THE TOOLBOX MURDERS

2019年03月05日 19:23

ツールボックスマーダー表

【製作】Tony DiDio
【監督】Dennis Donnelly
【原案】Robert Easter
【脚本】Ann Kindberg、Robert Easter、Neva Friedenn
【撮影】Gary Graver
【音楽】George Deaton
【出演】Cameron Mitchell、Pamelyn Ferdin 、Wesley Eure 、Nicholas Beauvy、Tim Donnelly、Aneta Corsaut
1978年/アメリカ映画/94分


【STORY】
車から工具箱を取り出した黒ずくめの男がアパートの一室に入っていく。部屋にいた女性は、男が工具箱から電動ドリルを出してきたのを見て驚き別室へ逃げ込むが、男はドアを突き破り、女性にドリルを突き刺して殺す。その後、別の部屋に住む女性を金槌で撲殺すると、そこに入ってきて悲鳴を上げる女性の腹部にドライバーを突き刺して殺す。翌日、死体が発見され、アパートに警察がやって来て捜査を始めるが、その後も殺人事件が発生、さらにアパートに住む少女も行方不明に。少女の兄ジョーイは、警察の捜査が進展しないため、独自に妹の行方を捜す。その頃、少女はある家で監禁されていた。少女を連れ去った殺人鬼の男は、数年前愛する娘を交通事故で失い精神に異常をきたしていたのだった。男は満足げに少女を溺愛するが、その家にジョーイがやってきたことで破滅が訪れる。

【REVIEW】
2003年にトビー・フーパーによってリメイクもされたスラッシャー映画。フーパー版は、殺人事件を追っていくうちに高層アパート内部の秘密の階層にたどり着くという、アルジェントの『インフェルノ』めいた感じであったが、78年のオリジナル版は、美女のヌードと陰惨な殺しの描写がミックスされたイタリアのジャーロ映画に近い感じに仕上がっている。しかも、前半と後半の展開がコロッと変わる作りもオリジナル版の特徴。前半は、動機が明かされないまま女性が無差別に殺されていくエロ・グロを畳み掛け、犯人があっさり明かされた後半は監禁された少女と殺人鬼オヤジとのねっとりとした場面が続く。しかも、兄のジョーイが妹を見つけて救い出すのかと思いきや、彼は火を点けられ丸焼きで焼死してしまう驚きの展開に!さらにオヤジも殺され、最後は監禁されていた妹が(おそらくハサミで犯人を刺殺して)血まみれ&呆然自失で駐車場を彷徨って終わるという、なかなか予想外な結末で、後味の悪さもなかなか。これが日本未公開で、ソフト化されていないのは非常にもったいないと思う。

犯人捜しを物語中盤で放棄してしまっている本作の目玉は、もちろんエロとグロ。凶器が日曜大工道具なのだが、頭部に金槌を何度も振り下ろしたり、体にドリルがめり込んでいくあたりは、視覚的にはインパクトはけっこうある。下手にナイフで一突きされるより、よっぽど痛そう!そして、目玉は何と言ってもネイルガンをぶち込んで殺す場面。ジャケットにも出ているが、全裸の女性を襲うこの殺しが本作最大の見せ場と言っても過言がないくらい。バスタブでくつろぎながら自慰行為にふける美女。絶頂を迎えた後、目を開けるとそこには覆面を被った殺人鬼のおっさんが!!驚いた彼女は浴室から飛び出すが追い詰められ、体にネイルガンで釘を打ちこまれて絶命する。犯人が標的を外したり、装填するのにモタモタするのも挟んで、被害者が逃げる時間を取ってあるのもあり、全裸美女が殺される様が実にゆったりと楽しめる作りになっているのである(さらに瀕死の重傷状態の彼女の眉間にとどめを打ち込むあたりもエグイ)。ほとんど、主要な人物よりも目立っている感があるが、ソフトの映像特典に演じたマリアンヌ・ウォルター(ケリー・ニコルズ)が出演し自分が殺される場面を解説していて、ああ、やっぱり皆そう思っているんだと再認識。



→『ツールボックス・マーダー』(2003年版)


ツールボックスマーダー裏
ジャケット裏面

Toolbox Murders [Blu-ray]
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ZOMBIE

2012年06月27日 06:13

ZOMBIE02.jpg

【製作】Ugo tucci,Fabrizio De Angelis
【監督】Lucio Fulci
【脚本】Erisa Briganti
【音楽】Fabio Frizzi,Giorgio Tucci
【特殊効果】Giannetto De Rossi
【出演】Tisa Farrow,Ian Mcculloch,Richard Johnson,Al Cliver,Auretta Gay,Olga Karlatos
【STORY】
ニューヨークの湾内を漂流していた無人船を調査していた警察官が、船内に潜んでいた不審者に噛み殺される事件が発生した。不審者は警官の発砲を受けて海に落ちる。船の持ち主の娘アンによると、父親はカリブ海のマツール島へ向かったまま音信不通だという。事件を追う新聞記者のピーターはアンと一緒にマツール島へ向かう。

ピーターたちはカリブ海にクルージングを目的に来ていたブライアンとスーザンの2人のクルーザーに同乗させてもらい、マツール島を目指す。その頃、マツールでは原因不明の疫病が広がっていた。島に到着したピーターたちは、この疫病の研究に取り組んでいるメナード医師と出会う。彼の説明によると、この疫病にかかると、いったん死んだ人間は再び蘇り、生きた人間を襲うのだという。突拍子もない話に信じられない4人だったが、彼らの前にゾンビが次々に出現し襲いかかる。逃げるさなか、スーザンが噛み殺され、ピーターも負傷する。何とか、メナードのいる病院までたどり着くが、溢れ出したゾンビの集団は島中を覆い尽くそうとしていた。


【REVIEW】
ロメロの『ゾンビ』と並ぶゾンビ映画の金字塔。ストーリー、背景、人物描写などゾンビ発生でのリアリティを追ったロメロのそれと比べると、フルチの方は人がゾンビに襲われる描写のリアリティを徹底して追求。喉元を噛み切られてほとばしる鮮血、眼球に突き刺さる木片、破壊される頭部、そして死体を貪り食うゾンビの群れなど、過剰に飛び散る赤い血潮は見世物的な雰囲気が漂う。また、ロメロのゾンビは青白い顔という点を除けば普通の人間とさして変わらなかったが、こちらは「死んだ人間が蘇ったら腐ってて当然!」とばかりに、腐乱したゾンビが大挙して登場。その後、『地獄の門』や『ビヨンド』などでもコンビを組む特殊メイクのジャンネット・デ・ロッシの作り上げたサービス満点のゾンビのビジュアルは素晴らしいの一言。トロピカルなサウンドにのって登場する、いろんなバリエーションのゾンビが楽しめます。

公開時は『ZOMBIE』という原題名もあって、ロメロの二番煎じと思われていましたが、いま改めて見直すとその印象は薄い。噛まれるとゾンビに感染すること、頭を破壊しないと倒せないことなど、ゾンビのルールは拝借しているが、ゾンビの発生原因にブードゥーを絡めていたりして、南海の孤島を舞台にしたサバイバルホラー的な趣も感じます。

ですが、ドキュメンタリー風な味付けのロメロに対して、見世物的な雰囲気の『サンゲリア』は細かいところでけっこういい加減。スペイン軍の墓地で見つけたヘルメットを見て「これは400年前のものだ」と即断したり、ほっぺた噛まれただけで即死したり、ゾンビが大行進している橋の上で普通に車が走行していたり・・・。一番の謎は海中に突如現れるゾンビ。なぜそこに潜んでいたのかも疑問ですが、サメと格闘するのも前代未聞。ゾンビの腕を食いちぎったサメもゾンビになるのか、心配です。

今回視聴した海外版ブルーレイは、日本語字幕がついた親切仕様。クリアな画質は素晴らしく、インタビュー満載の特典ディスク付きの2枚組(特典ディスクのほうは日本語字幕無しですが)。私は、アメリカアマゾンから取り寄せしましたが、10日ほどで到着と意外に早く来ました。レートも安いので1600円ほどと破格のお値段で、お買い得感は高いです。この辺、円高の恩恵ですかねえ。



ZOMBIE BD 01


こっちは裏面。
ZOMBIE BD 02


国内版だと、JVDの25周年記念版がおススメでしたが、今は中古でしか出回っていないようなので、新品を買うならキングレコードから出ているパーフェクト・コレクションになりますね。


ジャケット見るだけでも楽しいサンゲリア。左から、『パーフェクト・コレクション』『25周年版』『JVD廉価版』『初DVD版』


ZOMBIE01.jpg

ZOMBIE04.jpg



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