U.M.A レイク・プラシッド3

2018年12月28日 23:56

レイクプラシッド301

【原題名】LAKE PLACID 3
【監督】G・E・ファースト
【脚本】デヴィッド・リード
【出演】コリン・ファーガソン、ヤンシー・バトラー、カースティ・ミッチェル、ケイシー・バーンフィールド
2010年/アメリカTVムービー/96分


【STORY】
亡き叔母の遺産を引き継ぎ湖のほとりの町に引っ越してきたネイサン一家。ネイサンと妻のスーザンが仕事で忙しくて構ってもらえない息子は、湖に生息する子ワニに餌をやってペットにしていた。それから2年後、大きく成長したワニたちは人間を餌とみなして、キャンプに来ていた若者らに襲い掛かる。ワニの存在に気が付いたネイサンは保安官と協力して駆除に当たるが、ワニの脅威は家族にも迫って来ていた。

【REVIEW】
巨大ワニの襲撃を描いたモンスターパニックシリーズ第3弾。あまりにも酷い出来栄えだった前作に続いてみると、耐性が付いたのか案外すんなり観られるから不思議なものだが、やはり1作目には遠く及ばない、これも駄作と言えよう。今回もCG巨大ワニが複数登場するものの、やっぱりリアルさに欠ける風貌で、動きもゆったりから極端に素早くなったりとどこかぎこちない。このワニの出来がイマイチなため、作品全体の出来にも悪い影響を及ぼしている。また、孤独さからとはいえ、餌付けしてワニを巨大化させた子ども一家は結局助かり、その他の登場人物はほとんど犠牲になって殺されてしまうのはイマイチ後味の悪い終わり方。そもそも、冷蔵庫からパックに入った肉を与えるだけであんなに巨大化するのか?!そして、2年間も誰も気が付かないのか?!いろいろと疑問点は出てくるが、多分見直すことはおそらく巡ってこないと思われるので、そのまま無かったことにしようと思います。

レイクプラシッド303



U.M.A レイク・プラシッド2

2018年12月16日 16:42

レイクプラシッド202

【原題名】LAKE PLACID 2
【監督】デヴィッド・フローレス
【脚本】トッド・ハーヴィッツ、ハウイー・ミラー
【出演】ジョン・シュナイダー、サム・マクマレー、ジャスティン・ユーリック
2007年/アメリカTVムービー/88分


【STORY】
湖で釣り人が何かに襲われ死亡する事件が発生。保安官のライリーは狂暴な生物が潜んでいると予想し駆除を開始する。

【REVIEW】
U.M.A レイク・プラシッド』の続編だが、TVムービーとして作られたためか、ストーリーも登場人物も肝心のワニの造形も全てにおいてスケールダウンした作品。唯一勝っている点は、ワニが繁殖して4匹登場し出し惜しみのないところだが、そのワニのCGが余りにも雑で背景とも違和感ありありで、安っぽいゲーム画面を見ているようでその姿を現しても悲しいだけ。予算がないのなら、むしろ数を減らして迫力あるワニを登場させた方が良かったはずでは・・・?!と企画からやり直した方がいい気がする。

それならば、せめてストーリーで勝負できたら少しはましになった物だが、いかんせん盛り上がりに欠ける展開でこちらもグダグダ。例えば、観光客減少を恐れて巨大ワニの存在を認めようとしない町長が出しゃばってくるとか、動物愛護団体の人間が「生き物を殺してはいけません!」と訴えた直後にガブリ!と食い殺されるとか、自信満々百戦錬磨のハンターがあえなく返り討ちに遭うとか・・・、この手の生物パニック映画にはありがちなエピソードは出てこず、代わりにひたすら無謀にもワニを追って行って犠牲者が増えていく単調な話になっている。

また、登場人物も魅力が薄く、行動に一貫性がないのも悲しい。行方不明者が続出していて、ドでかいワニに出くわしたのに、なんで応援を呼ばないのか?ひたすらライフルや拳銃を撃ちまくって一向にダメージを与えられないのに、ハンターの部下がナイフ1本で立ち向かってなぜ倒せてしまうのか?!生物局から派遣されてきた女性は血に弱くて、死体安置場でヨレヨレになっていたのに、その後、湖に飛び込んで食いちぎられた頭部を素手で掴んで戻って来るって本当に同一人物?!設定がかなり適当なので、リアリティーさが浮かび上がってこず、辛い。

久々に無意味な時間を費やしてしまったと後悔の念が押し寄せてくる悲しい作品だ。

レイクプラシッド201

レイクプラシッド203



U.M.A レイク・プラシッド

2018年11月24日 21:16

レイクプラシッド02

【原題名】LAKE PLACID
【製作】デヴィッド・E・ケリー、マイケル・プレスマン
【監督】スティーブ・マイナー
【脚本】デヴィッド・E・ケリー
【撮影】ダリン・オカダ
【音楽】ジョン・オットマン
【出演】ビル・プルマン、ブリジット・フォンダ、オリヴァー・プラット、ブレンダン・グリーソン、ベティ・ホワイト
1999年/アメリカ映画/82分


【STORY】
メイン州ブラック湖でダイバーが水中で下半身を喰いちぎられて死亡する事故が起こる。傷跡から生物の歯が発見されたことで、ニューヨークの博物館から女性学者のケリーが派遣されてくる。彼女は、狩猟監視官のジャック、保安官のハンクらとともに調査を開始。途中、ワニ好きの富豪へクターも加わり湖を探索していると10メートルを超える巨大ワニと遭遇する。

【REVIEW】
邦題には“U.M.A”-未確認生物-が付いているが、いわゆる普通の巨大ワニによるアニマルパニック映画。ワニを題材にした映画は結構作られているが、本作は職人監督スティーブ・マイナーが演出を担当しているだけあって、安心して見られる手堅い出来栄え。犠牲者数は少ないものの、胴体チョンパ、首チョンパ、そんでもって生首ゴロリと所々で印象的なゴアシーンを挟んでいてサービス面でぬかりはない。そして、肝心のワニもスタン・ウィストンが参加していて、ハリボテではない、かつ安っぽいCG感丸出しでもないワニを出現させていて、これもなかなかの迫力。やっぱりワニの出来栄えが良いとそれだけでも見る価値があるってもんです。

一応、ワニが人を襲う映画なんだけれども、深刻さというか怖さが前面に出てこないのは、意図してコメディータッチに作っているからか。初めは気が合わず、仲の悪い登場人物たちが協力してワニ退治に向かっていくわけだけど、その掛け合いがほのぼのしていて怖さよりも笑いの比重が大きく感じられる(保安官がへクターの仕掛けたワニ用の罠に何度も引っかかるのがその最たるもの)。『アリゲーター』のようなハラハラ感はないが、巨大ワニの雄姿を家族でゆったり楽しむのに向いているのではないかと思います。

レイクプラシッド01

レイクプラシッド03



4匹の蠅

2018年04月01日 10:26

四匹の蠅03

【原題名】QUATTRO MOSCHE DI VELLUTO GRIGIO
【製作】サルヴァトーレ・アルジェント
【監督】ダリオ・アルジェント
【脚本】ダリオ・アルジェント、ルイジ・コッツィ、マリオ・フォリエッティ
【撮影】フランコ・ディ・ジャコモ
【音楽】エンニオ・モリコーネ
【出演】マイケル・ブランドン・ミムジー・ファーマー、ジャン・ピエール・マリエール、バッド・スペンサー、
1971年/イタリア映画/101分


【STORY】
ロックバンドのドラマーのロベルトは最近、見知らぬ男に付け回されていてウンザリしていた。ある晩、リハーサルを終えた後、立ち去ろうとするその男を発見したロベルトは後を追い、なぜ自分を尾行するのか詰問する。口論となり、男はナイフを持ち出し脅すが、揉み合いの末、ロベルトはナイフで男の腹部を刺していた。男は倒れ落ちるが、そのとき何者かがその瞬間をカメラに映していた。

その後、ロベルトの自宅に死んだ男の身分証や犯行現場の写真が送られてきて、ある晩ロベルトは侵入してきた不審者に脅迫されて殺されかける。警察に頼れないロベルトは親友のゴッドフリーに相談、私立探偵も雇って犯人捜しを開始する。しかし、ロベルトの家のメイドが殺され、犯人を見つけ出していた私立探偵も殺されてしまう。恐怖で混乱する妻のニーナを自宅から避難させたロベルトは、代わりに身を案じてくれるニーナの従姉妹のダリアと親密になるが、やがてダリアも殺されてしまう。警察はダリアの網膜に犯人の映像が残っているかもしれないと司法解剖を提案、検査の結果、映っていたのは4匹の黒い蠅だった。

【REVIEW】
歓びの毒牙』『私は目撃者』に続く、アルジェントの初期三部作の三作目。殺害現場を目撃された主人公が、脅迫を重ねる姿の見えない犯人を捜していくというストーリー。動物や昆虫を謎解きのキーワードにしていた作品が続いていたが、ここでは“蠅”が犯人を捜しあてる重要なポイントに。レーザー解析で死ぬ直前に網膜に映っていた映像を観るというのは奇抜なアイデアだが、科学的な根拠は!?と少々疑問符も。犯人が幼少のころに受けた事件で人知れず病んでおり、それが殺人事件の動機になっているのはアルジェントの一貫した犯人像だが、ロベルトをターゲットにした理由はいささか弱い(というか、強引)。

公園で追い詰められていきメイドが殺されるシーン、地下鉄で尾行をしていた私立探偵がトイレで返り討ちに合うシーンなどは、なかなかサスペンスフルで見応えがある。また、ニーナ役のミムジー・ファーマーがラスト車を飛ばしてトラックに激突、フロントガラスが粉々に飛び散り彼女が死んでゆく様をスローモーションで延々と見せるあたりは、アルジェントの異様なこだわりが垣間見える。音楽も安定のモリコーネながらも、本作は一風変わった登場人物で笑いの要素が多いのも特徴。友人のゴッドフリーは川辺に住む浮浪者だし、彼から紹介される私立探偵は事件を全く解決したことのないオカマキャラ、ロベルト宅にやってくる郵便配達員は不審者に間違えられて袋叩きに遭い、次回からは武装して配達に来る仕事熱心な男だったりする。

シナリオが強引、ストーリーの展開がご都合主義なのは、それがアルジェントじゃないか!と許せるなら楽しめるでしょう。殺人場面がおとなしくて流れる血の量は少ないのが残念だが、冒頭で登場する人形と、自分の過去を暴露しロベルトを追い詰めるミムジー・ファーマーの演技は怖い。何よりも、劇場公開から37年間、長らくソフト化されず、幻とされていた本作が、今現在こうして普通に鑑賞できることが嬉しいと思います。

四匹の蠅01


四匹の蠅02




遊星からの物体X ファーストコンタクト

2015年02月04日 02:27

遊星からの物体X ファーストコンタクト [DVD]遊星からの物体X ファーストコンタクト [DVD]
(2013/01/09)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン 他

商品詳細を見る

【原題名】THE THING
【製作】マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン
【監督】マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
【脚本】エリック・ハイセラー
【撮影】ミシェル・アブラモヴィッチ
【音楽】マルコ・ベルトラミ
【出演】メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン、アドウェール・アキノエ=アグバエ
2011年/アメリカ映画/103分


【STORY】
コロンビア大学の古生物学者のケイトは極秘の調査を依頼され、南極のノルウェー基地へ向かう。隊員たちが案内した場所には、約10万年前に墜落してきたとみられる飛行物体と、それに乗ってやってきた地球外生命体が氷に閉じ込められていた。その生命体を基地に持ち帰り、早速調べ始めるが、その中の生命体はまだ生存していて氷を突き破って脱出、隊員たちに襲いかかっていく。ケイトらは、その生き物の細胞を検査し、細胞単位で他の生き物を取り込み同化することができると推測する。

【REVIEW】
原作はジョン・W・キャンベル・Jrの「影が行く」。最初の映画化は51年のハワード・ホークス版『遊星よりの物体X』、そのリメイクが82年の『遊星からの物体X』、本作は82年版の前日譚、なぜノルウェー基地は全滅したのか!?その経緯を描いたもの。前日譚なんで物語の着地点はほぼ決まっているので、要はそこまでをいかに面白く見せるかがポイントだと思うのだけど、個人的には良くできたと誉めてもいいと思います。

82年のカーペンター版は出演者が全員男ばかりでしたが、今回は女性が2人登場。特に主演のケイトを演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッドが知的かつ男勝りなヒロインを演じていてグッド!エイリアンに臆することなく、最後まで渡り合って、終始シリアスな演技も良かったです。それに比べると、他の男性陣が若干影が薄いのが残念。また、エイリアンの造形も当然CG技術が格段に進歩した今ならではのスムーズな変化を見せてくれていて、これも及第点。腕が外れて、個別に動き回ったり、人間に顔ごと押し付けて同化していく様は、これぞ物体X!と拍手喝采の場面。この2人同化したままで焼け死んじゃう奴が82年版にも出てくるので、ファンなら思わずニヤリとしてしまうのでは!?ほかにも連動しているネタが散りばめられていて、こういうファンサービスは嬉しいですね。

ただ、全体を見渡せば、82年版の焼き直し~アメリカ基地で起こったことがノルウェー基地で起こっているだけ~とも言え、目新しさが感じられないのは否めない。人間に同化している中から見つけ出す方法に、歯の治療跡を確認するのや有機物以外はコピーできないなど、細かなアイデアが追加されているのは面白かったですが、基本82年版を大きく逸脱しているところはありません。裏を返せば、それだけカーペンター版が良くできていたということ。犯人探しで皆が疑心暗鬼になっていくサスペンスも、クリーチャーのデザインも、前作を越えているかと言えば、正直できていない。CG技術がこんだけ進歩していても、ロブ・ボッティンの超絶特殊メイクで造型された物体Xは今見ても、全く色褪せていません。30年以上前の作品なのに、見劣りしないってスゴイですよね!?多分、これ以後もあのインパクトを超えるものは出てこないんじゃないかと思います。

とまあ、勝ったか負けたかの勝負はさておき、82年版に続いていくプロローグとして見ていけば、クオリティーは保てていると見ていいでしょう。最後、生き残ったヒロインはどこに消えたのか!?謎を残しつつも、基地から逃げ出したあの犬を追ってヘリが飛び立っていくラストシーンも、作り手はよく分かっていると思います。ああー、見終わったら、やっぱりカーペンター版が見たくなってきた・・・。この後、見ます。


THE THING 006

THE THING007


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