ゾンビ映画大マガジン THE BIG BOOK OF ZOMBIE FILMS 2002-2010

2011年07月31日 06:43

別冊映画秘宝 ゾンビ映画大マガジン (洋泉社MOOK)別冊映画秘宝 ゾンビ映画大マガジン (洋泉社MOOK)
(2011/07/11)
山崎 圭司、高橋 ヨシキ 他

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出版社:洋泉社
執筆:伊東美和、紅音ほたる、荒井倫太郎、大西祥平、岡本敦史、小川沙凪、餓鬼だらく、小林真里、笹川吉晴、高橋ヨシキ、武田俊輔、多田遠志、てらさわホーク、冨永信一、中原昌也、那須千里、野原祐吉、町山智浩、宮路良平、山崎圭司、吉田剛、涌井次郎、渡辺祐平
ページ数:336頁
発売日:2011年7月11日
定価:1,575円


・座談会“新世紀、なぜゾンビは走るようになったのか? ポスト・アポカリプス時代の「生ける屍たち」”

・おさらいゾンビ映画の歴史

・インタビュー
 ジョージ・A・ロメロに聞く「ランド・オブ・ザ・デッド」
 ジョージ・A・ロメロに聞く「サバイバル・オブ・ザ・デッド」
 「コリン」マーク・プライスへのインタビュー
 フランク・ヘネンロッタ―が語るリアルタイムのロメロ体験

・2011年、日本で巻き起こる新解釈ゾンビ映画
「ヘルドライバー」
「ゾンビ学入門」
「DEADBALL」

・完全保存版21世紀ゾンビ映画コレクション

・ゾンビ映画と生きた屍の文化史
【映画】
ダリオ・アルジェント版「ゾンビ」誕生の秘密
ゾンビ映画の隠花植物ルチオ・フルチを愛する
非ロメロ型アメリカ・ゾンビ映画の考察 「死霊のはらわた」かた「ファンタズム」まで
諸君!私は「ブレインデッド」が好きだ!

【文学】
ロメロのモダン・ゾンビ誕生のきっかけを作った男、リチャード・マシスン再評価
ゾンビ小説メッタ斬りレビュー
「ゾンビ・サバイバル・ガイド」はじめ、いまアメリカの出版界はゾンビものだらけ

【コミック】
「少年の町Z」から幻の傑作「高速弾で頭を撃て」まで、すべてのはじまりは小池一夫にあり!?
もしもスパイダーマンほかマーベル・ヒーローがゾンビになったら?奇想天外残酷ドラマ「マーベル・ゾンビーズ」

【演劇】
アメリカのオフ・ブロードウェイではゾンビものが大流行「死霊のはらわたミュージカル」「死霊のしたたりミュージカル」

【エレクトロニック】
ゾンビ映画の流れを変えたゾンビ討伐ビデオゲームの変遷
iPhone普及のキーワードはゾンビ・アプリにあり


2003年同じく洋泉社発行の『ゾンビ映画大事典』の続編にあたる1冊。大きさはほぼ同じながら、書籍扱いだった前回に対して、今回はムック型になり(マガジンですし)ライトな感じになったが、その分値段が半額以下になり、お買い得感は増しました。それでいて、ページ数は300ページを超えており、読みごたえはかなりのものです。執筆者も伊東氏ほか多彩な顔ぶれが揃い、それぞれ個性的なレビューが掲載されています。

それにしても、2002年~2010年の僅か8年間だけで300本という製作数。ゾンビ・ムービーはまさに百花繚乱状態が続いているようですが、これは本著でも指摘されているようにビデオゲームから火が付いた『バイオハザード』の成功が大きな要因であることは間違いありません。ゲームを通じて広く一般にまで認知されたゾンビは、ホラー映画の枠を飛び越えて一躍メジャーに躍り出たわけです。そんなゾンビに目を付けた人々がこぞって映画を作った結果、実に様々なゾンビ映画が出来上がったが、大半はホントに目も当てられないようなヒドイ出来栄え。そんな屑映画にまでスポットを当てて、紹介している本著はゾンビ映画ファンなら必読の書といえるでしょう。

レビュー以外では、御大ロメロのインタビュー×2本や『コリン』のマーク・プライスのインタビューなども興味深い。『バスケットケース』のヘネンロッタ―のインタビューが載っていたのには驚きましたが、リアルタイムで『サンゲリア』を見に行って、劇場で歓声が沸いた―など、感涙モノのエピソードを語っています。(それにしても、ヘネンロッタ―の自室の壁面はビデオソフトだらけ!)


『ホラー・マニアックス2 お盆だよ! イタリアン・ホラー・スペシャル!!!』って!?

2011年07月30日 07:16

大阪でのフルチ映画祭(フルチ以外もありますよ! しかし、なんちゅうタイトル!)の詳細が出ておりますので、以下、HMサイトより転記しておきます。


『ホラー・マニアックス2 お盆だよ! イタリアン・ホラー・スペシャル!!!』

場所:Theater Seven(シアターセブン)
〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5階
TEL/FAX 06-4862-7733(受付12時~19時)

【日時】
 8月13日(土) ①18:00~  ②20:00~ 21:30ホラートーク1
 8月14日(日) ①18:00~  ②20:00~ 21:30ホラートーク2
※各回入れ替え制

両日とも21:30~(2回目上映終了後)にホラートークが開催されます。
出演:浅尾典彦さん(夢人塔代表、メディアライター)
   中山市朗さん(作家「怪談新耳袋」著者)

13日(土)「ルチオ・フルチを味わいつくせ!!」
① 『マンハッタン・ベイビー』 関西初上映
② 『マーダロック』      関西初上映
ホラートーク 「ホラーを科学する」ホラーvs 怪談

14日(日)「70年代イタリアン・ニュー・シネマ!?」
① 『ルチオ・フルチのザ・サイキック』 関西初上映
② 『影なき淫獣』 35年ぶり劇場リバイバル上映
ホラートーク 「ホラーを科学する」なぜ人は怖がるのか?
※全作品デジタル上映

入場料:一回券(各回)1,200円 一日通し券2,000円
※トークショーのみのご観賞でも一回券(各回)分1,200円が必要です。

企画内容についてのお問い合わせは
Theater Seven(シアターセブン)
TEL/FAX 06-4862-7733
MAIL info@theater-seven.com
※お電話によるお問い合わせは基本的に12時~19時の時間帯でお受けします。



こうしてみると、フルチ関係は軒並み関西初上映、貴重です。
影なき淫獣』が35年ぶりに劇場リバイバルというのも泣かせます。

フルチ映画祭、大阪進出!?

2011年07月24日 13:48

なんだか盛況であった“ルチオ・フルチ映画祭”ですが、「東京じゃいけないよね~」という声が聞こえたのか、大阪でも上映することが決まったとか・・・!(正式アナウンスはまだみたいですけど)

「スクリーンの大画面でフルチ御大の作品が鑑賞できるのか!」
と、喜びもつかの間、日程は、

8月13日・14日の2日間、

盆か・・・、


ええと、予定は・・・


めっちゃ、仕事なんですけど!!


あー、やっぱり無理なのね・・・。



サービス業はつらいです・・・。

続・近況

2011年07月13日 05:38

・引越しの荷作りはかなり進みました。


・なんでこんなにあるんだ!?というくらい本が多かったです。(8割はコミックでしたが)もう読まないものは、この機会に捨てようかと考えていましたが、あんまり減りませんでした。多分、新しい家でも本棚にはおさまりきらないでしょう。古い映画のパンフなんかも出てきて、整理してるのか、遊んでるのか、よく分かりませんでしたが、懐かしかったですね。


・『ゾンビ映画大マガジン』買いました!大きさは、A5の単行本サイズでしたが、このページ数は読みごたえ抜群でしょう!(まだ、パラパラとしか見てませんが)映画のレビューだけでなく、監督インタビューにゾンビ座談会、ゲームやコミック、小説に演劇とゾンビカルチャーも網羅。さらに未公開作多数のレビューを含めた21世紀ゾンビ映画コレクションは圧巻の一言。最後まで読み切るまで、かなり時間がかかりそうです。


・フルチ映画祭のビジュアル

ルチオ・フルチ映画祭2011
来週からいよいよ公開です。

映画祭のビジュアルがとてもいい感じなんで、載せてみました☆


・そして、とりあえず毎日暑いです。こんだけ暑いとゾンビも腐っちゃうんじゃないかと心配です。





恐怖のいけにえ

2011年07月12日 23:16

恐怖のいけにえ01
【原題名】THE UNSEEN
【製作】アンソニー・B・アンガー
【監督】ピーター・フォレグ
【脚本】ピーター・フォレグ
【原案】キム・ヘンケル、スタン・ウィストン、トム・バーマン、ピーター・フォレグ
【撮影】ロベルト・ケサダ
【音楽】マイケル・J・ルイス
【特殊メイク】クレイヴ・リアドン
【出演】バーバラ・バック、シドニー・ラシック、スティーヴン・ファースト、レリア・ゴルドーニ、カレン・ラム、ロイス・ヤング
1980年/アメリカ映画/91分


【STORY】
TVレポーターのジェニファーは女性ばかりのスタッフ3人で、地方都市ソルバンクでの祭りの取材に来ていた。しかし、あいにくホテルはどこも満室で、途方に暮れていたところ、知り合ったケラーという中年男性の屋敷に泊めてもらうことになる。ケラーはおとなしい妻バージニアと2人で白い屋敷に住んでいた。ジェニファーはカメラマンのカレンと取材に出かけ、体調を崩していたアシスタントのビッキーは1人屋敷に残る。先にカレンが屋敷に戻ってくるが、ビッキーの姿がない。不審に思い探すカレン。しかし、ビッキーはすでに、屋敷の通風口に潜む何者かに殺されており、カレンも同じ人物に惨殺される。そして、最後に戻ってきたジェニファーにも魔の手が忍び寄る!

【REVIEW】
原案に『悪魔のいけにえ』のキム・ヘンケルが参加していたことにより、邦題は『恐怖のいけにえ』。しかし、原題名が示すように、UNSEEN=見えざる者がこの映画の主役だ。田舎の静かな白い一軒家に住む夫婦。一見、どこにでもいる普通の家族に見えるが、この2人実は兄妹で、兄のケラーはその昔に妹のバージニアを犯し続け、子供を身ごもらせていた。その事実を知った父親に去勢されかかかると、逆に殺して、自分は妹を妻として何食わぬ顔で暮らしていたのだった。さらに、その時にできた子供(ジュニア)を地下室に閉じ込め、動物を扱うかのごとく育てていた―。

そんな秘密を隠していた屋敷にやってきた女性レポーターら3人が犠牲になるわけですが、まともな教育を受けずに大きくなったジュニアはあたかも、人形で遊ぶかのように女性らを殺してしまう。ケラーは最後に残ったジェニファーもジュニアに殺させようとするわけですが、ジュニアがジェニファーに迫るやり取りを延々と流すあたり、意図的に演出しているのか、非常にドロドロした感が残り悪趣味。そもそも、近親相姦を軸にした設定自体がアンモラルだし、罪の意識がなく殺人を犯してしまうジュニアより、自分の欲望を優先して生きてきた身勝手なケラーの方が悪人度は高く、ケラーに逆らった為哀れ殺されてしまうジュニアの最後もやり切れない。そんなケラーにトドメを刺したのは、長年虐げられてきたバージニアだった。

派手なゴアシーンは無いが、“何か、見てはいけないものを見てしまった”感は、今の薄っぺらいホラー映画にはないテイスト。70~80年代ホラーは、これだからあなどれません。


近況。

2011年07月06日 19:59

すっかり記事を書くのをさぼってしまってますが、ちょっと忙しいのであります。何故かと申し上げますと・・・。

・近々、引越すので、荷作りやら手続きなんかで時間がない。

・なので、映画も見れてません。

・『恐怖のいけにえ』は鑑賞したんですが、レビューが書けてません。

・そもそも、パソコンに向かう時間自体が激減。仕事に行く前なんかにチラッと見る程度になりつつあります。

などなど、言い訳がましいことを書いてしまいましたが、今月の下旬には少し落ち着けるんじゃあないかと思います。そうなれば、映画も見れるはずなんですが・・・。

とりあえず、荷作りを頑張りたいと思います!


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