2012年01月30日 13:20
![]() | バタリアン4 [DVD] (2006/10/27) ピーター・コヨーテ、ジョン・キーフ 他 商品詳細を見る |
【原題名】RETURN OF THE LIVING DEAD:NECROPOLIS
【製作】アナトリー・フラディス、スティーブ・スカルドゥッツィオ
【監督】エロリー・エルカイェム
【脚本】ウィリアム・バトラー、アーロン・ストロンゴーニ
【撮影】ガブリエル・コサス
【音楽】ロバート・ダンカン
【出演】ピーター・コヨーテ、エイミー・リン・チャドウィック、ジェイナ・クレイマー
2005年/アメリカ映画/90分
【STORY】
軍が極秘に開発したがゾンビ発生の原因となったため廃棄処分となったトライオキシン5。巨大企業のハイブラテック社は、残っていたトライオキシンを手に入れ、生物兵器での実験に使用していた。高校生のジュリアンは両親を事故で亡くし、ハイブラテック社に勤める叔父の科学者チャールズと弟と暮らしていた。ある日、友人のジークがバイクで転倒事故を起こし搬送されるが、病院ではなくハイブラテック社へ運び込まれていた。ジュリアンは友人たちとともにジークを助け出すためにハイブラテックへ忍び込むが、中で出会ったチャールズから驚くべき事実を聞かされる。ジュリアンの両親は事故死したのではなく、生物兵器の実験に利用されていた。そして、手違いから、実験用のゾンビたちが溢れ出し、人々を襲いだす。
【REVIEW】
『バタリアン・リターンズ』から12年ぶりに作られた4作目。監督は『スパイダー・パニック』などで知られるエロリー・エルカイェム。冒頭のトライオキシンを回収する場面はチェルノブイリでロケしたそうで、死の大地と化した風景は印象的ですが、その後場面は変わってティーンエイジャーが主人公の明るい雰囲気に。ゾンビ実験のモルモットにされかかった友達を助けるために、怪しいハイブラテック社に忍び込むのがメインストーリーになっています。
この企業、裏で人体実験を繰り返しているあくどい会社なんですが(某アンブレラみたい)、出て来る科学者は叔父さんだけだし、警備員には主人公のクラスメイトがバイトしていたりと、かなり人出不足のよう。重要な研究をしている割に、ほとんどもぬけの殻状態。そんな中、素人高校生にやすやすと侵入を許し、挙句の果て、実験用ゾンビを大量放出させてしまう。この辺、ゆるゆるで緊張感のかけらも無く、スリルも何もない。
後半になって、ゾンビとの乱戦になるわけですが、死なないはずのバタリアンが銃で頭を撃つとあっさり死んでしまうのに??さらに体を撃ってもやられちゃうやつもいて、かなり弱くなってしまってます。これじゃあ、その辺のゾンビ映画のゾンビと何ら変わりはありません。とりあえず「脳ミソをくれ~」と叫ぶのが唯一共通しているところでしょうかね。と思いきや、ゾンビ化したジークだけはやたらと喋りまくるし、ジュリアンと格闘戦でタイマンを始めるし、こいつだけは別格だったのか。最後は手榴弾であえなく爆死しちゃいますが。
結局、友達1人を助けるためにゾンビ大発生を起こしてしまった割に、その友達もゾンビ化、仲間たちも次々にやられ(ジュリアンの弟まで食われてしまう。普通、子供は生き残るパターンが多いはずですが)、最後はヒロイン格の女の子まで死んでしまう。なんとも、後味の悪い終わり方。

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