XYZマーダーズ×クリープショー

2012年02月29日 06:30

コメントいただいて、思いだしてたんですが、『クリープショー』を観に行ったら、同時上映が『XYZマーダーズ』で、あんまし予備知識なしに見たらけっこう面白くて拾い物でした。ホラーでは無かったものの、パワフルなライミの演出は変わりなく、所々で挿入されるブラックな笑いの数々は爆笑ものでした。

で、劇場でパンフを買って帰ってみたら2作品がドッキングしたもので、表紙が『クリープショー』で、裏表紙が『XYZマーダーズ』(それともその逆!?)。得なのか、損なのか?よく分からん作りでしたが、実家の大掃除で処分されてしまって、手元に残っていないのが残念です。

予告編もセットものだったりして、これも懐かしいです。
↓↓↓

カルト映画館 ホラー

2012年02月25日 23:54

カルト映画館ホラー

出版社:社会思想社
執筆:永田よしのり、佐藤利明、鷲巣義明、橘風宇
ページ数:263頁
発行日:1995年9月30日
定価:714円(初版は600円の表記なんで、後に価格改定があったのでしょうか)


・名作ホラーの館
 ホラー映画変遷史
 モンスター紳士録

・ホラーカルトの館
 怪奇映画の似合う役者たち

・ホラー監督の館
 日本のホラー映画

・日本怪奇館


今は無き現代思想社が発行していた現代教養文庫から出ていたカルト映画シリーズの1冊。(他には、SF、ミステリー&サスペンス、アクションがラインナップされていた)この出版社名は当時は全く意識していなかったが、調べてみると、その昔流行った“ゲームブック”シリーズも刊行していたんですね。「火吹き山の魔法使い」とか「サソリ沼の迷路」とかにはまって、友達と遊んだ記憶があります。非常に懐かしいです。

さて本作ですが、ホラー映画の長い歴史の中から、名作と呼ばれるもの、カルトホラー、日本のホラーなどに分けて約100本を紹介。吸血鬼・フランケンシュタイン・狼男などの古典から、70年代に大流行したオカルトホラー、ゾンビやスラッシャー系に代表されるスプラッターホラーに、近年主流となったサイコホラーまで、あらゆるジャンルから割とバランスよく紹介されております。

しかし、こういったオールタイムジャンルから100本選ぶとなると、やっぱり著者の好み・偏りも出るわけで(というか、あれもこれも全て収録するわけにはいかないから―)、「あの映画が入ってないじゃん」とか「私ならこの監督ならこれを入れるけどなあ」とかセレクションに不満が出たりします。逆に、自分の判断基準とぴったし合う方が気持ち悪い気もしますが。まあでも、選ぶ基準は人それぞれ、違う視点で見るから自分の知らない作品も紹介されていたりするわけで、新たな発見があったりすると読んでいて楽しいんですよね。異色のオカルト作『センチネル』やイザベル・アジャーニの妖しい魅力炸裂の『ポゼッション』なんかは、ググッときます。『センチネル』は内容の問題もあって、ソフト化は無理なのかなあ。日本ホラーでは、個人的にはやっぱり『マタンゴ』が際立ってます。小学生の頃、怪奇大百科か何かで知って以来、あのビジュアルは今でもトラウマです。



ゾンビ大事典Ⅱ~生き残るための52のルール

2012年02月22日 18:01

ゾンビ大事典 2―生き残るための52のルールゾンビ大事典 2―生き残るための52のルール
(2011/07/29)
不明

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出版社:笠倉出版社
ページ数:256頁
発行日:2011年8月11日
定価:600円


・第一章
ゾンビを知るための10のルール

・第二章
ゾンビから逃れるための15のルール

・第三章
ゾンビと戦うための12のルール

・第四章
籠城生活の15のルール

・第五章
恐怖との決別

・付録
ゾンビ・シークレット・ファイル


またも出ましたこのシリーズ。“ゾンビ映画大事典”ではなくて、“ゾンビ大事典”なんで、今回も映画やゲームの世界からゾンビの特徴を紹介したり、ゾンビそのものからいかにして生き延びるかなどを主題にした内容です。ポイントはサバイバルする者をヒーローではなくて、一般人の場合と仮定してシュミレーションしていること。こと、日本に関しては、銃器を所有しているのは基本的にあり得ないはずなので、身の回りにあるもので対抗しなければならず、それでゾンビをどう退けるのか、どうやって逃げるべきか、いかにして籠城するべきかなどが詳しく説明されています。

しかし、毎回思うのは、ゾンビ・ハザードが起こったとして、そのタイプが全力疾走できるゾンビだったら、生き残れる確率はとても低い気がします。最初のゾンビが発生してから、被害が広がって行くスピードは歩くゾンビの場合とは比べもんにならない位早いはずだから、自分がその状況を把握するころにはすでに手遅れになっているんじゃあないかと。まあ、常日頃から食料を備蓄しておくとか、隠れ家を用意しておくとかして、「そろそろゾンビが発生するよー」とアナウンスしていれば、対処のしようもあるでしょうが、日常生活を送っていて、仮に仕事で疲れて満員電車に揺られて帰っている中でやつらと遭遇でもしたら、すぐにやられちゃうでしょうねえ。だから、出て来るならやっぱり、のろのろ歩くタイプのゾンビにしてほしいですね。

タイトルに“生き残るための52のルール”なんて付いていたりして、なんだかビジネス書か自己啓発書みたいで落ち着きませんが、けっこうグロイ写真もカラーで頑張っていたり、小説仕立てでゾンビ発生の模様を追ってみたりと、その辺はなかなかおもしろいです。巻末にはゾンビ関連の映画、小説、コミックなんかの紹介もあって、今のゾンビ・カルチャーの人気を知ることもできます。

ゾンビ大事典~VSゾンビ生存マニュアル

ゾンビ解体新書~ゾンビハザード究極マニュアル


『アンダーワールド 覚醒』 予告編

2012年02月16日 05:59

公開は2012年2月24日です。


アンダーワールド エボリューション

2012年02月15日 21:35

アンダーワールド 2 エボリューション コレクターズ・エディション [DVD]アンダーワールド 2 エボリューション コレクターズ・エディション [DVD]
(2009/08/05)
ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン 他

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【原題名】UNDERWORLD EVOLUTION
【製作】ゲイリー・ルチェッシ、トム・ローゼンバーグ、リチャード・S・ライト
【監督】レン・ワイズマン
【脚本】ダニー・マクブライド
【撮影】サイモン・ダガン
【音楽】マルコ・ベルトラミ
【出演】ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、トニー・カラン、シェーン・ブローリー、デレク・ジャコビ、ビル・ナイ
2006年/アメリカ映画/106分


【STORY】
ヴァンパイア一族の処刑人セリーンは家族を皆殺しにしたのが長老のヴィクターであったことを知り、復讐を果たすが、それは同時に同胞からも追われる身になることを意味していた。一族への背信行為が露見したクレイヴンは眠りについていたもう1人の長老マーカスの抹殺を企てるが、逆にマーカスに返り討ちにあって死亡する。

セリーンはライカンのリーダーだったルシアンが遺したペンダントの謎を解くため、混血種のマイケルとともにヴァンパイア一族の記録者だったタニスのもとを訪れ、真相を問いただす。このペンダントは、マーカスの双子の弟で最初のライカンとなったウィリアムスの牢獄の鍵で、セリーンの父親はその設計者だったため、口封じのため殺されていたのだった。

弟を解き放つためマーカスはセリーンたちを追い、セリーンとマイケルは全ての発端となった不死者アレクサンドル・コルヴィナスの元へ辿りつく。

【REVIEW】
『アンダーワールド』シリーズの第2作目。ストーリーは前作のラストから始まり、セリーンたちと長老のマーカスとの戦いが今回はメインになってます。実はマーカスこそが蝙蝠に噛まれた不死者でヴァンパイアの始祖であり、ヴィクターはマーカスから永遠の命を得た冷酷な領主だったことが判明、さらにマーカスの弟ウィリアムスがライカンの始祖で、父親のコルヴィナスもひっそり生きていたことも分かるなど、シリーズの謎が次々に明かされていきます。でも、ウィリアムスって旧タイプのライカンだったため、狼男から人間の姿に戻ることができないため、人間のお顔は拝めません。人間と狼男との変身ができるのは進化した後期のライカンだけという設定らしいです。

そして今回の敵役のマーカス、復活する時にライカンの血を浴びたため、最強の混血種に変身、同じ混血種のマイケルも圧倒し、倒すすべはないのか!?と思いきや、最初の不死者コルヴィナスから血を分け与えられたセリーンがさらに進化し、マーカスと対決します。マーカスを倒し、全てが終わったとき、セリーンの体にも異変が―。

前作が思いのほかヒットしたおかげか、今回はかなり製作費もかけてスケールもアップした印象。キャラクターも増えて賑やかになり、単調な感じだった1作目と比べると、良く出来た2作目だと思います。そんな中でもケイト・ベッキンセールの魅力は健在。本作でも数々のアクションをこなし、クール&ビューティーなセリーンを演じています。結局ヴァンパイアとライカンの永年の抗争は、彼女1人で終結させてしまった印象ですね。で、3作目の主役は交代しましたが、待望の4作目『アンダーワールド 覚醒』ではカムバック。どんな活躍を見せてくれるのか。なんか4作目は流行りの3Dみたいですけれども・・・。

アンダーワールド

『アンダーワールド 覚醒』オフィシャルサイト

アンダーワールド2 01

アンダーワールド2 03






アンダーワールド

2012年02月14日 22:41

アンダーワールド [Blu-ray]アンダーワールド [Blu-ray]
(2008/02/01)
ビル・ナイ、マイケル・シーン 他

商品詳細を見る

【原題名】UNDERWORLD
【製作】ゲイリー・ルチェシ、トム・ローゼンバーグ、リチャード・S・ライト
【監督】レン・ワイズマン
【脚本】ダニー・マクブライド
【撮影】トニー・ピアース=ロバーツ
【音楽】ポール・ハスリンジャー
【出演】ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、ビル・ナイ、マイケル・シーン
2003年/アメリカ映画/121分


【STORY】
遥か昔、アレクサンドル・コルヴィナスという男が未知のウィルスに感染し、人類初の不死者となった。さらに彼の息子たちもその血を受け継ぎ、1人は蝙蝠に噛まれてヴァンパイアに、もう1人はオオカミに噛まれて人狼(ライカン)となった。長らく、ヴァンパイア一族がライカン一族を隷属させた時代が続いたが、とある事件をきっかけにその関係は崩れ、血で血を洗う抗争に発展、現代の今もその闇の戦いは続いていた。

ヴァンパイア一族の処刑人セリーンは、ライカンたちが人間の男マイケルを執拗に追っているの発見、一族のリーダーのクレイヴンに報告するが黙殺されてしまう。気になるセリーンは単独でマイケルに接触するが、そこでライカンたちの襲撃にあい、マイケルはライカンに噛まれてしまう。実は、ライカンたちは永年の抗争に終止符を打つべくため、ヴァンパイアとライカンの混血種を作って切り札にしようと目論んでいた。マイケルはその因子を持つコルヴィナスの末裔であり、満月の夜彼の体に異変が起き始める。

クレイヴンがライカン側と通じているのではないかと疑いを深めたセリーンは、独断で眠りについていたヴァンパイアの長老ヴィクターを目覚めさせる。ヴィクターはセリーンの命の恩人であり、彼女をヴァンパイアにした張本人であった。セリーンから眠っていた間の出来事を知ったヴィクターはライカン討伐へ出向くが、セリーンはライカンのアジトで、全ての元凶がヴィクターにあったことを知る。


【REVIEW】
吸血鬼と狼男を題材にしたゴシックホラー・アクション。ヴァンパイアとライカンたちの長きに渡る抗争が主題である。人間vs怪物ではなく、怪物vs怪物の構図ではあるが、ライカンたちが人狼に変身し襲ってくるのに対し、ヴァンパイア側は基本的に銃器で応戦しているため、ヴァンパイアが普通の人間に見えてしまうのは設定上しょうがないところか(服装、見た目も普通の人間とほぼ同じだし)。ただ、おもしろいのは、携帯電話やパソコンも普通に使用していたり、研究を重ねて対狼男用の武器を新開発したりと、現代に順応して行動しているのが目新しくていいです。

監督のワインズマンはCMやヴィデオクリップなんかを手掛けていた人で、本作で映画デビュー。スタイリッシュな映像感覚は非凡なものを感じさせるが、この内容で2時間は長すぎ。もう少し端折ってテンポよく展開していれば、気持ちよく見終われた気がします。この人、アンダーワールド・シリーズしか知らなかったけど、『ダイ・ハード4.0』も監督していたんですね。映画は見ていたけど知りませんでした・・・。

基本、ガンアクションが主体ですが、ラストのヴィクターと混血種になったマイケルとのバトルは肉弾戦が展開。マイケルが血色の悪い超人ハルクみたいなのは気になりますが、やっぱり殴り合いのケンカは血沸き肉躍る感じで、見ていて楽しいです。そして、ヴィクター役のビル・ナイがなかなかカッコ良くていい感じ。最後のやられ方は、ちょっとあっけなさ過ぎてびっくりしましたが。

とまあ、いろいろと書いてみましたが、本作の魅力は何といっても主役のセリーンを演じたケイト・ベッキンセールのカッコよさと美しさ!細身の体を黒のレザースーツで包み、見事なアクションシーンを決めていく彼女がいなければ、多分この映画は成り立っていなかったでしょう。イメージ的には『マトリックス』なんかと被ってくる感じもありますが、個人的にはダーク&クールな『アンダーワールド』の方が好きですね。

ちなみに続編を予感させたラストは、『アンダーワールド2 エボリュ―ション』へ進んでいき、前日譚にあたる『~ビギンズ』も作られました。(なお『~ビギンズ』はK・ベッキンセールではなく、ローラ・ミトラが主演でした)さらに4作目にあたる『アンダーワールド 覚醒』が本年ロードショー!今度の敵は“人類”のようです。

『アンダーワールド 覚醒』オフィシャルサイト

アンダーワールド01

アンダーワールド02



アンデッド

2012年02月06日 05:54

アンデッド [DVD]アンデッド [DVD]
(2004/08/27)
フェリシティ・メイスン

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【原題名】UNDEAD
【製作】ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ
【監督】ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ
【脚本】ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ
【撮影】アンドリュー・ストレイホーン
【音楽】クリフ・ブラッドリー
【出演】フェリシティ・メーソン、ムンゴ・マッケイ、ロブ・ジェンキンス、リサ・カニンガム 、ダーク・ハンター、エマ・ランドール
2003年/オーストラリア映画/105分


【STORY】
静かな田舎町バークレー。穏やかなある日、突然空から無数の隕石が降り注いだ。その隕石の直撃を受けた者は生き返り、周りの人間に襲いかかる。両親の遺した借金のため相続した農場を手放し、町を出て行こうとしていた若い女性のレネは、道中で隕石をくらって甦った死人たちに襲われ、武器店のマリオンの家へ逃げ込む。やがて、若いカップル、警察官たちも合流し、何とかアンデッドたちから逃げ延びようと車で包囲網を突破する。しかし、町外れまで行くとそこには巨大な壁が出来ていて、彼らの行く手を阻む。不気味な酸性雨が降り注ぐ中、逃げ道を失った彼らは脱出できるのか。

【REVIEW】
オーストラリアのスピエリッグ兄弟が低予算で作り上げた、ゾンビアクション・ムービー。前半はゾンビに征服された一軒家での死闘を描いているが(この辺は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』風)、後半はかなり風向きが変わってSF映画の域に達しています。ゾンビ映画と思わせておいて、エイリアンが登場するのは反則的な気もしますが、半ば強引に引っ張っていき、でもちゃんとオチをつけて終わっているのはなかなか優秀。低予算ホラーはストーリーが支離滅裂なものも多いですが、一応筋の通ったお話になっているのは評価できますが、いかんせん途中の展開が中だるみ気味。この手のホラーで105分は長過ぎで、やっぱり90分くらいに収めていたらスッキリしたのに、残念です。

ただ、低予算の作りをカバーする、過剰なマカロニウエスタンチックなガンアクション、首がポンポン飛び散り、胴体が真っ二つになり、血しぶきが飛びまくるスプラッターシーンなど、サービス精神は非常に旺盛で、詰め込み過ぎでお腹いっぱいと感じるか、好きな人には拍手喝采で迎えられるか、評価は微妙なところかも。

アンデッド01

人蛇大戦 蛇

2012年02月05日 20:04

人蛇大戦 蛇 [DVD]人蛇大戦 蛇 [DVD]
(2001/02/25)
リ・エン、リ・ミン・ロウ 他

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【原題名】CALAMITY OF SNAKES
【監督】ウィリアム・チャング
【撮影】ウォー・ユン
【出演】リ・エン、リ・ミン・ロウ
1982年/香港=台湾映画/87分


【STORY】
マンション建築現場で大量のヘビが発見された。工事を急がせる社長は殺処分を指示。工夫たちはツルハシやスコップで、社長は自らシャベルに乗ってヘビたちを殺してしまう。直後に、工夫たちの宿を大量のヘビが急襲、工夫たちが犠牲になる。社長はヘビ専門の業者に退治を依頼、倉庫に潜んでいた大蛇も始末して、事態は収まったかのようにみえた。

数カ月後、マンションは完成し、落成記念パーティーが最上階で行われる。手抜き工事で大金が入って来た社長は上機嫌だ。しかし、そのとき大きな揺れとともに、地下駐車場に巨大な穴があく。そこから這い出てきたのは大量のヘビ!実はボス大蛇はもう一匹残っていて、人間に復讐するため仲間を率いてやってきたのだ。マンションはヘビで覆い尽くされ、人々は次々に倒れていく。

【REVIEW】
DVDパッケージの宣伝文句には「10万匹のヘビ!」とあるが、それはいささか誇大気味かもしれない。しかし全編通してうごめくヘビ軍団の姿は、CGにはない生のリアルさに満ち溢れていて、なかなか強烈。長いものや、ウニョウウニョ蠢くものが苦手な人は、それだけでもNGではないでしょうか(名作『スクワーム』と相通じるもんがあります)

手抜き工事を強いられ悩む若手建築士と社長令嬢との恋模様を挟んだり、社長の腰巾着の男のキャラクター(虎の威を買る行動が分かりやすすぎ)で笑いを取ったりもしてますが、見せ場はやはりヘビが人間を襲う場面。大小さまざまなヘビが、ロビーを埋め尽くし、部屋にシャワールームにパーティー会場になだれ込み、人々を飲み込んでいきます。ヘビの動きがやけに素早かったり、まるでスタッフが放り投げてるんかとばかりにジャンプしたりするのは驚きですが、ヘビ軍団に埋もれてもがき回る俳優さんたちを見ると、「よく頑張ってるなあ~」と感心したりもします。

さらに途中で登場するヘビ道士とボス大蛇1号との一騎打ちは圧巻。大蛇が宙を舞い、人間がヘビに噛みつく掟破りな技が炸裂!巨大な尻尾を振り回す敵に人間側はクンフーで応戦と、その異種格闘技ぶりに思わず拍手です。しかしながら、このバトルは割と短時間で終わり、ヘビ道士もこの後は出てきませんでした。残念。

ボス大蛇はさすがに作りものとニシキヘビとを交互に合成して撮影していたようで、香港映画特有のワイヤーワークで自在に飛び回る姿は、ほとんど笑いを取っているのか!?という感じですが、ラスト悪徳社長を道連れに死んでゆくのは敵ながらあっぱれ、です。しかし、切られたり、叩かれたりしてやられるヘビたちが本物なんで、何回も出て来るやられたヘビの姿は強烈。半分に切られたヘビが苦しんで動いていたり、生皮を剥がされたヘビが吊るされていたりと、動物愛護精神の欠片もない描写はトラウマになりそうです。

事態を収拾するために出動した消防隊が消火剤を撒くとヘビたちがおとなしくなるのは疑問ですが、効果が無く暴れ回る大蛇に火炎放射器で応戦するのもある意味すごいです。床とか壁とか燃えてたし、消防士が火事を起こしてもいいのだろうか?ラストも唐突に終わるし、この強引さはさすが香港映画。途中でゴブリンの『ゾンビ』BGMが流れてくるのも驚き。


人蛇大戦 蛇01

人蛇大戦 蛇03

人蛇大戦 蛇02



ゾンビ解体新書~ゾンビハザード究極マニュアル

2012年02月02日 23:46

ゾンビ解体新書―ゾンビハザード究極マニュアルゾンビ解体新書―ゾンビハザード究極マニュアル
(2010/07)
不明

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出版社:笠倉出版社
ページ数:256頁
発行日:2010年8月
定価:600円


・第一章
 ゾンビハザード発生後・・・・・

・第二章
 奴らから逃げ延びる術

・第三章
 臆するな、武器をとれ

・第四章
 未知の敵ゾンビを知る

・第五章
 ゾンビ終末論

・第六章
 最後の敵はゾンビか人か

・巻末付録
 ゾンビ関連ファイル


「日本にゾンビが出現したら―」
の仮定のもとに、どうやって逃げ延びるか、篭城するならどの場所が最適か、武器による戦い方、ない場合素手でどう戦うか・・・などを事細かに解説。さらに、今回も、ゾンビハザードが日本で発生した場合のシュミレーションも掲載。かなり詳細にレポートされているが、明るい未来が無いことは同じだ。ただ、ゾンビが活動停止するのを約一ヶ月程度と仮定しているので、この期間が長いか短いかによっても、シュミレーションは大きく変わってくるでしょう。特に真夏なんかには、すぐに肉体が腐ってきて活動時間はさらに短いかもしれませんし、逆に今みたいに真冬で豪雪地帯なんかでは、ゾンビの感染がそれほど広がらないかもしれない。ただ、現在の秩序ある社会が崩壊していくのは間違いないわけで、その仮定の世界をいかにしてサバイバルして切り抜けるかを想像するのが楽しいわけなんですが。

内容的には同出版社発行の『ゾンビ大事典~VSゾンビ生存マニュアル』と被るところは多いですが、紹介されている映画やゲームは新しくなっているので、その辺は見る価値はあります。ただ、何故か前書よりも幅が大きくなったワイドサイズで、棚に差すと凸凹してしまうのが何だか腹立たしいです。


バタリアン BGM

2012年02月02日 05:25

OPのあの曲です。


SSQ 「 TONIGHT」。

バタリアン5

2012年02月01日 20:07

バタリアン5 [DVD]バタリアン5 [DVD]
(2007/01/26)
ピーター・コヨーテ、ジョン・キーフ 他

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【原題名】RETURN OF THE LIVING DEAD:RAVE TO THE GRAVE
【製作】アナトリー・フラディス、スティーブ・スカルドゥッツィオ
【監督】エロリー・エルカイェム
【脚本】ウィリアム・バトラー、アーロン・ストロンゴーニ
【撮影】トーマス・キャラウェイ
【音楽】ロバート・ダンカン 、ラルフ・リッカーマン
【出演】エイミー・リン・チャドウィック、ジェニー・モーレン、ピーター・コヨーテ
2005年/アメリカ映画/95分


【STORY】
あの事件を生き延びたジュリアンは無事に大学生になっていて、今は青春を謳歌していた。ある日、叔父の家で古びたドラム缶を発見し、ジュリアンは化学に詳しい友人のコーディーに中身を調べてもらうよう依頼する。中身の成分がドラッグに似ていると判断したコーディーはひと儲けを企み、“Z”という名のドラッグに調合して、友人たちとともに学園内で売りさばいてしまう。

折しもハロウィンの夜、レイヴパーティーに集まった若者たちの間では“Z”が蔓延。学園はゾンビで溢れ返ってパニックになる。

【REVIEW】
『バタリアン4』の設定、登場人物をそのまま引き継いだ第5弾。主人公は同じながら、トライオキシンを探してインターポールの捜査官のコンビが話に絡んできます。今回、ゾンビが発生する原因はドラッグ。トライオキシンを分析していたら、「ドラッグの成分に似ているなあ」「じゃあ、ドラッグにして売りさばこうぜ!!」こんなノリで大量生産→学生連中に売りまくる→飲んだやつらは全員ゾンビに!とまあ、なんとも適当なストーリー展開に少し唖然。

そもそも、ジュリアンのオジサンがトライオキシンの研究をしていて、それが原因でかつてゾンビの襲撃事件が起こって自分もそれを体験しているはず。なのに、まるでそんなことなかったかのように(それとも全部忘れたんか!?)「このドラム缶はなんだろう??」って、子供じゃないんだから大体想像付くんとちゃう!?と思わず突っ込んでしまいます。結局、彼らの軽はずみな行動で惨劇が起きてしまうので、もはや同情の余地は無し。ゾンビに食われちゃっても、なんだか自業自得のような感じがして、どうでもよくなってきます。

新キャラの捜査官もギャグ要因なんでしょうが、そのギャグも決まらずさぶいし、公道でバズーカをぶっ放すし、変なコスプレで変装してるし、やることなすことがつまらなさすぎ。こんな2人に軍の機密事項の調査を依頼するお偉いさんも頭がおかしいんじゃないかと、変なところで心配してしまいました。

で、最後のゾンビ大量発生騒ぎをどう静めるのかと思ってたら、捜査官が軍に連絡、すると何故か警察のヘリがすぐにとんできて、地上に向けて機関銃を乱射!ゾンビも生存者もお構いなしに撃ちまくり!そしてとどめはミサイル発射で、強大なクレーターが出来て、ハイおしまい。なんなんですか、この終わらせ方は!?投げやり過ぎて笑うに笑えませんわ。

前の4作目も酷かったが、本作はそれを上回る酷さ。こんな作品が日本で劇場公開されたのも驚きだが、はたしてどれだけの人が観に行って落胆して帰って行ったんだろう。『バタリアン2』も駄作の域だったが、4と5は“バタリアン”と名乗るのもやめて欲しい下級ゾンビ映画の底辺に位置する作品だ。「タールマン復活」って、こいつにヒッチハイクさせるセンスも理解不能。久々に時間を無駄にしたと後悔した一日でした。
バタリアン5 02

バタリアン5 01






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