2012年07月31日 07:16
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特集は、“「超」怖い映画2012”巻頭ぶち抜き29ページ全力特集。
・綾辻行人原作『アナザーAnother』、『怪談新耳袋 異形』のジャパニーズ・ホラーから、『プロメテウス』『遊星からの物体X』の海外SFホラー最前線まで。
J・カーペンターの名作『遊星からの物体X』の前日譚を描いた『~物体Xファーストコンタクト』がこの夏公開!には、少なからず興奮。あのノルウェー基地での惨劇をCGを極力使わずに、特殊造形とメカニカルFXで見せてくれるという、なんとも力の入った映画。『物体X』を初めて見たのは小6か中1のころでしたが、そのとき受けた衝撃は今でも忘れられません。よう、こんな怪物作ったなあ~。っていうか、どうやって動かしてんの???と、友達らと話していたのを思い出します。
で、気になる記事がもう一つ。
P17の〈ほんとうに怖い〉映画の最新潮流という頁。
・ホラー映画はダメだ。何しろ儲からない。
・ホラーと宣伝してしまうと、観客層は間違いなく狭くなる。それくらい、深いけれど狭い市場になってしまった。
・連綿と続くホラーの数々を消化することに疲れ、自分だけのお気に入りを愛でる。この姿勢がホラー映画の市場を結果的に小さなものにしてしまった。
特に、この3番目は自分にも当てはまり納得。ホラー全盛期だった80年代に青春時代を過ごしたあのころが黄金期で、その後の映画をなかなか素直に誉めることができない~いい映画もたくさんあるんですが、やっぱり「昔は良かった」になっちゃうのか~。そして、結果旧作は再発されるたびに何度でも買い直すけれども、新作は劇場へもほとんど足を運ばず、ソフトもあまり買わない・・・。いつのまにか、保守的なオールドファンになってしまったんでしょうか。
そして、若い年代のホラーファンも根付かなければ、ホラー映画の裾野は広がることはないし、むしろ狭くなる一方なのかも。今の若い年代がダメだとは言わないけれども、俗悪なもの、尖がったものを敬遠する風潮があるのも事実でしょう。「感動する映画」「泣ける映画」やテレビドラマの延長もんみたいなのは観に行くけど、得体のしれんものは見向きもしない。健全なジャンルしか上映していないシネコンの体制にも原因はあるかもしれませんが。そのうち、ホラーはソフトでしか見られない、ホント狭~いジャンルになっていくのかも。
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