2012年08月19日 22:35
![]() | カタコンベ [DVD] (2008/03/05) アリシア・ムーア、シャニン・ソサモン 他 商品詳細を見る |
【原題名】CATACONBS
【製作】オーレン・ノウルズ、 マーク・バーグ、 グレッグ・ホフマン
【監督】トム・コーカー、 デビッド・エリオット
【脚本】デヴィッド・エリオット、 トム・コーカー
【撮影】マキシム・アレクサンダー
【音楽】マイケル・トルーマン、 クリス・ヒーリングス
【出演】シャニン・ソサモン、 アリシア・ムーア
2007年/アメリカ映画/94分
【STORY】
内気で神経質な性格のヴィクトリアはソルボンヌ大学に通う姉のキャロリンの誘いで、パリに旅行にやってきた。薬に頼る妹を変えたいと思うキャロリンは強引にパーティへ連れていく。そのパーティは、パリの地下に広がる巨大墓地“カタコンベ”でオールナイト行われていた。長旅の疲れと熱気からか、気分が悪くなったヴィクトリアは途中で迷路で迷ってしまう。運よくキャロリンが追いかけて来てくれて、2人で出口を探そうとするが、突然山羊の仮面を被った謎の男にキャロリンは殺されてしまう。パニックになったヴィクトリアはその場を逃げ出すが、さらにカタコンベの奥地へ迷い込んでしまい、1人取り残されてしまう。
【REVIEW】
冒頭でキャロリンの仲間でパーティの主催者の男が「この地下墓地には凶悪な殺人鬼が潜んでいる」という都市伝説を話してヴィクトリアを怖がらせるのだが、このくだりが無かったらこの映画は主人公の女性がキャーキャー言って、暗闇を逃げ惑うだけの映画でしかない、すごく単純なオハナシ。巨大な迷路のような地下墓地の中から、殺人鬼に追われて、彼女は逃げ出せるのか!?が主題のはずなのに、殺人鬼の追いかけ方はあっさりしているし、途中でばったり姿が見えなくなったりして存在感がイマイチ。それもそのはず、結末を観れば、なるほど・・・という感じです。
ただ、このオチはどんでん返しと見るか、反則と見るかで映画の評価も違ってくるでしょう。純粋なホラーとして観ていたなら、肩透かしをくらったような気分になるでしょうし、それで殺人鬼は足元しか映ってなかったのか・・・と納得したけど、なんだかなあ~という溜息も出ちゃうかも。とりあえず、オチが分かっちゃうと見られない映画なんで、言えませんが、「余計なお世話を焼いたがために招いた惨事、そりゃないよ」という感じです。
ヴィクトリアの性格の説明をもっと掘り下げてみるとか、姉妹のエピソードを加えるとかしてくれたら、多少物語に深みが出たかもしれませんが、その辺が無いんで登場人物のそれぞれが弱いのがつらいところ。お姉ちゃんも世話を焼いてくれてる割に、なんだか嫌味なビッチ女にしか見えないし。
一つ共感できたのは、言葉が通じないというのは怖いこと。迷っている途中で、同じく迷子のアンリという男と一緒になるが、英語が通じなくて会話が出来ない。意思を通じあえないというのは、そこに居ないのと同じくらい不安を感じました。アンリが足をけがして動けなくなって、「後で迎えに来るから待っててー!」と言って、ビクトリアはその場を離れるところは、言ってる意味が分からない逆の立場なら見捨てて逃げて行ったとしか思えませんし。
でも、そもそも思うのはこんな地下墓地に好き好んで入っていくなよなあ~と思う事(ヴィクトリアは無理矢理連れて行かれたわけやけど)。個人的に、暗いところ、狭いところが苦手なんで、閉鎖的な空間で閉じ込められたら、それだけでダメかも・・・。『ディセント』の地下洞窟も息がつまりそうだったし、現実では絶対行きたくないところですね。


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