もうすぐ公開、『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』

2013年06月24日 01:11

ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』の正当続編!
あの衝撃のラストから新たな惨劇が始まる!





1作目で殺された若者グループの生き残りサリーの通報により、地元民の襲撃を受けるソーヤー一家。一家は皆殺しにされるが、事件の根源であるレザーフェイスは一人生き残っていた。そして20数年後、再び惨劇の幕が上がる・・・。って、『悪魔のいけにえ2』と全然違う展開なんですが、これは設定を借りた別物ということ!?正当続編と謳ってますが、フーパーのオリジナル続編は、なかったことにされてるんでしょうかねえ!?


でも、往年の出演メンバーのマリリン・バーンズ、ガンナー・ハンセン、ビル・モーズリィあたりが顔を出しているのは気になるところ。観に行きたい気はあるんですが、問題は、また、公開する映画館が近所にないこと!また、大阪出張になるのかなあ~。

とりあえず、本作は7月13日より公開される予定です!


公式サイトは→コチラ


予告編♪

96時間

2013年06月24日 00:23

JOJOの作者である荒木飛呂彦の著書『奇妙なホラー映画論』の続編、『超偏愛!映画の掟』が先月発売されました。1冊目はタイトル通りホラー映画論で、続くこの2冊目のテーマはサスペンス。おもしろい映画には必ず“サスペンスの鉄則”というものがある・・・というのが荒木氏の持論のようで、この冒頭で紹介されているのが、『ヒート』と『96時間』。


開始5分で泣かせる“男泣きサスペンスの傑作”とまで書かれてあるので、未見だった私は見てみることに。おりしも、この金~日曜日にTSUTAYAで旧作100円キャンペーンもやっていて、「レンタルならまあいいか」と思い、レンタルして観ることにしました。

STORYは―、リーアム・ニーソン演じる元CIAの工作員が、人身売買組織に誘拐された娘を救出するというもの。映画の最初の部分では、離婚して妻と娘とも離れて一人さびしく暮らすニーソンが、すごく哀れな中年男性として描かれていて、子供のいる男性なら思わず涙を禁じ得ないオープニングなんですが、その目に入れても痛くない娘が誘拐されてからはガラリと豹変します。元工作員のスキルを発揮して、少ない情報から犯人の痕跡を洗い出し、手段を選ばず、時には法を犯してでも、追い詰めていく様がスピーディーに展開してゆくあたりはよくできています。このあたり、最初のダメ親父像とのギャップがありすぎて、いや、だからこそスカッとするのかもしれませんが、楽しいです。でも、悪いやつとはいえバンバン殺しまくってるし、無関係の人間も銃で撃ってるし、公道を猛スピードで逆走しまくってるし、無事娘を救出したとはいえ、何のお咎めもないというのは都合良過ぎでは!?という疑問も残ったりもしましたが。

そんでもって、最後にニーソンの娘も含めた数人をオークションで落札した金持ちの船で、ラストバトルが繰り広げられるわけですが、富豪親父のボディーガード役のアラブ系の美形兄さんとの肉弾戦で、なぜかデジャブ感が・・・。思い返すと何のことはない、このシーンだけ、たまたまTVのチャンネルを回していた時に目に留まって観ていたのでした。その時は映画のタイトルも何も知らなかったんですが、このシーンだけは覚えてました。というわけで、偶然にもその映画と繋がっていたということで、ちょっとスッキリした日でした。


デモンズ

2013年06月03日 23:15

デモンズ(Blu-ray Disc)デモンズ(Blu-ray Disc)
(2013/04/26)
ウルバーノ・バルベリーニ、ナターシャ・オーヴェイ 他

商品詳細を見る

【原題名】DEMONI
【製作】ダリオ・アルジェント
【監督】ランベルト・バーバ
【脚本】ランベルト・バーバ、ダリオ・アルジェント、ダルダノ・サケッティ、フランコ・フェリーニ
【撮影】ジャンロレンゾ・バッタリア
【音楽】クラウディオ・シモネッティ
【特殊効果】セルジオ・スティバレッティ
【出演】ウルバノ・バルベリーニ、ナターシャ・ホーベイ、カール・ジニー、フィオーレ・アルジェント、パオラ・コッゾ、ニコレッタ・エルミ、ミケーレ・ソアビ
1985年/イタリア映画/85分


【STORY】
ベルリン。通学途中の地下鉄構内で映画の試写会の招待状を受け取った女学生のシェリルは、友人のキャシーを誘って観に行くことに。試写会場のメトロポール劇場で始まったのはホラー映画。ある晩、ノストラダムスの墓が暴かれ、その呪いでデモンズと化した人間がこの世に悪疫をまき散らすというものだった。

映画は進行し、デモンズが仲間を殺すシーンに差し掛かると、劇場に飾ってあった仮面を被ってケガをしていた女性がデモンズになり、他の人間に襲いかかってきた。観客たちは一斉に逃げ出すが、劇場の扉の外側はコンクリートで封鎖されていて外へは出られない。そうしているうちに観客らは次々にデモンズの餌食になっていく。

シェリルは上映中に知り合ったジョージとともに、屋上から脱出することに成功するが、外の世界でもデモンズが横行し、街は荒廃していた。デモンズの集団に追われる2人は通りがかった生存者のジープに助けられる。しかし、突然シェリルがデモンズと化す。それを見た同乗者が彼女をライフルで撃ち殺し、シェリルは地面に打ち捨てられる。ジョージを乗せたジープは、そのまま走り去ってゆく。


【REVIEW】
アルジェントのプロデュースで、イタリア・ホラーの重鎮マリオ・バーバの息子のランベルト・バーバが初監督した作品。かなりお金をかけて製作されたようで、ワンモーションで見せるデモンズの変身シーンや、大量に出てくるデモンズの造形など、特殊メイクはかなり見応えがあります。また、劇中ひっきりなしにかかる、メタル系のバンドの音楽も派手でよろしい。この作品あたりから、ロックに加えてメタル系の音楽もホラー映画によく使われるようになった気がしますが、それもデモンズの影響でしょうか。日本では、86年に公開されて、丁度ロメロの『死霊のえじき』と同時期にぶつかって、興業成績はこっちのほうがよかったとか。この頃までは、ホラー映画もまだ人気があったんですよねー。

さて、そんなバブル感満載の『デモンズ』ですが、肝心のストーリーは???劇中劇で、映画と同じ現象が起こって、デモンズが出現してくるあたりはいい感じですが、その後はバタバタと襲われていくシーンが続き、中だるみ気味。入ってくる前は無かったのに、なんで、突然コンクリートの壁が出現!?前触れもなく天井を突き破って落下してくるヘリコプターは何!?キャシーの背中から飛び出してくる“アキロンの大王”って何者!?そしてシェリルはなんでそれを知ってるの!?伏線っぽかった謎の仮面の男も結局何者か分からずじまい。・・・かなり、謎に満ち満ちたストーリーですが、脚本の煮詰め方が甘かったのか、ランベルトに演出の才能が乏しかったのか・・・。多分、両方なんでしょう。実際、アルジェントはほとんど、現場には出向かなかったようですし、才能豊かだった父親の息子は、いたって平凡な人だったんでしょうね。

でも、それでも個人的にはこの『デモンズ』大好きです!特殊メイクの見本市みたいに多種多様なデモンズの姿に、クラウディオ・シモネッティの冴えわたる音楽(テーマ曲最高!)が重なって、ほとんどMTVみたいな感覚で観ると悪くはないのですよ。後半のバイクに乗って日本刀で切りまくる長回しのアクショシーンもいいよなあ~。批評されると悪いところばかりが目立つ作品ですが、何も考えずに楽しむゾンビ・ホラーとしてはよいと思います。(あれ、デモンズはゾンビじゃなくて、悪魔だったっけ!?)

出演者も何気に豪華。アルジェントの長女のフィオーレが今回も観客の一人で登場、『サスぺリアPART2』や『悪魔のはらわた』に子役で出ていたニコレッタ・エルミがもぎり嬢で出演、仮面の男は助監督も務めたミケーレ・ソアビ、地下鉄のシーンでは監督のバーバの姿も。

デモンズ01

デモンズ09

デモンズ13



DEMON

2013年06月03日 22:44

この曲も、最高!
オープニングの地下鉄のシーン、好きです。

デスサイト

2013年06月02日 22:16

デスサイト [DVD]デスサイト [DVD]
(2010/06/21)
不明

商品詳細を見る

【原題名】THE CARD PLAYER
【製作】クラウディオ・アルジェント
【監督】ダリオ・アルジェント
【脚本】ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ
【撮影】ブノワ・デビエ
【音楽】クラウディオ・シモネッティ
【出演】ステファニア・ロッカ、リーアム・カニンガム、フィオーレ・アルジェント、クラウディオ・サンタマリア、シルビオ・ムッチーノ
2004年/イタリア映画/106分


【STORY】
女性警察官のアンナ・マリは誘拐犯からの電子メールを受け取る。その内容に従っていくと、ポーカーゲームのサイトへ誘導され、人質の女性の映像が映し出されていた。ゲームに勝てば、人質を解放するが、勝負に負けたり、拒否しても人質を殺すという。アンナはゲームへ参加するべきだと主張するが、上司の警察官は反対する。結局、ゲームをしなかったため、犯人の警告通り、人質は殺害されて発見される。

その後、新たな女性を誘拐した犯人からゲームの挑戦メールが送られてきた。今度は上司も折れ、同僚のカルロが勝負に挑むがポーカーゲームに敗北し、人質の女性はまたしても遺体で発見される。無差別的な連続殺人事件にローマ中が恐怖に陥る中、アンナはイギリスからやってきた刑事のジョンとコンビを組んで、誘拐犯の手掛かりを追っていく。


【REVIEW】
前作『スリープレス』で本格的なサスペンスに回帰した、アルジェントの同様路線作品。ネットでのゲームの勝負で人が殺されるという、現代的な設定はよかったものの、殺人シーンを直接見せない演出のため、作品のインパクトは弱く、ソフトな仕上がりになっている。唯一ドキッとしたのはジョンが罠にかかって殺されるシーンくらいか。出てくる美女を次々と残忍な手口で殺してゆく様をねっとりと描写する、アルジェントの作風が見られないのは正直残念―期待外れというのは言い過ぎか!?-だが、全体的には、こじんまりとまとまっていて出来も悪くない。ただ、“監督:ダリオ・アルジェント”というクレジットだけでも、何かを期待してしまうだけに、どうしても、評価は厳しくなってしまうのが現実なんでしょうな。

主演のステファニア・ロッカはクールで知的な感じが好感のもてるいい女優さん。だが、カードゲームに彼女が挑むのが最後だけだったのは残念。できれば、犯人が対戦相手を彼女に指定してきて、息詰まる心理戦を見せてくれるとか―そんな展開にしてほしかったですな。身近なところに犯人がいたのはいいんですが、犯人の動機付けがイマイチ弱いのと、警察の対応がお粗末なのは少々いただけない。この辺、設定は悪くないんだから、もう少し煮詰めて盛り上げていけば、おもしろかったと思います。まあ、アルジェントもいいお年だし、そこまでパワーもなかったのかなあ・・・。彼の新作が観られるだけでも喜ぶべきなのかどうか、微妙な感じです。

だが、クラウディオ・シモネッティが担当したBGMはやはり、素晴らしい仕上がり。それを聞くだけでもこの映画は価値があります(ちょっと褒め過ぎ!?)。上司の娘役で、フィオーレが出演しているのもファンには嬉しいでしょうね。今回は殺されず、珍しく無事帰還していますが。


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