はらわた&いけにえ ブルーレイ発売。

2013年07月30日 06:41

今年劇場公開された『死霊のはらわた』と『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』が早くもソフト化。けっこう特典入ってます。


『死霊のはらわた (初回限定)』BD
2013年10月9日発売予定
定価:4,980円

〈以下、amazonより抜粋です〉
デジパック+スペシャル・アウターケース"憑依"仕様! !

1981年に公開され、全世界を恐怖で覆い尽くしたサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』。
スプラッター・ブームを巻き起こした伝説の映画が、2013年リメイクで蘇る…!
山奥の不気味な小屋を訪れたミアたち5人の男女は、その小屋で禁断の「死者の書」を発見し、死霊を甦らせてしまう。
姿なき死霊に憑依され豹変したミアは、仲間たちに襲い掛かる。死霊によって閉ざされた山から出る事も助けを呼ぶ事もできずに、次々に憑依されていく若者たち。
彼らに生き残る術はあるのか―。

※映像特典
BD(約40分)
●ジェーン・レヴィ、ルー・テイラー・プッチ、ジェシカ・ルーカス、フェデ・アルバレス(監督)、ロド・サヤゲス(脚本)による音声解説
●悪魔の世界
●リメイク
●至難の連発
●死霊の解放
●ミアになるまで…

ボーナスディスクDVD(約26分)
●ブルース・キャンベルへのインタビュー
●リアルな世界観

<作品の魅力>
★ホラー映画の金字塔であり “スプラッター映画" というジャンルを確立した『死霊のはらわた』のリメイク
★製作陣は、オリジナル版監督・脚本・製作総指揮を努めたサム・ライミと、オリジナルで奇才な演技を見せたブルース・キャンベル、そしてロブ・タパートの伝説トリオ
★ハリウッド・ホラー原点回帰作品! CGを殆ど使用せずに突き進む昔ながらの撮影技法は全てがリアル!
★とにかく、「怖い! 」「痛い! 」「血の量ハンパない! (血の雨のシーンに2.5万リットル)」
★全米劇場公開初登場1位
★劇場公開時にはなかった日本語吹替版の声優陣に、水樹 奈々、佐藤利奈、戸松遥、阿澄佳奈、中村悠一 と正真正銘実力派揃い! 特に水樹 奈々は初ホラー出演!
★監督は、サム・ライミが自らが見出した、新鋭 フェデ・アルバレス


BDの特典映像40分に、ボーナスディスク(こちらはDVD)の26分が付いて、なかなかのボリューム。ただ、このアウターケースって、傷みやすそうでどうなんでしょうか。見た目はキレイですがね。
ちなみに、『~はらわた』は旧作とのセット、DVDも発売されます。







『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』BD
2013年11月2日発売予定
定価:4,935円

〈以下、amazonより抜粋です〉
【ストーリー】世界が震えた惨劇「テキサス・チェーンソー大虐殺」の衝撃的なラストから1時間後、狂気に満ちたソーヤー一家は村人たちにより惨殺される。20年後、ヘザー・ミラー(アレクサンドラ・ダダリオ)の元に一通の手紙が届く。手紙には財産を相続するよう書いてあった。覚えのないヘザーは両親を問いただすと本当の娘でないことを打ち明けられる。失意に飲まれるヘザーだったが、出生の秘密が隠されたテキサス州ニュートへと向かう決意をするが…。

【キャスト】アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー、タニア・レイモンド、スコット・イーストウッド、マリリン・バーンズ、ジョン・デュガン、ビル・モーズリィ

【スタッフ】オリジナルキャラクター造形:トビー・フーパー、キム・ヘンケル、監督:ジョン・ラッセンホップ、製作総指揮:マーク・バーグ、アヴィ・ラーナー、トビー・フーパー、他

●初回限定豪華アウターケース(予定)
【音声特典(コメンタリー×2ストリーム)】 (予定)(1)トビー・フーパーと製作カール・マッツォコーネによる「悪魔のいけにえ~オリジナルから最新までを語りつくす」コメンタリー、(2)オリジナル「悪魔のいけにえ」(74年版)キャスト(ビル・モーズリィ, ガンナー・ハンセン, マリリン・バーンズ, ジョン・デュガン)による同窓会コメンタリー

【映像特典】(1)「悪魔のいけにえ」伝説!(約10分) (予定):トビー・フーパー&オリジナル第一作キャスト他が語る、ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」のすべて。遂に明かされる、「テキサス・チェーンソー」伝説、(2)「悪夢の家の秘密」(約15分) (予定):オリジナルキャスト、初代絶叫クィーンマリリン・バーンズや初代レザーフェイスのガンナー・ハンセン他伝説のメンバーが解説する、「悪魔の家」の謎。オリジナル「いけにえ」ファミリー集結!初代レザーフェイスと初代ヒロインの邂逅そして抱擁に涙!、(3)「復活 レザー・フェイス2013!」(約15分) (予定):「レザーフェイス」はいかにして蘇ったのか!新レザーと旧レザー対談が語り合う姿は必見!、(4)スタッフ&キャストが語る、最新「悪魔のいけにえ」のすべて(約22分) (予定)、(5)劇場予告篇 (予定)、(6)オリジナル予告篇 (予定)
(「シークレットいけにえ特典」有!(レザー・フェイスはまだまだどこかに潜んでいる!本ディスクには「シークレット特典」がどこかに秘められています。尚、シークレット特典には字幕はありません)(予定))
※特典は制作上の事情により変更になる場合がございます。

※パッケージは2D商品のみの発売となります。


フーパー&1作目のオリジナルキャストにスポットを当ててくれた特典は楽しみ。でも、3D映像が収録されていない“飛びださない”仕様はいかがなものなんでしょうか?劇場公開版の反応がイマイチだったのか、高価格で3D版を出してもペイできないと判断されたのか。どうなんでしょうか。

DVD版も出ます。
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ジャーロ

2013年07月22日 02:37

ジャーロ [DVD]ジャーロ [DVD]
(2011/05/03)
エイドリアン・ブロディ、エマニュエル・セニエ 他

商品詳細を見る

【原題名】GIALLO
【製作】ラファエル・プリモラック、リシャール・リオンダ・デル・カストロ、エイドリアン・ブロディ
【監督】ダリオ・アルジェント
【脚本】ジム・アグニュー、ショーン・ケラー
【撮影】フレデリック・ファサーノ
【音楽】マルコ・ウェルバ
【出演】エイドリアン・ブロディ、エマニュエル・セニエ、エルサ・パタキ
2009年/アメリカ・イタリア映画/92分


【STORY】
イタリアのトリノで起こった連続殺人事件。犯人は外国人の美女を標的にし、タクシーに乗せて誘拐、監禁したうえで残忍な手口で殺し続けていた。ファッションモデルの仕事をしている妹のセリーヌとトリノで会う約束をしていたリンダは、セリーヌが誘拐されたのを知り、警察を訪ね、猟奇事件を専門に扱うエンツォ警部と知り合う。事件を追う2人は、途中で別の被害者から「犯人は黄色い・・・」という謎のダイイング・メッセージを受け取る。


【REVIEW】
イタリアのサスペンス&ミステリーのジャンルの呼び名である“ジャーロ”をズバリ映画のタイトルに持ってきたダリオ・アルジェントの新作。その並々ならぬ気合の入りようから、期待値は高かったのだが、結果は・・・!?

最初の日本人観光客の女性2人がオペラを鑑賞しているシーンから、嵐の中でさらわれる流れは良かったのだが、その後は微妙な展開が続き、失速。犯人の素顔が映画半ばであっさり見せられたあたりからサスペンス度も無くなり、「エッ!?これで終わり??」という、ある意味予想外なラストまで、映画としての出来は正直良くないです。

アルジェントの作品はストーリーは破たんしていても、それを忘れさせる強引な展開。サスペンス映画としてはあまりにもご都合主義的ながらも、流れるようなストーリーが逆に心地良かったものだが、本作はなんだかだるだるなままで、往年のスピード感が無いのは、やはり年齢的な衰えが原因か、それともシナリオが良くなかったからなのか。主人公のエンツォ警部よりも、素人のリンダの方が推理が冴え、通院歴からあっさり犯人が分かってしまうのはちょっと安易すぎやしないか?!大体ダイイング・メッセージの黄色が、犯人の肌の色ってストレートすぎるし、それで肝臓系の病気を疑って病院に行ったら、犯人とばったり遭遇しちゃうし、推理する必要もないというかなんというか。

一応、犯人の動機に関連して美しいものへの劣等感とか生い立ちも関係していることが明示されるが、でもこの犯人の行動がイマイチすぎて、共感できないのもマイナス点。過去のアルジェント作品では、昔に経験した出来事がトラウマとなって、それが殺人の動機だったりした。それは本作でも同じかもしれないが、この連続殺人犯、ズバリカッコよくないのだ。肝臓患っているからなのか動きも緩慢だし、精神も病んでいるのか言動もたどたどしい。殺してきた被害者の写真をPCに取り込んで横目に見ながら、片手にエロマンガを持ってマスを掻いているのも情けないし、洗面所で小便しているのもいただけない。これじゃあ、ただの低能なサイコ野郎で、アルジェント映画に出てくるタイプとは到底思えないのだ。残念ながら、黒の皮手袋をしたクールな殺人鬼はこの映画には見当たらないのだ。

じゃあ、見どころは殺害シーンかい!?となるのだが、それも意外と大人しめ。ハサミで指をちょん切ったり、顔を切り刻んだりしますが、直接的にはあんまし見せてくれず、期待外れ。指を切られたセリーヌがドバドバ血を流しますが、あんなに流れるのは不自然だし、逆にあんなに流れてたら死んじゃうのでは!?と思ったりもしますが。最後の車の下の血だまりも「そんなに溜まる??」と疑問符が付きそうです。

主演のエイドリアン・ブロディのいわくつきの過去も物語とあまり関係なかった。幼年期に母親の殺害現場を目撃していて(それが以後ずっとトラウマになっているのだが)、数年後犯人を見つけ出し復讐を遂げる。でも、それも、どういう意味があったのか。それとも何の深い意味もなかったのか。よく分かりません。むしろ、復讐とはいえ殺人を犯していたのに見逃してもらって、刑事になっていたという方が驚きましたけれど。

というわけで、期待して観ると、残念度がかなり高くなってしまう作品です。往年の名監督の新作という点では、最近観たカーペンターの『ザ・ウォード』の方が出来は良かったかな・・・と思ったりします。どんなにスゴイ人でも衰えというものは必ずやってくるものだし、それはまたそれで受け入れたうえで、生き方を変えていくという選択肢もあるはず。この『ジャーロ』は若いころのアルジェントの撮り方を老いたアルジェントがそのままやっちゃったという感じでしょうか。頭では分かっていても、体がついてこなかった―運動会で全力疾走するお父さんがすってんころりんと転倒する―ような感じとも言えます。とりあえず、何もかも中途半端になってしまった本作、アルジェントの先行きが非常に不安にさせてくれましたが、新作の『ドラキュラ』は大丈夫なんだろうか・・・。しかも3Dってね~。

ジャーロ01

ジャーロ02



夏がキライ。

2013年07月22日 01:53

改めて思うのは、夏という季節が嫌いであるということ。

理由はズバリ“暑い”から。
そして、自分は暑がりだから。

今年もなんとか暑いのを耐えていましたが、先週あたりからの猛暑日続きにはもう限界。諸般の事情が許してくれるなら、24時間ずっとクーラーのある部屋で過ごしていたいのですが、そういうわけにはいかず、吹き出る汗を拭いながら耐え忍ぶしかないのです。

で、たまの休日も電気代節約のためクーラーは夕方~寝るまでしか運転させていない我が家では、それ以外の時間がなかなかつらい。じっと動かなければ耐えれないこともないが、固まって何時間もいるわけにはいかず、家の中でもタオルは手放せない。

で、何よりつらいのは映画が見られないこと。

個人的に好きなジャンルがホラー系なもんで、基本的に見るのは自分ひとり。で、自分の部屋で照明を落として扉を閉めて、籠って観るスタイルなんですが、この部屋にはクーラーが無いのです。ほかの部屋には全室付いているのに、ここだけ無い。家族の中で私が一番暑がりなのに、なぜか私の部屋だけ無い。なぜ付いていないのかは、はっきり言えば予算的なものなんですが、とりあえず今現在暑い。とにかく暑い。6月まではまだいけましたが、今ではもう、窓を閉め切って観るのはほとんど拷問です。

なので、最近めっきり映画を観てません。今日は久々にアルジェントの『ジャーロ』を観ましたが、暑さと格闘しながらで、なかなかしんどいです。なんだか我慢大会のようです。

ああ、早く秋になってくれないか・・・。
と毎日考えてますが、まだ7月。先は長い。

憂鬱な季節はまだ続きそうです。

アイデンティティー

2013年07月14日 03:07

アイデンティティー [Blu-ray]アイデンティティー [Blu-ray]
(2010/08/25)
ジョン・キューザック、アルフレッド・モリーナ 他

商品詳細を見る

【原題名】IDENTITY
【製作】キャシー・コンラッド
【監督】ジェームズ・マンゴールド
【脚本】マイケル・クーニー
【撮影】フェドン・パパマイケル
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【出演】ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ、アマンダ・ピート、ジョン・ホークス、アルフレッド・モリナ、クレア・デュヴァル、ウィリアム・リー・スコット、プルイット・テイラー・ヴィンス
2003年/アメリカ映画/90分


【STORY】
激しい豪雨の晩、洪水で道路は寸断され、足止めをくらった人々が人里離れたモーテルに集まってくる。女優とその運転手、幼い息子を連れた夫婦、コールガールに新婚カップル、囚人を護送中の警官、そして、モーテルの管理人。偶然にもこの晩に居合わせた11人だが、やがて一人ずつ何者かによって殺されていく。犯人は一体誰なのか!?その頃、別の場所では、連続殺人犯で明日死刑執行が決まっている男の再審が行われていた。その発端は、死刑囚の書いたと思われるある日記に秘密があった。


【REVIEW】
ジョン・カーペンターの『ザ・ウォード』を見た後、似たような内容の映画が先にあるよ、という話を聞いて観てみたのが本作。『アイデンティティー』の方が7年前に製作されていますが、『ザ・ウォード』の脚本家は少なからずとも影響は受けていたんだろうか!?気になるところです。(死体がいつの間にか消えていた!っていうくだりは、ちょっと似すぎている気もします・・・。)両方とも、オチが肝な映画ですから種を明かしてしまえば、魅力は半減してしまうでしょうから、未見の方は予備知識なしに一度見てみることをおススメします。

前半の作りは犯人探しのサスペンス風だが、何かがおかしい。それは謎が明らかになった時につながってくるわけですが、結末が分かってから再見すると、また違ったおもしろさがあります。一応、張られていた伏線も“なるほどな~”と感心。死刑囚の再審場面と同時進行していくので、モーテルにきた護送されていた囚人とうまく混同させているのも、うまい話の作りだ。ただ、真犯人が全ての殺人を遂行できたかどうかだが、実際にはいささか無理があるが、それは非現実的な世界での出来事なので、“あり”ということなんでしょうねえ。

『ザ・ウォード』のときも思いましたが、このオチな映画ではキャラクターの描き込みが一つのポイントですが、この『アイデンティティー』でも、それぞれ個性的に描かれていて成功しています。主演のジョン・キューザックに警官役のレイ・リオッタ、コールガール役のアマンダ・ピートといい演技です。死刑囚役の目の演技も素晴らしいです。


アイデンティティー01

アイデンティティー02

96時間 リベンジ

2013年07月13日 16:33

先月、1作目を見ていたの『96時間』。2作目もリリースされているということで、DVDレンタルで鑑賞しておくことに。前作が思っていたよりも良かっただけに続編のほうは・・・?

ちなみに、ストーリーは、1作目で娘を誘拐したアルバニア系の犯罪組織を元CIA工作員のブライアンは、捜索途中で皆殺しにしちゃうんですが、本作はそこで息子を殺された父親が登場。自分の息子たちの悪行はさておき、ブライアンに復讐することを誓い、仲間を率いて実行に移します。ブライアンは仕事を終え、イスタンブールで元妻のレノーアと娘キムと合流し休暇を楽しんでいたところで、拉致されてしまいます。からくもキムだけは難を逃れ、彼女の協力を得て脱出を試みるが-。

1作目はひなびた余生を送るリーアム・ニーソンが誘拐された娘を取り戻すため、工作員の特殊スキルを駆使し、無敵の父親に変貌していく姿が痛快でしたが、今回もその暴走ぶりは健在。拉致され連行された場所を特定するために、娘に手投げ弾をバンバン街中で爆発させるし、免許取得中の娘にイスタンブールの市街地を暴走させて、アメリカ大使館に突っ込んでいくし、相変わらずやりたい放題。相手を容赦なく倒していく様も、ためらいが無くて、ある意味痛快だ。(悪い奴はやっつけて当然!みたいな感じ)

今回は事件の動機が息子を殺された父親vs元妻と娘を守るニーソンとなるわけですが、結局両方にそれぞれ大義名分はあるものの、お互い譲れないまま進んでいきます。最後の対決場面でのセリフ、「お前を殺せば、またお前の息子が復讐に来る。もう終わりにしたい」というくだりは、今の世の中のテロと報復に重なり、お互いやったからやり返すでは終わりが無く、やりきれない状況を思い起こさせます。なので、事件が終息してアメリカに帰り、穏やかな日常を取り戻して終わるのを見ると、“ああ、これってやっぱり映画、フィクションだよねえ”と思ってしまいます。いくら家族を守るためとはいえ、あんだけ死人を出しといていいのかなあ・・・というのが気になって、気になって・・・。でも、アクション映画としては、今回もなかなかスピーディーで飽きさせないよくできた作品だと思います。観て損はなしですね。

ただ、題名の96時間は続編になって、関係なくなってしまいましたね。原題は“TAKEN”なんですが。


ザ・ウォード/監禁病棟

2013年07月08日 02:28

ザ・ウォード 監禁病棟 [DVD]ザ・ウォード 監禁病棟 [DVD]
(2012/03/02)
アンバー・ハード、メイミー・ガマー 他

商品詳細を見る

【原題名】THE WARD
【製作】ダグ・マンコフ、ピーター・ブロック、マイク・マーカス
【監督】ジョン・カーペンター
【脚本】マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン
【撮影】ヤーロン・オーバック
【音楽】マーク・キリアン
【特殊メイク】グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー
【出演】アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ローラ・リー、リンジー・フォンセカ、ミカ・ブーレム
2010年/アメリカ映画/89分


【STORY】
1966年、白い壁の農家を放火した疑いを受けたクリステンは警察に確保され、精神病院の隔離病棟に監禁される。留置所ではなく、なぜ精神病院に収容されたのか、納得のいかない彼女だが、自身の記憶はなく炎に包まれた農家のイメージしか思い出せない。主治医のストリンガー医師は何かを知っているようだがよそよそしく、同じ病棟の4人の少女たちも様子がおかしい。やがて、クリステンは謎の少女の存在に気付く。真夜中の廊下で、シャワー室で、そして部屋を覗く視線。ストリンガーや看護師たちにそれらを伝えても、彼らは一向に耳を貸さない。そして、一人ずつ消えてゆく少女たち。身の危険を感じたクリステンは、病棟からの脱出を試みる。

【REVIEW】
『ゴースト・オブ・マーズ』以来、久々のカーペンターの監督作。前作がSF+ウェスタンのなんともこってりした怪作だったのに対して、こちらは派手さは極力迎えたおどろおどろしさを醸し出す演出が印象的な作品。相変わらず低予算なのは見た目にも明らかだが、このB級に徹した範囲でエンターテイメントを作り出している彼の技量はさすがだ。悪く言えば、地味でありきたりな内容だが、よく言えば落ち着いた雰囲気と安定感のある演出、見終わった後にじわ~っとくる後味がなんとも心地よいです。

グロい描写はほとんどなく、途中目ん玉グサッというのがあるくらいで、どちらかといえばお化け屋敷でうわっと出てくる脅かし方。なので、暗闇で一人で鑑賞すれば、それなりに怖さが味わえそう。皆でワイワイ見るのには不向きでしょう。

謎の少女エミリーは何者なのか?なぜ消えたり急に現れたりするのか?殺された少女たちはどこに行ったのか?見ていくうちに、なんとなく筋が分かってくるので、オチはビックリするくらいの驚きはない。が、それに至るまでの過程をじっくり描いているので、そこを味わうのがいんですよね。主演のアンバー・ハードもいい演技だし、他の患者役の4人もそれぞれ個性的でおもしろい。年増の婦長が怖くて嫌~な感じなのも定番ですよね。

ただ、本作が約10年ぶりのカーペンターの満を持した復帰作かといえば、そこまでの出来ではない。肩の力を抜いて、リラックスして楽しむ小品といった感じなので、次作はぜひカーペンター節の濃い作品を期待したいです。でも、あんまし濃すぎると一般受けしなくなってしまうのが悩ましいところかもでしょうか。
THE WARD01

THE WARD02






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