ハロウィン

2014年01月26日 23:03

ハロウィン [Blu-ray]ハロウィン [Blu-ray]
(2011/10/14)
ドナルド・プレザンス、ジェイミー・リー・カーティス 他

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【原題名】HALLOWEEN
【製作】デブラ・ヒル
【製作総指揮】アーウィン・ヤブランス、ムスタファ・アッカド
【監督】ジョン・カーペンター
【脚本】ジョン・カーペンター、デブラ・ヒル
【撮影】ディーン・カンディ
【音楽】ジョン・カーペンター
【出演】ドナルド・プレザンス、ジェイミー・リー・カーティス、ナンシー・キーズ、チャールズ・サイファーズ
1978年/アメリカ映画/91分(『EXTENDED EDITION』101分)
【STORY】
1963年のハロウィンの夜。6歳の少年マイケル・マイヤーズは自宅で実姉のジュディスを刺殺、捕まった彼はその後精神病院に収容されることになる。15年後、ハロウィンの前日に脱走したマイケルは故郷のハドンフィールドへ向かう。そしてハロウィンの夜、子守りをしている女子学生のローリーは自分を見つめる不気味な視線を感じていた。ローリーは向かいの家にいる友達を訪ねるが、彼らはすでにマイケルによって殺されていた。マイケルは凶器の包丁を振りかざしてローリーに襲いかかるが、間一髪でマイケルの担当医のルーミス医師が駆けつけ、マイケルに銃弾を撃ち込む。


【REVIEW】
13日の金曜日が不吉な曜日であることも、666が呪われた数字であることも、広く知れ渡ったのは映画の影響があったのは間違いない(前者はもちろんジェイソン=『13日の金曜日』、後者はダミアンの『オーメン』)。そして、今でこそ楽しいイベントとして認知されつつあるハロウィンも、一昔前までは白塗りのマスクを被った殺人鬼が出没する恐ろしい日として記憶されていたのは、ジョン・カーペンターの創造した殺人鬼・マイケル・マイヤーズが出演する『ハロウィン』
が公開され大ヒットを飛ばしたからなのも間違いないでしょう。

この映画を見て感じるのは、何と言ってもマイケルのキャラクター。幼いころに姉を殺害し、長い間精神病院に閉じ込められていて、21歳で脱走しまた殺人を繰り返す・・・。生い立ちはよくある経歴ではあるものの、その風貌と行動は他の殺人鬼とは一線を画している。劇中マスクを被っているため、マイケルの表情は分からない。また呼吸音は随時聞こえてくるものの、声も一切出さないので彼の思考や気持ちも全く分からない。ドナルド・プレザンス扮するルーミス医師が説明しているとおり、マイケルには人間的な感情が全くない。それを見事に体現している。そして、彼は驚くほど静かに行動する。遠くの道路から見つめていたり、洗濯物が干してある庭にジッと立っていたり、気が付くと音もなく背後に立っていたり。その無音で行動する静けさが何とも言えない雰囲気を醸し出している。そういう積み重ねから、生きた人間なのか、幽霊に近い怪物なのか、曖昧なキャラクターに思えてきて、殺しても殺しても、静かに起き上がってくる不死身性をなんとなく納得してしまうような気がします。劇中では、なぜマイケルは死なないのかは明確には語られませんが、ハロウィンという特別な日が彼に特別な力を与えているのかもしれません。その辺は分かりませんが、謎は謎のままの方がミステリアスで丁度良いのかも。

ヒロインのローリー役には元祖スクリーム・クイーンのジェイミー・リー・カーティス。彼女とドナルド・プレザンスは続く『ハロウィンⅡ』でも共演。番外編の『ハロウィンⅢ』を挟んでシリーズは8作作られ、近年ではロブ・ゾンビによって新たなリメイクシリーズも製作されています。



ドールズ

2014年01月13日 22:45

ドールズ HDリマスター版 [Blu-ray]ドールズ HDリマスター版 [Blu-ray]
(2013/08/02)
イアン・パトリック・ウィリアムズ、キャロリン・パーディ=ゴードン 他

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【原題名】DOLLS
【製作】ブライアン・ユズナ
【製作総指揮】チャールズ・バンド
【監督】スチュアート・ゴードン
【脚本】エド・ナーハ
【音楽】ファズビー・モース
【出演】キャリー・ロレイン、スティーヴン・リー、イアン・パトリック・ウィリアムズ、キャロリン・パーディー=ゴードン、ガイ・ロルフ、ヒラリー・メイソン
1987年/アメリカ映画/77分


【STORY】
金目当てで再婚し娘に愛情を持たない父親と、意地の悪い継母と旅行中の少女ジュディ。嵐の晩、車がぬかるみにはまり立ち往生したため、3人は近くの古い屋敷へ避難する。この家には人形作りを生業としている老夫婦が静かに暮らしていた。夫婦はジュディたちを快く迎え、一晩の宿を提供してくれる。その後、お人好しのラルフとパンク娘2人も転がり込んできて、彼らも屋敷に泊めてもらうことに。そして、真夜中に、屋敷の中を物色していたパンク娘の一人が姿を消す。偶然通りかかり、現場を目撃したジュディは“小さな者たち”がパンク娘を襲ったと諸言する。大人たちは聞く耳を持たなかったが、その小さな者たちによって、宿泊者たちは次々に命を落としていく。


【REVIEW】
エンパイア・ピクチャーズ製作、スチュアート・ゴードン監督のホラー・ファンタジー。古い屋敷に誘い込まれる旅行者たちが体験する恐怖の一夜。屋敷には人形師が製作した無数の人形が置かれていて、悪人と判断された者は無残にも殺され人形にされてしまい、善人とみなされた者は助かる―。ストーリーは、まんまお伽話で、「お伽話というのは、ホントはコワイもんなんだよ~」というのを、現代風にアレンジして見せてくれています。

監督は、『死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のS・ゴードンだけど、スプラッタ度は低め。主人公がか弱き少女で、物語目線もこの少女なので、純粋なホラーというよりもダークなファンタジーに近い感じです。でも、人形たちがのこぎりで足を切り落とそうとしたり、目ん玉をくり抜いたりと、所々でグロ・シーンもあったりしてニヤリ。すましている人形の目がギョロッっと動き、表情が凶悪なものに変わる瞬間も良くできていて、人形の不気味さがよく出ています。もともと、人形ってある種の怖さがあるので、それがあれだけ大量に置いてあると、個人的にはそれだけで非常に恐ろしかったりします(なので、あの屋敷に泊めてあげるよ・・・と言われても、多分朝まで寝れないでしょうねえ~)。

結局、純粋な子どもと、純粋な子どもの心を忘れていなかった者は助かるわけですが、あの老夫婦は一体何者だったのか!?お伽話なら、魔法使いでしょうが、終始笑顔で登場して人は良さそうですが、よく考えるととても残酷なことをしているわけなので、一番恐ろしい存在かも。ちなみに私は見終わって、JOJOの第3部で、ダービー弟が賭けに負けた人間の魂を人形に閉じ込めるスタンドを持っていましたが、この人形師も同じ系統の人かも・・・なんて思いました。とりあえず、童心は大人になっても忘れずに、人形は大事にしましょうね。



マンイーター

2014年01月05日 19:38

マンイーター アンレイテッド・バージョン [DVD]マンイーター アンレイテッド・バージョン [DVD]
(2012/09/04)
ラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタン 他

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【原題名】ROGUE
【製作】グレッグ・マクリーン、 マット・ハーン、 デヴィッド・ライトフット
【監督】グレッグ・マクリーン
【脚本】グレッグ・マクリーン
【撮影】ウィル・ギブスン
【音楽】フランソワ・テータ
【出演】ラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタン、 サム・ワーシントン、 バリー・オットー、 ミア・ワシコウスカ
2007年/アメリカ・オーストラリア映画/92分


【STORY】
アメリカ人の旅行ライターのピートは、オーストラリアの国立公園に来ていた。最近、人気のリバークルーズの取材のためである。ガイドのケイトの案内で、ピートら8人の乗った船は川を進んでいく。ツアーも終わり、帰ろうとしたころ、救助信号が上がっているのを観光客の一人が発見する。遭難者を見捨ててはおけないと、ケイトは客らに説明し、川の奥地へ進んでいく。やがて信号の上がっていたあたりに着くが、転覆したボートがあるだけで人影は見えない。その瞬間、水中から巨大なワニが船に衝突、浸水し始めたため、川の小さな小島へ避難する。このエリアは巨大ワニの縄張りで、近づく者は全てワニのえじきになっていた。水位が上昇し島が水没しかける中、8人は岸まで脱出しようと試みるが・・・。


【REVIW】
昨年、12月は生物パニック・ホラーをよく見ていた気がします。リメイク版『ピラニア』2作に、『シャーク・ナイト』、『地獄の変異』にこの『マンイーター』。『地獄の変異』のみこの世には存在しない架空のモンスターで、他の作品は実際に存在する動物やら魚類が主役です。で、この『マンイーター』はズバリ“ワニ”!!ワニが襲ってくる映画と言えば、真っ先に思い浮かぶのは名作『アリゲーター』じゃないかと思いますが、『アリゲーター』が下水道に潜む都市型ワニだったのに対して、この『マンイーター』はオーストラリアの大自然が舞台になっております。

見せ場は勿論、ワニが人間に襲いかかるシーンなわけなんですが、中盤まではズバリ噛みつくところを見せないで(振り返ったら水中に引きずり込まれて消えていた、というような)引っ張っていくので、少し迫力に欠けますが、最後のワニの巣に迷いこんでからの死闘では、ワニの全体像が拝めるのと、錐揉み回転しながら突っ込んでくるその攻撃力の凄まじさが感じられて、いい感じ。主人公かと思っていたケイト(演じているのは、R・ミッチェル)が途中で退場して、替りにライターのピートがとどめを刺すのはちょっと予想外でしたが、ストーリーとしてはひねりはなく、いたって普通でした。『アリゲーター』が素晴らしいのは、ワニの活躍ぶりもさることながら、冴えない中年刑事のの奮闘ぶりや(最後の下水道での戦闘シーンは手に汗握るし)、不法投棄をしていた悪人らをワニがしっかりと成敗してくれるその勧善懲悪ぶりなど、感情移入できる場面が多々あったことではないかと思います。そう考えると、この『マンイーター』も悪くはないけれども、平均点クラスの普通の映画な気がするのです。あと、やっぱり、ワニが襲いかかる直接的なシーンが少なすぎ。B級映画好きな者からすると、やっぱり人間がガブッと噛まれて、血がどびゅっと吹き出てくる場面が無いと一抹の寂しさを感じずにはいられなかったりします。なので、この映画もDVDを買うほどではないけれども、レンタルして観る分には十分値するレベルだと思います。

マンイーター01

マンイーター02



気のせいか、『地獄の変異』とこの『マンイーター』、ジャケットの構図が似ているような。





どちらも、下から大口開けて襲ってくるイメージ。
『地獄の変異』ではこんなの出てきませんでしたが。

地獄の変異

2014年01月04日 12:17

地獄の変異 [DVD]地獄の変異 [DVD]
(2009/06/03)
レナ・ヘディ、パイパー・ペラーボ 他

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【原題名】THE CAVE
【製作】ゲイリー・ルチェッシ、 アンドリュー・メイソン、 マイケル・オホーヴェン、 トム・ローゼンバーグ、 リチャード・ライト
【監督】ブルース・ハント
【脚本】マイケル・スタインバーグ、 ティーガン・ウェスト
【撮影】ロス・エメリー
【音楽】ジョニー・クリメック、 ラインホルト・ハイル
【出演】エディ・シブリアン、レナ・ヘディ、コール・ハウザー、モリス・チェストナット、パイパー・ペラーボ
2005年/アメリカ映画/97分


【STORY】
ルーマニア、カルパチア山脈の奥深くに未知の洞窟が発見された。入口の上には中を封印するかのごとく修道院が建っていたが、ニコライ博士はダイブ専門チームを呼び寄せて早速調査を開始する。洞窟の奥には地底湖が広がっており、そこを抜けると巨大な空間が広がっていた。そして、中を調べている最中に何者かに襲われてチームの一人が姿を消す。暗闇から襲いかかる未知の生物の正体とは―。


【REVIEW】
今年、最初の1本は生物パニックものの『地獄の変異』。なんだか70年代のB級怪物映画を連想させる邦題ですが、原題名はTHE CAVEで、ズバリ洞窟もの。洞窟ホラーでは傑作『ディセント』シリーズがありますが、こちらも洞窟の暗闇からモンスターが襲ってくるパターンです。

で、このモンスターなんですが、造型はなんだかエイリアンみたいでもあり、翼が生えていて飛べたりしますが、水には潜れない微妙なキャラクター(画面が暗いんで、よく見えない・・・)。こいつらはなんでこの洞窟に巣食っていたかというと、洞窟内には謎の寄生生物がいて、昔洞窟に迷い込んだ人間が寄生されて突然変異した姿なんだとか。寄生されたからって、人間があんなにも変化しちゃうの!?という疑問もありますが、それはさておき、この襲いかかってくる怪物を撃退しつつ、洞窟から脱出するのが大筋です。

ちょっと変わっているのは、ダイブチームのリーダーが怪物に襲われてケガをし、少しずつ寄生生物に侵され変異していくあたり。翼は生えたりしませんが、跳躍力がアップしたりして徐々に怪物に近づいて行きますが、最後まで一行を脱出させようとがんばります。最初、主役はこのリーダーの弟クンかと思ってましたが、さして活躍しないで終わってしまいました。ありゃりゃ。弟クンは最後まで生き残るんですが、目立ってたのは兄貴役のコール・ハウザーと、女性隊員役のパイパー・ペラーボのような気がします。一応、最後に「怪物は世に解き放たれた!?」みたいな思わせぶりなところで終わりますが、全体的には地味な印象。モンスターの怖さがイマイチ感じられなかった~なので、あんましホラー度は無いです~のが、やっぱり痛かった。ソフトのパッケージの大口を開いているモンスターが出てこなかったのも、なんか微妙に詐欺っぽいし。観て損はないが、ソフトを買うほどでもないかと思います。水中シーンなんかは美しくて良いところもあっただけに残念。

地獄の変異01

地獄の変異02



年末年始

2014年01月03日 22:54

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

すでに正月三が日も終わりつつある今現在ですが、今年の年末年始も文字通り“アッ”という間に過ぎ去ってしまいました。今回は曜日の関係で、12月28日から1月4日までの8日間の休みがあって、社会人になってこれだけの長期休暇は初めてのことで「なにして過ごそうか!?」と思い悩んだのもつかの間、やっぱり一瞬で終わりになりそうです。


何をしていたのか、記憶をたどってみると、
12月28日 特に出かけず家でぶらぶら。映画を1本見る。
  29日 近所で買い物。映画を1本見る。
  30日 少し遠出をして買い物。
  31日 家の大掃除(約半日)。夕方~日付が変わるまでTVの前でのんびり。年が変わる前に年賀状を書く。
 1月1日 近所の神社へ初詣。実家へ挨拶回り。定番の泉南イオンへ行って買い物&ぶらぶら。
   2日 友人と初詣。
   3日 昼間で爆睡。昼から・・・だらだら。
以上、こんな感じでした。


映画を見まくるという手もあったんですが、気が付けば2本しか見ておらず、年末は買い物に出て行った記憶しか残ってません。あと1日も。2日は旧友と恒例の初詣に出かけたんですが、今年は神戸の湊川神社へ。昨年一昨年は2年続けて京都の北野天満宮だったんで、今年は行き先変更。少し近くなって神戸でした。なんで、湊川神社になったかというと、友人の一人が試験勉強中で、学業の神さんを探してここに決めたとのこと。京都よりは少なかったけれども、それでもけっこうの人出でした。

湊川神社02

湊川神社01

絵の武将は楠木正成らしいです。彼は大阪出身だと思っていたので、なんでここに祀られているのかと思ったら、合戦の末亡くなったのがこの土地らしい。初めて知りました。私は、別に勉強ごとはそれほど関係ないんですが、とりあえず今年一年無事過ごせますようにと、お願いしてまいりました。厄年は過ぎたんですが、体力の衰えをなんだか日々感じるこの頃。映画も2時間見ると見終わったあとの疲労感も、前よりも増えた気がしますし(若いころは2本立て、3本立ても平気でしたが)、ほんと、まずは健康が第一という気がします。

今年も良い年でありますように☆


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