2014年04月29日 20:22
![]() | グレイヴ・エンカウンターズ【DVD】 (2012/10/03) ショーン・ロジャーソン、アシュレイ・グリスコ 他 商品詳細を見る |
【原題名】GRAVE ENCOUNTERS
【製作】ショーン・エンジェルスキー
【監督】ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
【脚本】ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
【撮影】トニー・ミルザ
【出演】ショーン・ロジャーソン、アシュリー・グリスコ、フアン・リーディンガー、マッケンジー・グレイ、メルウィン・モンデサー
2011年/カナダ映画/94分
【STORY】
超常現象や怪現象が起こるスポットを突撃取材して放送する番組『グレイヴ・エンカウンターズ』。そのエピソード6は、昔に閉鎖されて廃墟と化しているコリンウッド精神科病院跡地だった。プロデューサーのランス・プレストンは仲間のスタッフとともに夜中の8時間をこの中で過ごし、怪現象をカメラに収めようと試みる。
館内を撮影し続けていくと、不気味な物音、独りでに閉まる扉、謎の人影など、次々に怪現象が起こり始める。恐れをなしたスタッフらは入ってきた玄関から脱出するが、ドアの向こうも館内が続いていて外にはなぜか出られない。携帯電話も通じず、時計は朝をとっくに過ぎているのに一向に夜は明けない。さらに病院内を彷徨ううちに、患者姿の幽霊にも遭遇、スタッフも一人また一人と消えていき、最後にランス一人が生き残る。そして、最後に地下トンネルを抜けてランスが見たものとは・・・。
【REVIEW】
モキュメンタリースタイルのホラー映画は、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のヒット以降、『クローバー・フィールド』や『REC』、『パラノーマル・アクティビティ』など、割と盛んに製作されていますが、これは手軽にかつ低予算で作れるのが人気の一つなんでしょうか。このカナダ発の『グレイヴ・エンカウンターズ』も幽霊屋敷で番組スタッフが本当の霊に遭遇して恐怖の一夜を過ごすという、フェイクドキュメンタリーの王道中の王道というか、悪く言えばありきたりというか、そんな感じの1本です。
おもしろいのは、この番組リアル志向というよりはインチキ霊媒師を雇っていたり、金をつかませて偽の証言をさせたりと、ようはヤラセ番組。こんな番組を撮ってる彼らがモノホンの幽霊に襲われるというのがポイントで、怪現象が出始めるまでは、なかなかの雰囲気で怖さも上々。ただ、この映画、肝心の幽霊が出し惜しみせずにバンバン出てきてくれるので、途中からは慣れてきて恐怖度もトーンダウンしてしまうのが残念。日本の幽霊は見える?見えない!?居るの?居ないの!?という微妙な出現加減が怖さを感じるポイントだと思うのですが、グイグイ前に出てくる出し惜しみ一切なしの本作の幽霊たちは、見慣れてしまうと霊というより怪物(=モンスター)に近い存在に見えてしまう気がします。まあ、それでも、出来は悪くないと思うので、幽霊屋敷を疑似体験しようぜ!的に友達や恋人とワイワイ楽しんで見るのには向いているのではないでしょうか。


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