ホラー・マニアックスpresents血みどろホラーナイト2014 第二夜

2014年07月23日 11:30

こちらでは先日梅雨も明け、連日暑い日が続いております。今、この記事を書いている午前中ですらすでに30度越え・・・!外を歩けば照りつける日差しに焼き殺されるのではないか!?という疑念を感じ、熱帯夜の夜中にクーラーが切れるともはや睡眠を取るのは絶望的な感じすらあります。

特に私の居る部屋は、窓が小さくて風通しが悪く(これは、あんまし窓が大きいと日光が大量に入ってきて、本やソフトが日焼けするのが気になったのと、本棚を置きたいがために壁面積を多く取ったためなのだが)、かつエアコンが付いていないため、非常に暑いのです。扇風機は回っているものの、気休めでしかなく、部屋の片隅に陣取っている液晶TV、BDレコーダー、DVDプレーヤー、PCなどが発熱していることもあって、他の部屋よりも倍以上暑い気がします。なので、夏場は、部屋で映画を観る機会が激減・・・。早く涼しくなるのを待つばかり。(その前に、我が部屋にもクーラーを設置してもらえるよう嘆願はしているのですが、今年は無理かな~)


まあ、そんな暑い今ですが、涼しいところで怖~い映画を観て暑さを吹き飛ばせ!みたいな企画があります。

題して―。
『ホラー・マニアックスpresents血みどろホラーナイト2014 第二夜 腐乱ゾンビ×人造人間×切り裂き魔! 巨匠フルチが放つ鮮血の狂宴!』

場所は、池袋東口・新文芸坐、日時は7月26日(土)です。
(ちなみに第一夜はすでに6月に終わっていました・・・)

んで、ラインアップは、
『サンゲリア』
『ザ・リッパー』
『地獄の門』
『墓地裏の家』
のフルチ4本立て!!
上映前には、中原昌也さん、山崎圭司さん、田野辺尚人さんの3人によるトークショーもあります。

全て見終わったら時間は朝の6時!
きっと爽快な朝を迎えていることでしょう・・・。

それにしても、このイベントのチラシのデザインが秀逸で最高です。
HPで是非確認してみて下さいまし。

ホラー・マニアックスpresents血みどろホラーナイト2014 第二夜

人間解剖島 ドクター・ブッチャー

2014年07月01日 02:50

人間解剖島ドクター・ブチャー<ヘア解禁オリジナル完全版> [DVD]人間解剖島ドクター・ブチャー<ヘア解禁オリジナル完全版> [DVD]
(2003/10/24)
イアン・マッカロック、アレクサンドラ・コール 他

商品詳細を見る

【原題名】ZOMBI HOLOCAUST/DOCTOR BUTCHER
【製作】ファブリッツィオ・アンジェリス
【監督】フランク・マーティン
【脚本】ファブリッツィオ・アンジェリス、ロマーノ・スカンダリアト
【撮影】ファウスト・ズッコーリ
【音楽】ニコ・フィンデンコ
【出演】イアン・マカロック、アレクサンドラ・コール、ドナルド・オブライエン、ピーター・オニール
1981年/イタリア映画/88分


【STORY】
大学病院で解剖用の遺体の一部が何者かによって持ち去られる事件が発生した。教授らは待ち伏せし、犯人の東洋人の男を捕えるが、男は持ち去った遺体を食していた。東洋人は逃げようとして窓ガラスを割って飛び降り、息絶えてしまう。教授らは、この男の遺言を手掛かりに南国の島を捜索することに。

現地で研究をしているオブレロ博士を訪ねたあと、一行は原住民に襲われる。女性記者は原住民に連れ去られ、ガイドと男性の助手は殺され、内臓を貪り食われてしまう。彼らは食人族だったのだ。大量に迫ってくる食人族に一行はピンチに陥るが、そこへゾンビが現れ、食人族は逃げてしまった。


【REVIEW】
80年代のイタリアン・ゾンビ映画のテイストが骨の髄まで味わえる1本。なにせ、ゾンビ+食人族+マッド・サイエンティストの3大看板が揃い踏み!一粒で三度味わえる、お腹一杯のお買得品!!なのに、ゾンビ映画の歴史にその名を刻めていないのは、単純に出来が今一つだから・・・。

オブレロ教授は、南国の島でもくもくとロボトミーの研究に励んでいる人で、食人族を捕まえては脳髄を入れ替えたりして、せっせとゾンビ作成に取り組んでいる素敵なお方。彼が作り上げたゾンビは、顔はグチャグチャでいかにもゾンビっぽいのだが、博士の命令以外は聞かない素直な奴らなので、人間を襲ったりはしません(残念)。替わりに活躍するのが食人族で、彼らは食欲が非常に旺盛!調査にに来た主人公一行を襲っては、次々に食べちゃいます。ただ、哀しいのは、彼らの演技がド下手なこと。見た目も貧相なら、迫力もないので、彼らに殺される方々が余計に哀れに見えてしまいます。

それに比べて頑張っているのがオブレロ博士。黙々と人体実験を繰り返し、後半では、女性記者の頭を取り出す場面を長々と見せてくれて、その異様さはなかなかのもの。解体されている女性がギャーギャーうるさいから、声帯を取っちゃえ!とか、そのクレイジーぶりが潔いです。

映画のテンポはノンビリだし、全体的に二番煎じの雰囲気は否めない(それもそのはず、主演は『サンゲリア』のイアン・マカロックが同じような役回りで登場、博士の研究所も『サンゲリア』の教会の使い回しだし、博士の手下の男も『サンゲリア』の黒人役者で一緒だ)。それでも、ゾンビの頭をスクリューで粉砕したり、内臓をブチまけたり、食人族が目ん玉を穿り出して食べちゃったりと、行き過ぎたゴア描写にはぬかりはない。この辺のなんとも暗~くなる残酷描写は、同時期の『ゾンビ3』、『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』なんかと共通するものがあります。決して一般受けはしないが、ゾンビファンなら避けては通れない道なのだ。


ドクターブッチャー01

ドクターブッチャー02





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