マニアック(1980)

2014年10月26日 09:55

マニアック 2枚組 The strongest edition [Blu-ray]マニアック 2枚組 The strongest edition [Blu-ray]
(2013/12/27)
ジョー・スピネル

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【原題名】MANIAC
【製作】アンドリュー・ガローニ、ウィリアム・ラスティング
【監督】ウィリアム・ラスティング
【脚本】ジョー・スピネル、ジャド・ハミルトン
【撮影】ロバート・リンゼイ
【音楽】ジェイ・チャタウェイ
【特殊メイク】トム・サヴィーニ
【出演】ジョー・スピネル、キャロライン・マンロー、ゲイル・ローレンス、ケリー・パイパー
1980年/アメリカ映画/87分


【STORY】
アパートでマネキンと暮らす中年男のフランクは夜な夜な若い女性を殺しては頭皮を剥ぎ取り、家に持ち帰ってはマネキンに被せてコレクションしていた。彼は幼い頃、母親から虐待を受け、生身の人間を愛せず、代わりにマネキンに愛情を注いでいた。ひっそりと凶行を繰り返すフランクだが、美しい女流カメラマンのアンナと知り合ったことで破たんが生じていく。

【REVIEW】
先ごろ、イライジャ・ウッド主演でリメイクもされた80年代を代表する殺人鬼映画。幼年時代に受けた虐待がトラウマになり、マネキンしか愛せなくなった中年男が女性を殺しまくるという、なんとも救いようのないありがちなストーリー。作りようによっては平凡な低俗ホラーに陥ってしまいそうな設定だが、この映画の見どころは出演者とゴア描写!殺人鬼・マニアックを演じているのはジョー・スピネル。大作映画の脇役としても活躍してきた彼が主演を務める本作では、イライジャ・ウッドとは対極にあるような風貌で見るものを圧倒している。

汗なのか顔の脂なのかよく分からんが湿った顔で「フー フー」息を切らしながら殺人を重ねるフランク。どっぷりと突き出た中年腹と相まって、カッコ悪い殺人鬼さ加減が逆にリアルさを感じさせます。やっていることは犯罪だけど、彼を見ていると、社会に適合できないはみ出し者の悲哀さは伝わってくるのだ。で、ヒロインが70年代にSF・ホラー映画のジャンルで活躍していたキャロライン・マンロー。この美女と野獣を地で行くキャスティングがこの映画の最大の見どころでしょう。彼女のファンだったというスピネル、一緒にカメラに映るシーンはなんだかとても嬉しそうです。

そんでもって、殺しの描写だけれども、喉を掻き切ったり、体重に物を言わせて乗っかり絞め殺したり、腹にナイフをズブッと突き刺したりと、いろいろ見せてくれるが、メインはやっぱり頭皮を切り取る場面。トム・サヴィーニが参加しているだけあって、ゆっくりはぎ取っていく描写は、作り物とわかっていてもやっぱり気持ちが悪いものです。また、サヴィーニは車でいちゃついていたカップルがライフルで撃ち殺される役でも出演。自ら頭を木端微塵に吹き飛ばされています。お見事。


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ブリーダーズ

2014年10月24日 00:35

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【原題名】BREEDERS
【製作】シンシア・デ・ポーラ
【監督】ティム・キンケイド
【脚本】ティム・キンケイド
【撮影】アーサー・D・マークス
【音楽】トム・ミラノ、ドン・グレート
【特殊メイク】エド・フレンチ
【出演】テレサ・ファーリー、ランス・リューマン、フランセス・レーンズ
1986年/アメリカ映画/77分


【STORY】
ニューヨークで若い女性が乱暴される事件が続発、しかも犠牲者の女性たちは病院に収容された後謎の失踪を遂げていた。事件を追う刑事と女医の二人は、病院を抜け出した女性の後を追う。


【REVIEW】
80年代後半に低予算SFやホラー映画を連発したエンパイア・ピクチャーズ製作の1本。ちなみにこの製作・監督のコンビは同年に狂暴化したサイボーグとの戦いを描いた近未来SF『ミュータント・ハント』も撮っている。地球に飛来したエイリアンが若い女性を繁殖目的のために次々と襲っていくという、いかにもゲスい本作だが、原題名からして養育者とか種畜とかなんで、露骨さはいたしかたない。

ストーリーは連続暴行事件を主人公の2人が追うというものだが、肝心の捜査がもうダメダメで素人同然。なんか適当に被害者の後を追って地下に辿り着くと、犯された女性たちがエイリアンの繁殖器!?(ドロドロした粘着液体プールみたいなところ)にたむろしていて、さらに犯人のエイリアンがジャジャーんと姿を現すものの、あえなく倒されてオシマイ。上映時間は70分ほどだが、それでも長く感じてしまうくらいで、ダラダラ感は拭いきれない。

そんな内容なので、見せ場はもっぱらエロとグロ。出て来る女性陣は襲われる場面で必ず脱いでいて(これでもか!!と言わんばかりに)、ヌードシーンは盛りだくさん。そして、昆虫型のエイリアンの造形も悪くは無く、スプラッターなゴアシーンもあって、ホントこの映画はエロとグロだけの映画です。ビデオを初めて見たとき、余りの出来の悪さにしばらく立ち直れなかったのを覚えています。まあ、今となってはこんなC級D級ホラーには慣れてしまったので、こんな本作も嫌いではなくなりましたが。とりあえず、裸・裸・裸・グロ・裸・・・・といった感じで、それ以外を求めなければ、いいんじゃないかと思います。

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ゴースト 血のシャワー

2014年10月23日 00:04

ゴースト/血のシャワー HDリマスター版 [Blu-ray]ゴースト/血のシャワー HDリマスター版 [Blu-ray]
(2014/06/03)
ジョージ・ケネディ、リチャード・クレンナ 他

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【原題名】DEATH SHIP
【製作】デレク・ギブスン、ハロルド・ブリーンバーグ
【監督】アルヴィン・ラーコフ
【脚本】ジョン・ロビンス
【撮影】ルネ・バージア
【音楽】アイヴァー・スラニー
【出演】ジョージ・ケネディー、リチャード・クレンナ、ニック・マンキューゾ
1980年/カナダ映画/91分


【STORY】
北大西洋を航行中の旅客船が謎の黒い鋼鉄船に激突されて沈没、船長以下数名がかろうじてボートで脱出する。その後、再び現れた黒い船に生存者らは乗り移るが、船内には人影は見当たらない。不審に思いつつも捜索する彼らだが、次々に事故が起こり命を落としてゆく。実は、この船はナチスの拷問船で、クルーが死んだ後も船員と犠牲者の怨念が混じりあって船に乗り移っていて、幽霊船は生者のエネルギーを得るために船を沈没させては、生存者を取り込んでいたのだった。


【REVIEW】
以前は原題名の『デス・シップ』でソフトが出ていたが、今回Blu-rayの発売で、再び公開時の『ゴースト 血のシャワー』に戻った本作。個人的には、TVの洋画劇場で子供の頃に観た記憶があるので、このタイトルの方が懐かしいというかしっくりきます。実際には、血のシャワーシーンは1回しかなく、それほど重要なシーンでもないが、予告編で見た不気味な血の色と、シャワー口から真っ赤な鮮血が吹き出てきて女性が叫ぶ場面が頭に焼き付いていて、当時小学生だった自分には軽くトラウマになった映画でもあります。

そんなに残酷で直接的な描写は無いものの、ミイラ化した死体の数々、無数の金歯、ナチス栄光のフィルムが延々と流れる部屋、そして、湯ではなく血が吹き出るシャワー室、どれもこれも陰湿で不気味な感じは良く出ていて、オカルト映画としてはまずまず。それに幽霊船ものの映画が意外と少ないため、この手のジャンルを想像すると、真っ先に思い浮かべるのがこの『ゴースト 血のシャワー』というタイトルなのだ。

主演はジョージ・ケネディーで、70年代にはパニック映画などで正義感のある役柄を数多く演じていた彼が本作では逆に幽霊に乗り移られて生存者に襲いかかるというあたりが面白い。






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