ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

2015年08月28日 00:43

【原題名】MISSION: IMPOSSIBLE ROGUE NATION
【製作】トム・クルーズ、J・J・エイブラムス 、ブライアン・バーク、デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー
【監督】クリストファー・マッカリー
【脚本】クリストファー・マッカリー
【撮影】ロバート・エルスウィット
【音楽】ジョー・クレイマー
【出演】トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴィング・レイムス、ショーン・ハリス
2015年/アメリカ映画/131分


先週の土曜日に観てきました『ミッション・インポッシブル』最新作。「なんか、前作(~ゴーストプロトコル)観たばっかしのような気がする・・・」と思ってたんですが、前公開されたのって2012年で3年前だったんですね。意外に時間がたっている気がします。鑑賞したのは週末土曜の夜6時台だったものの、館内はけっこう空きが目立ってました。こんなものなのか、人気が今一つなのか。その辺は微妙。このシリーズももはや5作目で、1作目からしたらもう20年近くたっているわけで、最初からリアルタイムで見ているファン層も年を取ったなあ・・・という気がします。

本作は前作『~ゴーストプロトコル』の続編的な扱いで、懐かしいクレムリン爆発事件が取り上げられたりしています(そういえば、そんなことも起こっていたわー、てな感じです)。で、出てくるメンバーも、前作から登場のジェレミー・レナーに、3作目から登場のサイモン・ペッグ、そんで1作目から出続けているヴィング・レイムスと見慣れた面々が勢ぞろい。特に、今回はサイモン・ペッグ演じるベンジーとイーサン・ハントとの絡みが多くて、何だか男の友情映画のような感じが・・・。ルーサーも「俺は、イーサンの友だちだからな!」とか強調して出てくるし、ブラントもCIAを裏切ってもイーサンとの友情を優先するし、ポイントはやっぱり男同士の友情。チームの連携も良くていいのですが、次に製作されるなら、このうちの誰かが殺されちゃったりして、その復讐に燃えるイーサン・ハント・・・みたいなストーリーだったりして・・・と、想像してしまったりします。

さて見どころですが、言ってしまえば、全編が見どころのような131分という時間を感じさせないのは、よくできたところ。冒頭の飛行機にトムが飛びついていくシーンから、オペラでの暗殺シーン、バイクでのカーチェイスに、発電所の水中金庫へのダイブ等々、息つく暇もない様様な見せ場の連続に拍手喝采。素直に誰もが楽しめるアクション映画だと思います(ですよね!?)。帰ってから、家に眠っている1作目のLDを見直したんですが、正直1作目と最新作ではほとんどもう別物。一応、スパイものなんだけれど、リアリティさはどんどん薄れて、舞台は現代なんだけれども架空のお話になってきた感があります。

でも、それは承知の上で、製作側もやっているはずで、いかにおもしろくいかにトムをカッコよく見せるかを追及していったのが4作目であって、この5作目になったわけで、この流れは間違っていないと思います。個人的には最新作が公開されれば見続けていきたいと思っているシリーズなので、次回も期待しております。




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食人族

2015年08月18日 00:13

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【原題名】CANNIBAL HOLOCAUST
【製作】ジョヴァンニ・マッシーニ
【監督】ルッジェロ・デオダート
【脚本】ジャンフランコ・クレリチ
【撮影】セルジオ・ドフィッツィ
【音楽】リズ・オルトラーニ
【出演】フランチェスカ・チアルディ、ルカ・バルバレスキー、ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、サルヴァトーレ・ベイジル
1981年/イタリア映画/95分


【STORY】
アマゾンのジャングルの奥地“グリーン・インフェルノ”へ取材に行った4人のジャーナリストたちが消息を絶った。捜索隊の一人に任命されたニューヨーク大学のモンロー教授は現地へ向かう。案内を引き受けたガイドによれば、行方不明になった当地は他の部族も恐れる木族と沼族という人肉喰いの部族のテリトリーで、非常に危険なエリアだという。それでも、危険を顧みず、部族たちと接触を試み、彼らの信頼を得たモンロー教授らは村に招待される。しかし、そこで発見したものは4人の白骨化した遺体と、遺品の取材テープだった。テープを持ち帰った教授は、事の顛末をドキュメンタリーとして放送しようとするTV局の人間と内容を視聴するが、そこにはジャーナリストたちが現地で行った数々の蛮行と、逆襲を受けて次々に殺されていく彼らの姿の一部始終が撮影されていた。


【REVIEW】
70~80年代前半に沸き起こった食人映画ブーム。その中の2大巨頭といえば、ウンベルト・レンツィの『人喰族』と、ルッジェロ・デオダートの『食人族』になる。特にこの『食人族』の方は当時正月映画として公開されて大ヒットを記録、R指定なんかがなかった頃なので、見ようと思えば小学生でも見ることができていた、今からすればとんでもない内容の映画。そもそも、人が人を食うという行為自体がタブーなわけで、カニバリズム映画というジャンルはかなりマイナーなジャンルですが、「現地から持ち帰ったテープを編集して製作したドキュメンタリー」風なプロモーションを展開したのもヒットした要因でしょう。一応、デオダートの演出もドキュメンタリーを意識した内容ですが、ちゃんとカット割りされた画面でも分かるように、よく見ていけばフィクションであることは分かってきます。

それでも「もしかして事実なのかも?」と思わせるのは、ショッキングな行為の連発が冷静な感覚を麻痺させているのかもしれません。また、原住民の不思議な風習や生活様式は画面にリアリティーを与え、フィルムのざらつき感や不鮮明なのが逆にそれもリアリティーにつながっているようにさえ思われます。そして、人喰い場面や殺害シーンはもちろん作り物だが、途中挿入されるフィルムの虐殺場面は本物だったり、食すために殺される動物も本物なので、虚構と現実が入り混じっているのもリアルさにつながっている。特に亀のシーンは強烈で、頭を切り落とされても手足をばたつかせていたり、甲羅をバリバリと剥がされて中身がデローンと剥き出しになるあたりは吐き気を催すインパクト!動物愛護協会からしたら、とんでもない映画でしょうねえ。

でも、考えてみれば、人間は生きるために様々な動物・植物を殺して食しているわけで、その行為自体はこの地球上で普通に行われているものだ。生きるために、必要な命をいただいて、自分たちの生命が続いていく。命を奪う瞬間は確かにショッキングだが、それは生きていくための必要最低限の範囲なら、自然の摂理であるといえる。反対に、食べるためではなく、意味もなく命を奪う行為の方が問題であって、取材に箔をつけるために、原住民を焼き殺したり、レイプして殺してしまう白人ジャーナリストたちの方が野蛮な人種ということになる。まあ、それらの蛮行の報いが最後の逆襲に遭って、食べられてしまうという流れになっているわけなんですが、見終わって、理解はできても、なんとも言えない重苦しいどよ~んとしたものが残るのも事実。正直、ホラー慣れした人でも、皆が皆楽しめるジャンルではないでしょうね。

さて、そんなタブーさゆえか、永らく埋もれていたカニバリズム映画ですが、今年は久々に光が差してきた感があります。一つは、本作『食人族』の初ブルーレイ化!ホラー・マニアックスシリーズ第8期のラインナップで8月に発売予定になっていて、どれだけ食人ファンがいるのか甚だ見当も尽きませんが、よく発売してくれたな~というのが正直な感想。あと、もう一つは劇場公開予定のタイトルもズバリの『グリーン・インフェルノ』!『ホステル』シリーズのイーライ・ロスが監督した大残酷スプラッターに仕上がっているそうで、こちらも期待大です。

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女子大生・恐怖のサイクリングバカンス

2015年08月17日 00:06

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【原題名】AND SOON THE DARKNESS
【製作】ブライアン・クレメンス、アルバート・フェネル
【監督】ロバート・フュースト
【脚本】ブライアン・クレメンス、テリー・ネイション
【撮影】イアン・ウィルソン
【音楽】ローリー・ジョンソン
【出演】パメラ・フランクリン、ミッシェル・ドートリス、サンダー・エルス
1970年/イギリス映画/98分


【STORY】
キャシーとジェーンはフランスの田舎町を自転車で移動しながらバカンスを楽しんでいた。途中、疲れて休憩するが、先を急ごうとするジェーンとのんびり過ごしたいというキャシーは言い争いになり、ジェーンは一人で先に出発してしまう。立ち寄ったカフェで、過去にこの街道で若い女性が強姦殺人にあったことを聞かされたジェーンは心配になり、元来た道を引き返す。しかし、別れた場所にキャシーの姿はなく、村人たちも彼女の行方は知らないという。偶然知り合った国家警察の男性と協力して、キャシーを探すが、ジェーンはこの男性がキャシーの行方を知っているのではないかと疑い始め・・・。


【REVIEW】
日本未公開だが、テレビ放映はされ、その後永らく眠っていたもののDVDで復活したイギリス製サスペンス劇。プロットは旅行中にはぐれた友人を捜す若い女性が、犯人に追い詰められていくというシンプルなものだが、最後まで緊張感が持続し飽きさせない展開はなかなかの演出力。犯人は誰か?という謎解きも、協力的ながらも怪しい警察官、何かを知ってる女教師、訳ありなカフェの夫婦、など出てくる登場人物が皆疑わしいので、それなりに楽しめます。残酷場面は無いものの、キャラクターの暗さと、薄暗い空と寂しげな田舎の風景が不安感を煽り、この時代特有の不気味さを感じることができるのもいい。

ジェーンを演じているのは『回転』『ヘルハウス』にも出演していた、パメラ・フランクリン。見知らぬ土地で友人とはぐれ、追い詰められえていく不安な表情を終始見せてくれていて、サスペンス物のヒロインとしての出演だが、最後まで気になったのはあのヘアースタイル。なんとなく小生意気な感じがして、今一つな感がぬぐえませんでした。あと、邦題は『女子大生~』とあるが、劇中の会話では2人はどうやら看護師で、仕事の休みを取ってサイクリングに来ていてよう。さらにDVDジャケットには“美少女サスペンス”ともあるが、これもさすがに年齢的にキツイのでは!?という気がしました。

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