パンプキンヘッド

2015年10月20日 23:21

【原題名】PUMPKINHEAD
【製作】ハワード・スミス、リチャード・C・ウェインマン
【監督】スタン・ウィストン
【脚本】マーク・パトリック、ゲイリー・ジェラーニ
【撮影】ボジャン・バゼリ
【音楽】リチャード・ストーン
【出演】ランス・ヘンリクセン、ジェフ・イースト、シンシア・ベイン、ジョン・ディアキーノ
1988年/アメリカ映画/86分


【STORY】
田舎町で雑貨屋を営みながらエドは一人息子のビリーと暮らしていた。ある日、エドは仕事で店を離れるが、その間にビリーが若者たちの乗るオートバイ事故に巻き込まれて死んでしまう。最愛の息子を失ったエドは、山奥の尾根に一人で住む黒い老婆を訪ねる。エドの行き場のない憎しみは、怪物パンプキンヘッドを復活させ、事故を起こした若者を殺していく。しかし、惨い姿で殺されていく若者たちの姿を見たエドは心を痛め、パンプキンヘッドを葬り去ることを決意し、戦いを挑む。


【REVIEW】
見どころは何と言っても怪物“パンプキンヘッド”の出で立ち。そのなんとも言えないグロテスクで禍々しい造形は、CG技術が確立される前のアナログ特殊技術で命を吹き込まれ、素晴らしい存在感を放っていて感動すら覚える出来栄え。モンスター映画で、肝心の怪物がちゃちかったり、動きがぎこちないと物語自体の説得力や迫力に欠けてしまうものだが、この映画はそこがしっかりしているので、見応え抜群というわけだ。

この映画のメガホンを取ったのは永年特殊メイクアップアーティストで腕を振るってきたスタン・ウィストン。これが監督デビュー作ながら、なかなかしっかりした話作りで、クライマックスの攻防もパワフルな演出を見せてくれています。特殊効果をやっていた人が監督になると、自分のやりたいことを詰め込みすぎて、とんでもない映画が出来上がることがありますが、本作は全体的にバランスのとれた出来栄えだと思います。主役を張るランス・ヘンリクセンの熱演もいい感じです!



キャット・ピープル

2015年10月05日 01:17

キャット・ピープル03

【原題名】CAT PEOPLE
【製作】チャールズ・フライス
【監督】ポール・シュレイダー
【脚本】アラン・オームズビー
【撮影】ジョン・ベイリー
【音楽】ジョルジオ・モロダー
【特殊メイク】トム・バーマン
【出演】ナスターシャ・キンスキー、マルコム・マクドウェル、ジョン・ハード、アネット・オトゥール
1981年/アメリカ映画/118分


【STORY】
幼いころに生き別れた兄に会うためニューオーリンズにやってきたアイリーナ。再会を懐かしみ、一緒に暮らし始めるが、兄のポールの姿が見えなくなり、町では娼婦が襲われる事件が発生する。襲ったのは大型の黒豹で、捕獲された豹を動物園で見たアイリーナは何かを感じ取る。アイリーナは動物園で出会った園長のオリバーと心惹かれあうが、戻ってきたポールから聞かされたのは、自分たちの体に流れる忌まわしき猫族の因縁だった。


【REVIEW】
オリジナルは1942年にRKOが製作した『キャット・ピープルの呪い』。人間と愛し合うことで豹に変身、元の姿に戻るためにはその人間を食い殺すしかない―。呪われた猫族の血を宿す悲劇のヒロインを演じるのが、ナスターシャ・キンスキー。ビデオパッケージには、「大人のファンタジー」や「エロティック・ホラー」の文字が躍るが、正直、内容に関してはそれほど盛り上がりが無く、まったりした感じでパッとしない。人間と猫族との結ばれることが許されないラブ・ストーリー感をもっと打ち出せば感情移入できた気もするが、そこら辺の心情描写が分かりにくく、かといってホラー度も低いのでどっちつかず感は否めない(飼育員がいきなり腕を噛みちぎられて、血がドバドバ流れ出すシーンはショッキングだが)。

まあ、映画全体の評価は低いが、それを補って余りあるのがヒロインのナスターシャ・キンスキーの魅力。このキャスティングが絶妙で、ほとんど地で行っているかのような野性的で妖しい魅力は他の女優さんでは多分出せないところで、後半のヌードシーンを含めて、彼女を見るだけで十分価値のある映画だと断言できます。セリフで説明しなくても、彼女が人ではない魔性のもの、黒豹の化身というのがビシバシ伝わってきて、この映画は、ほとんど彼女で成り立っているといっても過言ではないと思います。あと、蛇足ですが、主題歌を歌っているのがデヴィッド・ボウイ。この歌声も懐かしかった。

キャット・ピープル02

キャット・ピープル01



BD『フェノミナ』が到着~。

2015年10月05日 00:03

amazonさんから、『フェノミナ』が到着。今度の休みにゆっくり観る予定。
『パンプキンヘッド』と『デモンズ’95』は観終わってますが、記事にするのが遅れている・・・!
また、書きます・・・。

パンプキンヘッドとか



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