ドーン・オブ・ザ・リビングデッド

2016年02月25日 06:45

ドーン・オブ・ザ・リビングデッド001

【原題名】DAWN OF THE LIVING DEAD(Curse of the Maya)
【製作】デヴィッド・ヘヴナー
【監督】デヴィッド・ヘヴナー
【脚本】デヴィッド・ヘヴナー
【撮影】ジョセフ・ルビンスタイン
【出演】デヴィッド・ヘヴナー、トッド・ブリッジス、ジョー・エステヴェス、アマンダ・バウマン
2004年/アメリカ映画/90分


【STORY】
精神科医の初老の男と、その元患者で婚約者の女性のカップルは、療養の目的で、メキシコ国境近くの一軒家を借りて住むことに。住み始めてから女性は、前の住人が殺されるヴィジョンを見るが、幻覚なのかなんなのかよく分からない。やがて判明する真実。以前住んでいた家族はマヤ人で、何者かに一家皆殺しにされていたが、正式な埋葬方法を施されなかったため、再びこの世に舞い戻り生者に襲いかかっていたのだった。付近では、この一家によって喰い殺される人間が続出。彼らを殺したのは誰なのか―。


【REVIEW】
メキシコ近くの荒野に立つ一軒家を舞台にしたちょっと変わったゾンビ映画。ゾンビになった原因がマヤの儀式に関係していたり、ゾンビ自体が神出鬼没で、『地獄の門』の悪霊ゾンビに近いテイスト。一家全員がゾンビなんで、大人に混じって少女ゾンビもいるのだが、犠牲者のはらわたを引きずり出して、内臓を仲良く食べるシーンもあって、グロ度はなかなかのもの。殺される人間も適度に多く、独特の不気味な雰囲気を相まって頑張っている感はある。ただ、惜しむらくは画面の暗さと不安定さで、家の外なのに、昼なのか夜なのか、判別しずらく登場人物も薄暗く見えるのは難点。太陽が一つのキーポイントなんだろうが、低予算の影響か、特撮が下手すぎて正直この辺は見ていて辛いものがあります。スタッフを見れば分かるが、もともとこの映画、デヴィッド・へヴナーの独り舞台で構成されており、過度に期待せずに見れば、こんなテイストのゾンビ映画があってもいいんじゃないと思えるんじゃないだろうか。暇つぶし程度にはなるでしょう。ホラーマニアに見せるため、勝手に『DAWN OF THE LIVING DEAD』に改題されているのも、商業的には仕方がないとはいえ、内容をイメージしにくくさせているのはよくあることですね。

ドーン・オブ・ザ・リビングデッド002


しかし、新品なのにこの値段て、ほとんど叩き売りですね。





よく見ると、

2016年02月24日 02:41

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版』のDVDですが、久々に見返してみると、

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド最終版01
↑これは、表ジャケット、


↓こっちは裏側、
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド最終版02

バーバラの兄のジョニーがいつの間にか、ジョージに変わっているよ!
今まで気づかなかったわ・・・。

「第3回とみだドール映画祭」って!?

2016年02月24日 01:36

謎のイベント(失礼!)、“とみだドール映画祭”とはなんぞや!?

知らぬ間にHPも開設されていたので、そこから説明文を引用してみます。



「本映画祭は三度の飯よりホラーが好きな謎のOL“とみだ嬢”が、1年間に劇場で鑑賞したホラー作品から彼女の独断と偏愛で俳優部門・監督部門の賞、そして年間のベスト・オブ・ホラーに“とみだドール大賞”なるものを選出し、表彰しようという誠に勝手な催しである。
3回目を迎えた今回は、鑑賞作品数がこれまでで最も多くなり、ついに煩悩の数に到達した。さらにイベントの内容もパワーアップ。ただでさえ本催しに全精力を注ぎすぎるあまり、準備が当日までもつれ込む事態が毎度発生しているが、果たして今回は間に合うのだろうか。結末は劇場で目撃せよ!」



学生時代から個人で映画上映会を行っていたというとみだ嬢。映画はもともと好きだったようですが、どうやらその中でもホラー映画というジャンルがピタッとはまってしまったようで、周りにホラー映画の素晴らしさをアピールしているうちに、自分でホラー映画祭を企画、第3回となる今回は規模も拡大し、なんだかいろいろ注目されることになっているようです。

当日は、年間アワードの発表、ホラー短編コンテストの発表&上映、そして『真夜中の処刑ゲーム』の特別上映も予定。ホラー映画好きな方が居るだけでも嬉しいのに、こういうムーヴメントになっているのは単純にスゲーなあ!と感じます。惜しむらくは、東京・渋谷が会場で、遠方の人間には参加が難しいこと。(まあ、これは致し方ないけど)

下記にご本人登場のインタビューも載せておきますので、興味のある方は是非見てください!
お好きなホラーは『悪魔のいけにえ』にクローネンバーグ作品(特に『ラビッド』、『ザ・ブルード』だとか・・・!)、『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』にも思い入れがあるらしいです。
詳しくは、ご本人のお話からドウゾ。


公式サイト:http://tomidador.com/2015/
公式twitter:https://twitter.com/tomidadorff

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 30周年記念バージョン

2016年02月23日 21:06

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド01

【原題名】NIGHT OF THE LIVING DEAD: 30TH ANNIVERSARY EDITION
【製作】ラッセル・ストライナー、カール・ハードマン
【監督】ジョージ・A・ロメロ、ジョン・A・ルッソ(追加場面)
【脚本】ジョン・A・ルッソ
【撮影】ジョージ・A・ロメロ、ビル・ハインツマン(追加場面)
【音楽】スコット・ウラジミール・リシナ
【出演】ジュディス・オディア、デュアン・ジョーンズ、カール・ハードマン、キース・ウェイン、 ジュディス・リドリー、マリリン・イーストマン、ビル・ハインツマン
1999年/アメリカ映画/96分


【STORY】
ジョニーとバーバラの兄妹は母親の墓参りに人里離れた墓地へやってきた。そこに青白い顔をした男が突然襲いかかってきて、格闘の末、ジョニーは倒されてしまう。残されたバーバラは必死で逃げて行き、一軒家へたどり着く。そこに黒人青年もベンも逃げ込んできた。どうやら死人が生き返って襲いかかり、犠牲者もまた同じ行為を繰り返しているらしい。二人が立てこもる一軒家にも、死人の群れが押し寄せてきて取り囲まれてしまい、バリケードを作って必死の抵抗を図る。やがて、この家には地下室があり、先に逃げ込んでいた若いカップルと3人の親子連れと合流するが、意見の対立、脱出作戦の失敗などから犠牲者が続出、遂にはバリケードも突破され、一軒家の中にまで死人の群れがなだれ込んできた。一人地下室に逃げ込み助かったベンは、一夜明け外に出ると死人の群れは民兵によって駆逐されていて消えていた。しかし、死人と間違えられたベンは、民兵によって射殺されてしまう。

【REVIEW】
ゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の正式な続編は、勿論1978年の『ゾンビ』であり、1985年の『死霊のえじき』だ。全てロメロの監督作だが、ゾンビ映画が当たると世に知れ渡ったことで、このジャンルはどんどん開拓されてゆき、多種多様なゾンビ映画が各国で製作されてゆくことになる。当の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』についても、手続き上はちゃんとした続編にあたるダン・オバノン監督の『バタリアン』(原題名は、『リターン・オブ・ザ・リビングデッド』)があり、ロメロの盟友トム・ザヴィーニが監督したリメイク作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記』もある。そして、『ナイト~』1作目の冒頭のゾンビ役として出演したビル・ハインツマン自らがプロデュースしたのが『フレッシュイーター/ゾンビ群団』。その約10年後に製作されたのが本作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 30周年記念バージョン』である。

この『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド~30周年記念バージョン』は、ハインツマン演じるゾンビが死刑囚で刑を執行された後、墓場で埋葬寸前に生き返ってくるプロローグと、ゾンビに襲われたものの生き延びてインタビューに答えていく神父のエピローグ、そしていくつかのゴアシーンが追加されている。この追加撮影は、ジョン・A・ルッソやハインツマンは関わっているものの、ロメロ自身はノータッチだったようで、本編に違和感がないようにうまく繋げているものの、正直必要だったか!?といえば、無くてもいいくらいの出来でしかない。1作目の『ナイト~』の関係者が「夢よ、もう一度」と言わんばかりに、再結集した、なんだか同窓会的な出し物と言ったポジションの作品に思えてくるのは言い過ぎだろうか?

でも、それくらい、ロメロの『ナイト~』は余分なものを排除したシンプルな内容ながらも、緊迫感のあるドラマと恐怖感を存分に感じさせる演出によって、ホラー映画界に不朽の名作として君臨し続けている。だから、技術が進歩してリアルなゴアシーンを追加撮影してみても、やっぱりこれは蛇足でしかなく、主人公が間違えられて殺されてしまう衝撃的な終わり方にエピローグを付けても余計なものとしか言いようがない。残念ながら。

ソフト化された『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 最終版 コレクターズエディション』のいいところは、この30周年記念バージョンに加えて、オリジナルを全編デジタルリマスターしたバージョンも収録されていて、両方楽しめることだろうか。今では、格安でブルーレイ版も出ているので、この存在価値もそれほど高くないとは思いますが。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド02

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド03



フレッシュイーター/ゾンビ群団

2016年02月23日 01:44

フレッシュイーター02

【原題名】FLESHEATER: REVENGE OF THE LIVING DEAD
【製作】ビル・ハインツマン
【監督】ビル・ハインツマン
【脚本】ビル・ハインツマン、ウィリアム・ランドルフ
【撮影】サイモン・マンシス
【音楽】エリカ・ポートノイ
【出演】ビル・ハインツマン、リサ・スミス、ジョン・モーウッド
1988年/アメリカ映画/89分


【STORY】
ハロウィンの日、森の中で切り株を掘り起こしていた農夫が不気味な棺を見つける。棺に書かれていた警告を無視して蓋を開けると、中には初老の男が横たわっていた。その男は、覗き込む農夫の喉元に噛みつき喰いちぎるとおもむろに立ち上がり歩き出す。折しも、森ではキャンプに来ていた若者の集団がおり、棺の男は若者を次々に襲い殺していく。そして、襲われた犠牲者もゾンビとなり、他の人間に襲いかかっていく。

【REVIEW】
よくあるゾンビ映画の1本だが、他の作品と一線を画すのは、製作・監督・脚本・原案・主役と一人何役もこなしているビル・ハインツマンの映画であること。ゾンビ映画ファンなら一度は見たことのあるこの男、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で墓場のシーンに出てくる最初のゾンビを演じた、あの俳優さんなのです。その彼が、『ナイト~』から20年ぶりに、自らを主役にして撮ったセルフリメイク作品がこの『フレッシュイーター』というわけ。

ストーリーも、ビル・ハインツマン演じるゾンビに襲われた人々がゾンビと化し、彼らが町にまで押し寄せて犠牲者が増えてゆくものの、翌日、自衛団らの手によって駆逐されてゆき、生き残ったカップルまでもが間違えられて射殺されてしまうラストまで、まあ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をベースに少し登場人物を増やした内容になっている。出てくる人間が次々にゾンビに殺されてゆき、ゴアシーンには事欠かないが、新しい人間が出てくる→殺される、また出てくる→また殺される、また出てくる→やっぱり殺される、と、なんとも単調な展開。冒頭の若者集団の中からカップルが逃げ出すものの、逃げているだけで影は薄く、誰を軸にして話を進めているのかも分かりづらいのが難点。まあ、それもそのはず、この映画の主役は生者ではなくビル・ハインツマン演じるゾンビなわけで、彼がスクリーンに復活したかった意気込みはヒシヒシと伝わってくるほどの活躍ぶり。実際、ビルゾンビは、冒頭から最後まで出ずっぱりで、インパクトはすごい。途中からは「このゾンビを倒す奴は現れるんか!?」と危惧していると、不安は的中し、結局最後までご存命でした。なんだかなあー。

ゾンビの襲い方(手の恰好が何だか変)や、被害者の襲われ方ものんびりしていて緊迫感に欠けていたり(死ぬかもしれないと思ったら、人間もっとじたばたするでしょ!?)、登場人物の感情表現も素人くさいのがなんとも淋しいが、それはそれで仕方がない。情熱や熱意があれば、みんながみんなロメロになれるわけではないということ。ただ、傑作ではないが、見るべき点が無いわけではなく、ゾンビが噛みつく場面ではなかなかの血しぶきと血の量で悪くないし、ゾンビを打ち殺すシーンもリアルさが感じられて好印象。本作よりも酷いゾンビ映画は多々存在するので、見て損はしないレベルの出来であることは保証できます。やたらと裸の場面が多いのも、ある意味ファンサービスなんだろうけど、結局最後まで印象に残っているのは、嬉しそうに演じているハインツマンの姿だったりする。まあ、そんな映画です。

フレッシュイーター01

フレッシュイーター03

フレッシュイーター04



アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ3

2016年02月18日 17:17

アイスピットオンユアグレイヴ302

【原題名】I SPIT ON YOUR GRAVE3 VENGEANCE IS MINE
【製作】リサ・ハンセン 、 ポール・ハーツバーグ
【監督】R.D.ブラウンシュタイン
【脚本】リチャード・ヴィアレット
【音楽】エドウィン・ウェンドラー
【出演】サラ・バトラー、ジェニファー・ランドン、ガブリエル・ホーガン
2015年/アメリカ映画/92分


【STORY】
森の避暑地で暴漢に襲われた経験を持つジェニファーはその忌まわしき記憶を封印し、ニューヨークで名前も変えてひっそりと暮らしていた。それでも、ときどきフラッシュバックするあの惨劇の場面は彼女を苦しませる。そんな状態から逃れようと、性犯罪のPTSDに悩むグループの集まりに参加し、少しずつ心を開いてゆくジェニファー。しかし、友人のマーラがレイプ魔に襲われて死亡し、犯人は証拠不十分で釈放されてしまう事件が起きる。ケダモノたちは自分が殺すしかない―。再び復讐の鬼と化したジェニファーは、夜の街に姿を潜めて狩りを始める。


【REVIEW】
メイル・ザルチの伝説のレイプ・リベンジムービー『発情アニマル』のリメイク作『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』のヒロインを務めたサラ・バトラーを再び迎えて製作されたシリーズ第3作目。あの避暑地で自分を凌辱した男たちに復讐を果たしたジェニファーはニューヨークで普通の生活を送っているが、どんなに忘れようとしても、あの忌まわしい記憶を消し去ることは出来ず、苦しめられている。そんな中、自分と同じ苦しみを持つ被害者らの集いの中で、心を許せる友人もでき、何かが変わろうとした矢先、その友人も殺されてしまい、再び絶望のどん底に突き落とされてしまう。何かがぷつんと切れたかのように、その後のジェニファーはケダモノである男どもを抹殺していく。

犯罪被害を受けた人は社会復帰を果たしても、決して事件前に戻れるわけではなく、忌まわしい記憶や忘れたくても忘れられない感情を抱えながら生きている。加害者を抹殺し、復讐を果たしたジェニファーも、その過去の記憶に苦しめられ日常生活もままならない。そんな中で、友人が殺されたことにより、眠っていた暴力的な衝動が爆発、ケダモノ野郎どもは生かしてはおけない・・・!豹変した彼女は、一人で男たちに復讐を仕掛けていく。定番の局部切り裂き&喰いちぎりに、尻に極太鉄パイプをブチ差して内臓を貫通・悶絶死させたりと、今回もえげつない殺し方が登場。ただ、後半、人が変わったかのようにひたすた男どもを追い詰めていく彼女は、レイプ魔によって人生を狂わされて、人格も凶暴になってしまった被害者の哀れな変貌ぶりが滲み出ていて、物悲しい。副題の『~VENGEANCE IS MINE』(復讐するは我にあり)は、確かにそうなんだろうだが、復讐を果たした側ももう元には戻れないんだというのを常に感じてしまいます。

発情アニマル~アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ(1978)

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ 2

アイスピットオンユアグレイヴ301




ジャンク・イン・ザ・ダーク

2016年02月17日 18:21

ジャンク・イン・ザ・ダーク02

【原題名】ALONE IN THE DARK
【製作】ロバート・シェイ
【監督】ジャック・ショルダー
【脚本】ジャック・ショルダー
【音楽】レナート・セリオ
【出演】ジャック・パランス、ドナルド・プレズンス、マーティン・ランドー
1982年/アメリカ映画/92分


【STORY】
ニュージャージー州のとある精神病院で、一帯が停電したことにより警備システムが働かなくなり、4人の患者が守衛を殺して脱走する。彼らは、自分らに理解のあった前任の担当医を押しのけてやってきた新任の医者ポッターを恨んでおり(って、これは逆恨みなんだが)、復讐しようと画策していた。途中で武器を手に入れた4人はポッターの家へ押し入り、彼の家族に残忍な行動に走る。しかし、家族を守るためにその後ポッターの反撃に遭ってしまうのだった。

【REVIEW】
80年代前半に作られたスラッシャームービーの1本。特色は、犯人が精神病院から脱走してきたというありがちな設定ながら、複数であることで、彼らの残虐な行いが見どころの一つ。それぞれも放火狂だったり、色情狂だったりと、嫌なご趣味を持っていて、精神の狂ったおじさんたちに狙われると、大変不気味というのが分かるバイオレンスな映画。監督が『エルム街の悪夢PART2』や『ヒドゥン』を撮ったジャック・ショルダーで、なかなかの出来栄えかと思うものの、日本劇場未公開であることと、同年代の13日の金曜日の影に隠れてしまったのか、知名度はかなり低い可哀想な作品。精神病院の院長役がドナルド・プレズンスというのも、この頃の定番ですねー。


ジャンク・イン・ザ・ダーク01



『人喰いエイリアン』のDVDが発売!

2016年02月16日 11:05

以前記事を書いたことのある『人喰いエイリアン』のDVDが4月に発売されるようだ。

記事はコチラ→『人喰いエイリアン

このときの感想でも酷評していますが、ホラー映画としても底辺に入るレベルなので、一般の映画と比べると素人が撮った自主映画レベルではないかと疑うくらいの出来のもの。見せ場である、エイリアンが全裸の女性にかぶりつく唯一といっていいゴアシーンを除くと、ひたすら単調な男×1と女×2の共同生活を追った展開が続くストーリーで、これを詩的だ!と評価すべきなのか、凄惨なクライマックスに対する平和な情景を淡々と表現した監督の意図として受け取るべきなのか、何も考えずに時間合わせで撮っただけなのか、神のみぞ知る・・・・・みたいな映画なのだが、最後まで見通すには「忍耐」というものを要求してくる荒行っぽいものであるのは間違いない。

これをあえて購入する人はコアなファンか、間違えて購入ボタンをクリックしてしまった不幸な方かではないかと思うけど、こんなC級レベルの映画でもDVD化されるようになったのは、何とも感慨深いものがあります。最近では、他にも、『宇宙からのツタンカーメン』とか、『ホラー喰っちまったダ!』とか『血まみれ農夫の侵略』などなどのカルト作品が続々ソフト化されていて喜ばしい限り。で、実はこれらの作品の発売元はすべて同じで、有限会社フォワードというところ。レトロ/カルトムービーコレクションと銘打ってリリースしてくれているのだが、他の作品も本当にマニアックなものばかりで、これで本当に元を取れているのか(そこそこは売れているとは思うけど)逆に心配してしまうほど。値段も1,600円程度とお安く設定されていて、非常に買いやすいプライスなので、こういうマイナー作品にスポットを当てて発掘してくれるシリーズは、今後も頑張って継続してほしいと願うばかりです。あと、『人喰いエイリアン』を出すなら、同じノーマン・J・ウォーレンの『悪魔の受胎』も再発してほしいなあ・・・・・と思ったりもします。

しかし、このジャケットの適当な感じはなんなんだろうか?もとのVHSのバージョンは何らかの原因で使用できなかったんだろうか?
気になるなあ・・・。

Labyrinth~Movie Soundtrack

2016年02月03日 07:31






『ラビリンス/魔王の迷宮』メモリアル・エディションが発売!

2016年02月02日 23:25

ラビリンス/魔王の迷宮』の記事を書いている途中で気づいたんですが、ブルーレイ+DVDがセットになったメモリアル・エディションが3月23日に発売されるようです!

主な特典はコチラ↓
<映像特典>
・ブルーレイディスク
●ピクチャー・イン・ピクチャー
●ブライアン・フラウド(コンセプチュアル・デザイン)による音声解説
●メイキング「迷宮の内側」
●迷宮をめぐる旅:キャラクターの王国
●迷宮をめぐる旅:ゴブリン・シティの探求
●予告編集

・DVD ディスク
●メイキング「迷宮の内側」
●フォト・ギャラリー集
●絵コンテ集
●フィルモグラフィ
●オリジナル劇場予告編集

<封入特典>
◆2005年初DVD化発売当時の封入ブックレット復刻版
◆2005年初DVD化発売当時の封入スペシャル・ポストカードのデザイン復刻リサイズ版(A6サイズ105mm×148mm)&メモリアル・エディションオリジナルの新規ポストカード2枚

(以上、情報はamazonさんよりの抜粋です。)



さらに、amazon限定の仕様では、ブロマイドが付いているそうです!



『ラビリンス』はDVDでは持っているんですが、ブルーレイも欲しかったので、これは買おうかな~と考えています。
持ってるDVDはこんなジャケットです。
         ↓↓
DVDラビリンス (2)

ケースが洒落てて、いい感じです♪


それにしても、このタイミングでの発売は、やっぱりデヴィッド・ボウイ追悼記念だからでしょうか。
ボウイ様はもちろんメッチャカッコいいんだけれども、ヒロインのジェニファーもラブリーだし、多数出演のマペットたちも多種多様で、見どころ充実の1本、これは“買い”のソフトですよ!!





そして、今更ながら気づいたんですが・・・。

デヴィッド・ボウイの誕生日って、1月8日だったんだ。




私と一緒じゃないか!!!


今頃気づいたよ!!(遅すぎ!)



こんな偉大なお方と一緒だったなんて、なんかメッチャ嬉しいです!

ラビリンス/魔王の迷宮

2016年02月02日 22:15

ラビリンス03

【原題名】LABYRINTH
【製作】エリック・ラットレー
【製作総指揮】ジョージ・ルーカス
【監督】ジム・ヘンソン、ピーター・マクドナルド、ジミー・デイヴィス
【脚本】テリー・ジョーンズ
【撮影】アレックス・トムソン
【音楽】トレヴァー・ジョーンズ
【出演】デヴィッド・ボウイ、ジェニファー・コネリー
1986年/アメリカ映画/102分


【STORY】
両親に頼まれて幼い弟トビーの子守をしていたサラは、あやしても一向に泣き止まないのに腹を立て、「弟なんか要らない!連れ去って!」と叫んでしまう。そのとき、サラの声を聞いたゴブリンの王ジャレスが現れ、トビーを自分の城へ連れ去ってしまう。トビーを取り戻そうとするサラにジャレスは言う。「13時間以内に取り返さなければ、弟はゴブリンになってしまう」かくして、サラはトビーを取り戻すため、ジャレスの居る城を目指して迷宮を進んでゆく。


【REVIEW】
デヴィッド・ボウイが先月10日に亡くなった。享年69歳。そんなに年を取っていたのかと思って、持っていた『ラビリンス』を見返したが、この映画ももう30年前の映画だった。でも、映画自体は、全然古めかしさを感じず今でも十分楽しめる内容でした。合成しているところや一部特撮に粗は見えるものの、世界観やマペットたちの動きには目を見張るものがあり、「よくこんなの考え付くなあ~」と、感心すること!CGじゃない、手作りの特撮で、造形や動かし方に工夫を凝らして作られたクリーチャーの数々を見ていくだけでも楽しめます。まあ、お話自体はシンプルで、家族向けのゆる~いファンタジー映画なんだけど、なんせ出演しているのが、デヴィッド・ボウイとジェニファー・コネリー!(あと、まともな人間キャラは赤ん坊くらいで、あとはすべて人形=マペットというから、その徹底ぶりが素晴らしいです!)ボウイの作曲した歌が流れ、劇中でマペットたちと歌い踊り狂うという素敵なシーンもあり、個人的には今でもお気に入りの映画です。

そんでもって、相方がまだ幼さが残るジェニファー・コネリーで、たぶん、『フェノミナ』に出演した後くらいの作品で、可憐さは相変わらず。劇中ではお姫様ルックもあり、ボウイと二人で踊るシーンは、まあ美しかった記憶があります(公開当時は、劇場まで見に行きました。それも2回)。とにかくこの映画はデヴィッドとジェニファー、この2人だけでOK!(なんて適当な・・・)


追記:で、なんとこの『ラビリンス』がリメイクされるというニュースがアナウンスされていました。
→「デビッド・ボウイさん出演「ラビリンス 魔王の迷宮」がリメイク
何で今頃!?いや、このタイミングだからこそなんだろうか!?
主役の2人を誰が演じるかは、気になるところであります。


ラビリンス01

ラビリンス02

ラビリンス04





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