2016年10月30日 21:51

【原題名】ALIENS VS. PREDATOR: REQUIEM
【製作】ジョン・デイヴィス、デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル
【監督】コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
【脚本】シェーン・サレルノ
【撮影】ダニエル・C・パール
【音楽】ブライアン・タイラー
【出演】スティーヴン・パスクール、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、ジョニー・ルイス
2007年/アメリカ映画/94分
【STORY】
南極を飛び立っていったプレデターの宇宙船内で、収容されていたプレデターの死体からチェストバスターが飛び出す。成長したエイリアンはプレデターたちを次々と惨殺、制御不能になった船は、コロラド州の森林に墜落する。生き残っていたエイリアンたちは船外に逃亡、人間を介して仲間を次々に増やし、市街地は大混乱に陥る。その頃、エイリアンの抹殺とその痕跡を抹消する任務を帯びたプレデター“クリーナー”も地球に降り立っていた。
【REVIEW】
2大モンスター対決第2弾。今回は、舞台を南極からアメリカのコロラド州へ移動し、殺される人間の数も激増、とにかくエイリアンは人間を見つけたら瞬殺していくので、飛び散る血の量もなかなかのものになっている(メジャー作品なんで、直接的なグロ描写はないですが―)。さらに、新しいキャラのプレデリアン(寄生したプレデターから生まれた個体)も登場して、バトルもヒートアップ・・・!したはずのだが、出来上がった作品は、前作を大幅に下回る駄作となってしまった。なんで!?
この企画、そもそもエイリアンとプレデターの対決を見せるのが趣旨なはずなんだが、映画の大半が夜の場面で、おまけに発電所がエイリアンに襲撃されて町は真っ暗。そんな中、プレデターもエイリアンも基本全身が真っ黒なんで、画面に登場しても正直どっちがどっちなのか分からない、そんなバトルシーンが延々と続いて、フラストレーションが蓄積する中、クライマックスの2大対決に期待が高まるものの、まだ夜中のままで、おまけに雨まで降っていて、結局何がなんだかわからないうちに、町に爆弾が投下されて、ハイおしまい。なんじゃそりゃ!?喩は悪いが、まるで、洋ピンを期待して観たら、画面がほぼモザイクでなにがなんだかさっぱり分からなかった・・・、そんな感じ。
予算はそれなりにかかっていると思うので、ドンパチがあったり、エイリアンも多数出てきたりと、おもしろくなりそうなところはあっただけに、脚本次第ではもうちょっとなんとかなったのでは!?と思うのだが、仕方がない。登場人物も、皆影が薄く、いつ死んで消え去ったのかよく分からなくても、問題なく話が進んでいくのもいいのか悪いのか。これを見ていると、1作目のほうが、だいぶマシだったと気づかされる、そんな作品です。


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