ホラーマニアックス第9期サントラCD、今回は『マッキラー』&『ブラッド・ピーセス 悪魔のチェーンソー』!

2017年04月21日 10:47

昨日、届いてました、ホラー・マニアックスシリーズの購入特典CD。
いつも、応募していたのを忘れたころにやってくるので、なんか得した気分です。

サントラCD03
今回、収録作品は、『マッキラー』と『ブラッド・ピーセス悪魔のチェーンソー』。

このキャンペーンで頂かなければ、おそらくCDで聴く機会はなかったであろうという貴重なサントラ。

ありがとうございます!

サントラCD02


同シリーズの第10期のリリースも期待してまってます!

RE-KILL リ・キル 対ゾンビ特殊部隊

2017年04月16日 12:05

【原題名】Re-Kill
【製作】ジュリアス・R・ナッソー、コートニー・ソロモン
【監督】バレリー・ミレフ
【脚本】マイケル・ハースト
【撮影】アントン・バカースキー
【出演】スコット・アドキンス、ブルース・ペイン、ロジャー・R・クロス
2013年/アメリカ映画/87分


【STORY】
謎の感染病により人類の約8割がゾンビになってしまってから数年、ゾンビ鎮圧のため設立された特殊部隊“R師団”は日々ゾンビせん滅作戦を行っていた。ある日、隔離されているはずのN.Yの町にゾンビが密かに運び込まれているという情報を得た部隊は、その情報の真偽を確かめるべく、現地へ向かう。

【REVIEW】
単純に「ゾンビの大群VS軍隊」を見たかったので借りた1本。ちょっと変わっているのは、TVレポーターが特殊部隊に随行していて、彼らのカメラ目線であること、ときおりプロパガンダ的なCMが挿入されること、そして、隊員が死んだら彼らがどんな人間だったかいちいち解説映像が流れること・・・。正直、このTV番組的な作りがおもしろいのかどうかはさておき、個人的には不要じゃない!?と思った次第。なんか『スターシップ・トゥルーパーズ』を思い出して懐かしかったが、CM自体もそれほど印象に残ってなかったんで、どうなん??といった感じ。そして、肝心の戦闘シーンだが、走る大量のゾンビが出てくるのは良かったが、画面が暗いシーンが多いのは×。夜のシーンってどうしても暗くなりがちだが、リアルさを追求するよりも、映画なんだから白昼堂々ゾンビたちを倒しまくる場面が見たかった・・・。そこはCGの予算的な制約もあったかもしれませんが。うーん、全体的にイマイチな印象。


予告編・・・!




ゾンビ・クィーン/魔界のえじき

2017年04月14日 22:44

リビングデッドガール04

【原題名】LA MORTE VIVANTE/LIVING DEAD GIRL
      (再発タイトル:リビングデッド・ガール)
【監督】ジャン・ローラン
【脚本】ジャン・ローラン、ジャック・ラルフ
【撮影】マックス・モンティエ
【音楽】フィリッペ・ダラム
【出演】マリナ・ピエロ、フランソワーズ・ブランシャール、マイク・マーシャル、カリーナ・バローン
1983年/フランス映画/95分


【STORY】
産廃のドラム缶を捨てに来たついでに墓泥棒をしていた男たちの目の前で、漏れてきた産廃液に触れて甦った死者カトリーヌ。彼女は墓泥棒たちを血祭りにあげ、かつて住んでいた屋敷に戻ってきた。幼馴染で恋人でもあったエレーヌは生き返ってきた姿を見て喜ぶが、カトリーヌが人間の生き血を求めるため、屋敷に連れ込んだ人間たちを犠牲にしていく。次第に記憶が戻ってきたカトリーヌは、自分のしてきたことに悲嘆し、入水自殺を図るが死にきれずにエレーヌに助け出される。しかし、空腹のあまり我を忘れたカトリーヌはエレーヌを噛み殺してしまい、後悔の叫び声を上げ続けるのだった。

【REVIEW】
ゾンビ映画なのにどこか物哀しい、センチメンタルな気分にさせてくれる不思議な映画。それもそのはず、監督はジャン・ローランで、彼が撮ったらゾンビ物でも普通のゾンビ映画にはならないわけで、生き返ってしまったばっかりに人を殺して生き血をすすらないといけなくなってしまったヒロインと、その彼女を救うために次々と死者を増やしていくレズの恋人。2人の行く末は、当然幸せな未来などはなく、破滅が待っているだけ。自分を助けてくれたエレーヌを殺してしまったことに気付いて、悲しみに暮れるカトリーヌの悲しみの叫び声で終わるラストシーンは忘れ難い。

しかし、本作が名作として名を残しているようでないのは、そのほかの部分が凡庸であるため。カトリーヌが生き返るのも拍子抜けするくらいあっさりだし、なぜ彼女が生き血をすするのかもよくわからない。よくわからないけれども、その辺はたいして重要ではない(少なくとも、ローランにとっては)。大事なのは、愛する者を失う悲しさであって、ほかはどうでもいいのだ。全体的に、まったりとした昼ドラみたいな雰囲気で退屈だが、それもいつものこと。2人の少女時代の回想シーンや、カトリーヌがエレーヌにかぶりつく場面を長々と見せたりと、やはり他のホラーとは違う視点が際立っていて、面白い。『殺戮謝肉祭』ほど、ゴアシーンはないけれども、要所要所で血しぶきはあがります。


リビングデッドガール02

リビングデッドガール03


残穢 -住んではいけない部屋-

2017年04月09日 22:56

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【製作】松井智、高橋敏弘、阿南雅浩、宮本直人、武田邦裕
【監督】中村義洋
【脚本】鈴木謙一
【撮影】沖村志宏
【音楽】安川午朗
【出演】竹内結子、橋本愛、 坂口健太郎、滝藤賢一、佐々木蔵之介
2015年/日本映画/107分


【STORY】
読者の体験談をもとに短編小説を執筆している「私」は投稿されてきた1通の手紙に目を止める。それは、マンションで一人暮らしをする女子大生の久保さんからで、部屋の中から畳を掃くような音が聞こえてくるというものであった。興味を持った私は、投稿者の久保さんと調査を開始する。すると、このマンションでは、他の部屋でも怪現象に悩まされていた住人がいることがわかり、さらに余所へ引っ越した後で変死した者もいた。事故物件ではないという不動産屋の説明を受けた2人は、このマンションが立てられる前に原因があったのではないかと考え時代を遡っていくと、ここに代々住んでいた住人に負の連鎖が生じていることが判明する。


【REVIEW】
小野不由美の原作を竹内結子と橋本愛の主演での映画化。最初は軽い気持ちで始めた怪奇現象の調査が、やがて最後はえらい大事に発展していくという、いわゆる本当にあった怖い話を淡々と調査していくドキュメンタリーっぽいミステリー。怪談話は各地に点在しているが、似たようなエピソードを辿っていくと、それはどこかでつながっていて、さらに元を辿れば出所は実は同じでしたという話の流れが心地よく、最初は関東での話だったのが、大元は九州であったことがわかって、最後はそこまで調査に行くという昔よくあった2時間のテレビ特番みたいで懐かしかったです。心臓直撃!みたいなショックシーンはなく、実に淡々と語られる物語が寒々しい映像と相まって静かな恐怖話という感じが出ていて良かったのだが、最後の恐怖シーンは逆に姿を見せてしまったことで、それが無くなり残念な結果に。これはCGが今一つで迫力不足だったのも否めず、もう少し見せ方を考えてほしかった。

“穢れ”に触れたものが不幸になっていくのは設定としてはおもしろかったが、必ず全員が同じ体験をするわけではなく、何も感じず普通に暮らせていたり、助かった者もいる一方、悲惨な死を遂げたり、逃げても追いかけてきたりと、法則が一定ではないのが腑に落ちないが、元来呪いの類のものにルールを求めること自体がナンセンスで、不条理であることも人知を超えた存在であることの一つの特性なのかもしれません。助かる術は、ヤバいものには関わらないこと、これが一番なのかも。あと、主演の竹内結子の地味で静かな小説家という設定がハマっていて良かった。ホラー映画なら、恐怖で叫びまくってほしいところですが、本作では感情を表に出さない淡々とした演技がマッチしていてはまり役でした。

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リアル鬼ごっこ(2015)

2017年04月08日 00:50

リアル鬼01

【製作】谷島正之、稲垣竜一郎、大野貴裕
【監督】園子温
【脚本】園子温
【撮影】伊藤麻樹
【音楽】菊地智敦
【出演】トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか
2015年/日本映画/85分


【STORY】
山奥の一本道、女子高生を乗せた観光バスが2台走っている。後ろの車に乗っていたミツコは筆記具を拾おうと屈んだ瞬間、“風”が吹き、バスの上半分が吹き飛んだ。バスに乗っていた同級生たちは全員上半身が吹き飛んで死亡。一人難を逃れたミツコは、追ってくる“風”から逃れようと走って逃げる。ふと気が付くと、学校の登校途中に合流、友人と談笑し普通の学校生活を送っているかのようだったが、授業中に教師が突然機関銃を乱射し生徒を皆殺しにする。訳のわからないままミツコは他の生徒たちとともに学校を脱出するが・・・。


【REVIEW】
山田悠介作のベストセラーの園子温が映画化。これまでにも何度か映画化されてきた本作だが、園子温版は設定をバッサリ変更、対象を佐藤さん→女子高生に変更し、逃げ惑う彼女たちをひたすら殺しまくるシュールな映像世界を展開している。これは、トリンドル玲奈・篠田麻里子・真野恵里菜のトリプル主演という異例のキャスティングもしかりで、主人公が気が付くと女子高生(トリンドル)からウェディングドレスの花嫁(篠田)、そしてマラソンランナー(真野)に変わっていて、主人公自身も何が何だかわからないまま逃げる展開となり、観ているこっち側も???というストーリー。一応、最後に種明かしというか、この世界の裏側を説明してくれるのだが、これがなんともチープな動機と登場人物の姿で、なんだか悲しくなってくる終わり方。できれば、最後の男社会を見せずに、謎は謎のままで終わらせてくれたほうが良かったんじゃあないかと思った次第。

とまあ、ストーリーは全く評価しずらいんですが、その代わりに映像は楽しい限り。出てくる女子高生がひたすら殺されまくるというとんでもない映画ですが、これが見せたかったんだという気概は十分に感じられる素晴らしいクレージーな出来♪冒頭の胴体真っ二つの惨劇シーンの連続から始まり、学校での大量銃殺場面はなかなかの見応え。その後はトーンダウンしてしまうのは残念ですが、とりあえず、女子高生を殺しまくるという、萌えとスプラッターの融合した稀有な作品であることは断言できます(物語を含めた、総合的な映画としてのおもしろさは期待できませんがねー)。

リアル鬼02

リアル鬼03


テケテケ2

2017年04月02日 01:27

テケテケ201

【製作】松下順一
【監督】白石晃士
【脚本】秋本健樹
【撮影】百瀬修司
【音楽】清水真理
【出演】岩田さゆり、仲村みう、長宗我部陽子、松嶋初音、真知りさ、山本彩乃、さゆみ、朝倉みかん、阿部進之介、大島優子
2009年/日本映画/73分


【STORY】
テケテケによる犠牲者が続出した事件から1年、難を逃れた可奈は目の前で従姉妹の理絵が殺されたのを目の当たりにしたショックから立ち直れず、引き籠った生活を続けていた。ある日、通院先の病院から帰る途中、避け続けていた“赤色”に遭遇した可奈はテケテケに殺されてしまう。その殺害現場を通りかかった女子高生の菜月と玲子の学校でも、テケテケの噂で持ちきりだった。クラスメイトから執拗な嫌がらせを受けていた玲子は、テケテケを利用して、復讐しようと試みる。

【REVIEW】
前作の直後からスタートする続編。死の法則を解き明かし生き延びた可奈をあっさり殺してしまうのは、ホラー映画ではよくあるパターン、王道路線ともいえますが、続編の主人公は女子高生2人。クラスでいじめを受け孤立する玲子は、遭遇したテケテケを使っていじめグループを死に追いやってゆく。なんとか玲子を止めたい菜月は可奈の死を追っていた武田という男とともにテケテケの真相に迫るが―。

タイムリミットは72時間、歩道橋で遭遇する、など基本設定を都合よく無視して進んでゆくのはどうなんだ!?と思いつつ、パワーアップしたゴア描写で押し切るテケテケ続編。今回も、犠牲者となる女子高生がバンバン胴体真っ二つにされていくパワフルさは健在で、なかなか見応えは十分。相変わらず、発生原因などの根本的な解明はなされず、とりあえず今現在をどう乗り切るかに絞った潔さはまあいいとして、助かる呪文が存在していたのはどうなんだろう!?それを唱えて助かるならば、興味半減という感じもあるが、結局本体を倒すことは不可能という感じで終わっていて、なんか消化不良気味。

本作では、岩田さゆりと仲村みうの2人に主演が引き継がれているが、可愛い路線の岩田に対して、テケテケに憑りつかれる仲村のミステリアスな雰囲気がマッチしていて良かった。ホラー映えする女優さんだが、現在は芸能界を引退しているそうで、うーん残念です。

テケテケ202


テケテケ

2017年04月01日 00:24

テケテケ03

【製作】松下順一
【監督】白石晃士
【脚本】秋本健樹
【撮影】百瀬修司
【音楽】清水真理
【出演】大島優子、山崎真実、西田麻衣、一慶、つじしんめい、阿部進之介、小島可奈子
2009年/日本映画/70分


【STORY】
女子高生の可奈は、親友の綾花が深夜の歩道橋で下半身のない死体で発見されたのを聞きショックを受ける。それから数日後、問題の歩道橋を訪れた可奈は、下半身のない不気味な女と遭遇、ものすごい勢いで追いかけられるが間一髪で逃れる。襲ってきたものが都市伝説と化している“テケテケ”ではないかと考えた可奈は、同じくテケテケを調べている従姉妹の理絵と一緒に事件の真相に迫ろうとする。

【REVIEW】
貞子VS伽椰子』の監督白石晃士つながりで2009年の『テケテケ』を鑑賞。ちなみに、この映画、上映時間は70分と短いが、1・2の2本同時に作られたようで、こっちはその1本目。都市伝説では、鉄道事故で体を真っ二つにされて苦しみながら死んだ女性が怪物となって、自分の下半身を求めて女性を襲ってくる、というようなものであったが、本作では強姦被害にあった若い女性が悲観して投身自殺、そして怪物と化して人を襲うとうものにチェンジされている。さらに、「テケテケという音を聞いて振り向くと襲ってくる」「一度逃げ延びても、72時間以内に必ず死ぬ」「赤いものを忌み嫌い標的にしている」など、都市伝説ならではの設定も加味。本当か嘘かは曖昧で(襲われて生き延びたものはいないはずなのに、そういった情報がまことしやかに語られて居る時点で噂でしかない―)、それらが真実かどうかを探っていく面白さもあります。

本来なら過去の事件の真相をもっと掘り下げて、怪物とならざるを得なかった被害者の悲しみなんかも描けばもう少し物語に深みが出たんじゃないかとも思いましたが、その辺はばっさりそぎ落とされていて、今現在の恐怖に絞った物語となっています。これはこれで悪くはないが、どちらかといえばTVのスペシャル版のような感じで薄っぺらい感じは否めない、ちょっと惜しい感じ。しかし、胴体真っ二つのゴアシーンは爽快感すら感じさせるパワフルな描写。テケテケの動きが速すぎて、じわじわ襲ってくる怖さではなく、あっという間に殺されてしまっているので、被害者が悲鳴を上げる暇もないのがある意味斬新かもしれません。

主演の大島優子、グラビアアイドル出身の山崎真実や西田麻衣という綺麗どころを揃えたキャスティングも悪くなく、特に大島優子の演技力は前田敦子の比じゃなく、一日の長があると言えるでしょう。セーラー服も似合っててグッドでしたわ。

テケテケ01

テケテケ02







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