2018年03月21日 22:19

【原題名】CROCODILE
【製作】フランク・デマルティーニ、ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ラーナー
【監督】トビー・フーパー
【脚本】アダム・ギーラッシュ、ジェイス・アンダーソン、マイケル・D・ワイス
【撮影】エリオット・ロケット
【出演】マーク・マクロウクリン、ケイトリン・マーティン、クリス・ソラリ
2000年/アメリカ映画/94分
【STORY】
バカンスに来ていた若者グループが巨大ワニに襲われる。ワニはボートハウスを破壊し、若者たちを追って陸上でも大暴れ。次々に殺しては飲み込んでいく。途中、助けに来た保安官とハンターもワニの餌食となり、残った若者3人も追い詰められていくが、彼らの持っていたリュックに入っていた卵から子ワニが孵り、子ワニを受け取った巨大ワニは元来た水の中へ戻っていく。
【REVIEW】
『悪魔の沼』でも殺人鬼の経営するモーテルの池に人喰いワニを登場させていた、フーパー監督のワニ・パニック映画。オリジナル・タイトルが『クロコダイル』なのに、同じ2000年製作の『ブラッド・サーフ』が邦題『クロコダイル』でリリースされたためか、本作は爬虫類を意味する『レプティリア』で登場!なんだか、ややこしい・・・。で、肝心のお話は、水辺で騒ぐ若者グループをワニが襲いまくる、ごく普通の内容。普通すぎて変化に乏しく、目新しい要素が特に発見できなかったままエンドロール。いつものフーパーらしさも感じられず、彼が監督したという情報が無ければ、多分気づくことはないだろうという、普通の映画。どうしたんだ!?何があったんだ!?この当時のフーパーは。巡ってきた仕事を淡々とこなすことに徹していたんだろうか!?とにかく、見どころの乏しい凡作に仕上がっていたのは非常に残念です。
登場するワニは大部分がCGによるものだが、その出来栄えが今一つなのも悲しい。リアルさに欠けるのと、動き方が不自然で、あまり恐怖感が伝わってこず、どちらかというと、ゲームに登場するキャラクターのようで、これもマイナス点。これじゃあ、20数年前に撮った『悪魔の沼』のハリボテのワニの方がまだ怖さが感じられた気がします。個人的にはワニ映画のNO.1は『アリゲーター』だと思っているんですが、これを超えるワニ映画にはまだ出会ったことがありません。これも1980年製作だから、当時からしたら20年前なんだけれども。

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