『feels like HEAVEN』

2018年05月30日 19:03

リング0 バースデイ』の主題歌は、L'Arc〜en〜Cielが唄ってましたが、リングと聞いてイメージするのはやっぱり第1作のこちらでは―。







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リング0 バースデイ

2018年05月29日 20:43

リング001

【監督】鶴田法男
【脚本】高橋洋
【撮影】柴主高秀
【音楽】尾形真一郎
【出演】仲間由紀恵、田辺誠一、田中好子、麻生久美子、若松武史、高畑淳子
2000年/日本映画/99分


【STORY】
昭和43年、母の死後、18歳の山村貞子は上京し、劇団の研究生になっていた。劇中のBGMに謎のノイズが聞こえ、関係者が同じ夢を見るなど、不可思議なことが続く中、稽古中に主演女優が謎の死を遂げ、貞子は研究生ながら代役に抜擢される。その頃、貞子の母、志津子の公開実験に関わったことで婚約者を亡くした記者の宮地彰子は、事件の真相を辿っていく中、劇団の貞子を発見する。貞子への復讐を誓う彰子は、公演初日の舞台であの公開実験の録音テープを関係者に流してもらう。その音源を聞き怯える貞子の側に、もう一人白い服の少女が現れる。怯える貞子は舞台から逃げ出す。

関係者の相次ぐ死亡は貞子のせいだとして、劇団員から集団リンチを受ける貞子。彰子と劇団関係者は貞子の父伊熊平八郎のもとを訪ねる。そこで判明する驚愕の事実。貞子は幼少期に2人に分裂、普通の人間として育った貞子と、人間に非ざるものの貞子。それを見た志津子は発狂し、平八郎は成長を薬で止め、幽閉していたのだった。しかし、人間の貞子を連れてきたことによって2人は合体、正気を失った貞子は自分を追い詰めた人間らを呪い殺していくのだった。

【REVIEW】
呪いのビデオテープの元凶・貞子の若き日を描いたリング番外編。母親の死後、貞子はどう生きていたのか、なぜ父親に殺され井戸に投げ込まれなければならなかったのか、など最初の『リング』に繋がる謎解きがなされる。他人とは違う自分の不可思議な能力に怯えながらも演劇に打ち込んだり、舞台裏方の青年と恋に落ちたりと、意外に普通の女性な感じでキャラクターが描かれていて、前半は本当に青春時代の貞子映画。しかし、後半は一転悲劇のラストへと突っ走っていく(なにせ、結末は決まっているのだ)。もう一人の貞子に乗り移られたところで、あの貞子に完全変態、その姿を見た人間はみな発狂死していくが、この辺がちょっとホラーな展開だが、それ以外はそれほど怖い場面はない。この辺、貞子を演じているのが仲間由紀恵で、どう見ても化け物になる貞子に見えず、なんだか別の映画を見ているような感じであった。また、貞子が2人に分裂していたというのも驚きというよりも、あまりにサラッと言ってしまうので、「そんなのあり!?」と突っ込むのも忘れてしまうくらいの展開。しかし、呪われた一人の女性の悲劇の物語としてみればけっこう面白く、なによりも仲間由紀恵の可憐で初々しい演技を楽しむのも悪くない。


リング003

リング002


パーフェクト ブルー

2018年05月26日 19:55

パーフェクトブルー05

【原題名】PERFECT BLUE
【監督】今敏
【脚本】村井さだゆき
【原作】竹内義和
【音楽】磯見雅博
【声の出演】岩男潤子、松本梨香、辻親八
1998年/日本映画/81分


【STORY】
アイドルグループ「チャム」の未麻はイベントでグループの脱退を表明する。女優として売り出したい事務所の意向に従って、ドラマの端役から仕事を始める。ストリッパーで凌辱される役や過激な写真集の仕事もこなしてゆくが、かつてのアイドル時代と照らし合わせて今の自分が何者なのか見失いつつある未麻。ネットでの中傷、ストーキングなどもあって、彼女の精神は次第に追い詰められてゆく。そんな中、仕事の関係者が相次いで殺される。犯人は、彼女の熱烈なファンなのか!?


【REVIEW】
主人公を追い詰めていく姿の見えない犯人に、「ストーカー」や「インターネット」など要素をを絡めたサイコ・サスペンスアニメ。今見ると、時代感が古臭く感じるが、当時はそれらのキーワードは新鮮であったと思われるし、あまり売れていないアイドルの側面は、今や大量に存在する地下アイドルとダブっても見え、リアルな感じがする。特に、中盤から、主人公の未麻が、現実なのか夢なのか次第に曖昧になり、今の自分は本当の自分なのか劇中の人物なのか分からなくなっていくあたりからのスピード感は面白い。最初は実写での映像化が検討されていたらしいが、日本の低予算映画ではその辺がチープで見るに堪えないものが出来上がった可能性もあるので、アニメを選択したのは成功であったと思います。

欲を言えば、主人公があまりアイドルっぽく見えないところや、犯人がその動機を吐露するあたりに異常性をもっと感じさせてほしかったあたりが残念。どこで精神が歪んでしまったのか?またそれが垣間見えるシチュエーションがどこかにあれば、サイコパスらしさがもっと際立ったのでは。ただ、主人公が仕事とはいえ、正直やりたくない仕事やできれば引き受けたくないオファーでも、生き残っていくためにはやらざるを得なくなって、追い詰められていくあたりはリアルで良かった。ちなみに劇中、どこかで見たことあるなあと思ったら、『レクイエム・フォー・ドリーム』。監督のダーレン・アロノフスキーは、本作の実写化権を買おうとまでしたらしく(実際はできなかったらしいが)、一部のシーンは本作へのオマージュとのこと。

パーフェクトブルー03

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HorrorConUK 19-20 May 2018

2018年05月19日 12:54

イギリスのシェフィールドで開催されている、ホラー・コンヴェンション。開催は今日と明日の2日間。
で、ゲストの顔ぶれが凄い!

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ジェフリー・コムズ
ダリオ・アルジェント
ディー・ウォーレス
デビッド・ワーナー
クラウディオ・シモネッティ
ビリー・ワース
バーバラ・クランプトン
グラハム・ハンフリーズ

あと、告知ポスターには載っていないが、HPでは、ランベルト・バーバやデヴィッド・ワーナーの名前も・・・。

『キャッスル・フリーク』再見。

2018年05月18日 23:39

キャッスル・フリーク01

キャッスル・フリーク』は以前に記事書いているんですが、最近のゴードン監督の『死霊のしたたり』~『フロム・ビヨンド』からの流れで、再び鑑賞。前途の2作に比べると、かなり地味な印象ながらもやっぱり味のある作品であることを再確認。ゴアシーンは少な目ながらもちゃんと用意されているし、フリークス“ジョルジョ”の暴れっぷりも申し分なし(やっぱり、股間のモザイクは気になったが・・・)。そして、映画に奥行きを持たせているのが重厚なドラマ部分。共演3作目にして初の夫婦役となったJ・コムズとB・クランプトンだが、事故で息子を失ったことで亀裂が生じ、破たん寸前。ヤケクソになったコムズは売春婦と関係を持ち、それがバレてクランプトンから三行半を突きつけられるが、妻子を救うためフリークス“ジョルジョ”と相打ちになることで自分も救われるラストが何とも言えない余韻を残す(葬儀のシーンからのエンディングテーマの物哀しさがまたいい)。そもそも、ジョルジョだって、実の母親から40年も無茶苦茶な折檻を受け続け虐待されていた被害者だし、彼の人生も悲惨過ぎる。さらに、ジョルジョを監禁・折檻し続けた母親もまた夫に捨てられたことで精神に異常をきたし、一人古城に籠って狂ってしまっていた。なんだか、悲しい過去を持った人間ばかりが出てくる、悲しいホラー映画なのだった。

キャッスル・フリーク03

キャッスル・フリーク02


フロム・ビヨンド

2018年05月17日 10:16

フロムビヨンド01

【原題名】FROM BEYOND
【製作】ブライアン・ユズナ
【製作総指揮】チャールズ・バンド
【監督】スチュアート・ゴードン
【脚本】デニス・パオリ
【撮影】マック・アールバーグ
【音楽】リチャード・バンド
【出演】ジェフリー・コムズ、バーバラ・クランプトン、ケン・フォリー
1986年/アメリカ映画/86分


【STORY】
共振器によって脳に刺激を与える実験を行っていたプレトリアス博士が頭をもぎ取られて絶命した。警察は現場にいた助手のクロフォードを逮捕するが、事件の経緯を解明することを女医のマクマイケルズ博士に依頼。彼女は警官のババとクローフォードと3人で事件のあった屋敷で実験を再現することに。実験機械を操作していくの異様な磁場が形成され、死んだはずのプレトリアス博士が異形なる姿で出現、彼は別次元で謎の生命体と融合しこちらの世界に舞い戻ってきたのだった。


【REVIEW】
ZOMBIO/死霊のしたたり』に続いて、スチュアート・ゴードンが再びラヴクラフトの原作をベースに作り上げた作品。といっても、ラヴクラフトの『彼方より』は短編小説で、松果体を刺激する実験機器や博士が死ぬくだりは設定として生かされているが、あとはほとんど映画オリジナル。プレトリアスのグチャグチャして何パターンにも変体していく怪物や、SMテイストなところは別物と言える。

前作に引き続いて、J・コムズ、B・クランプトンが出演。コムズは怪物と化したプレトリアスと対峙する助手役だが、事件の影響で成長し、眉間から飛び出した松果体(グネグネ動いて蛇のよう)に操られて殺人を繰り返すクレイジーな演技を披露。クランプトンは最初真面目な医者役で登場するものの、これまた実験の影響で性欲が暴走、勝手に実験機器を動かしてしまったり、突然SMのボンテージ衣装に着替えて誘惑してきたりとこちらも前作よりも暴走気味。さらに、今回のマッドドクターのプレトリアス博士は趣味が女性をSM部屋でいたぶってビデオ撮りしているというまさに変態なおっさんで、ヌチョヌチョ怪物と化した後もクランプトン嬢をひん剥いて狂喜乱舞する始末。この中では、警官役のケン・フォリーが唯一一番まともな役柄だった(途中で、悲惨な死を迎えてしまうが)。

『ZOMBIO/死霊のしたたり』とほぼ同じ製作・出演で作られた本作は、ややパワーダウンを感じるものの、映画としてはまとまった印象を受ける。しかし、製作費を増やしたおかげでSFXは見応えがあり、プレトリアスの怪物の質感はCGでは出しにくいリアルさが滲み出てていい。そして、何より個性的な出演陣がこの無茶苦茶な設定にも負けず奮闘しているのが素晴らしい。『~死霊のしたたり』が気に入った方は必見の1本。個人的にもお気に入りの傑作。

フロムビヨンド05

フロムビヨンド03



『RE-ANIMATOR』 ポスター

2018年05月16日 22:42

REANIMATOR051620180516154909.jpg

懐かしのホラー雑誌『V-ZONE 10号』よりとじ込み付録。
原版ポスターとのことだけど、折り目が付いているのが残念。

RE-ANIMATOR Theme

2018年05月16日 11:54

『死霊のしたたり』のテーマ曲。
『サイコ』と聞き比べてみました。




ZOMBIO/死霊のしたたり

2018年05月16日 07:23

死霊のしたたり01

【原題名】RE-ANIMATOR
【製作】マイケル・エイベリー、ブルース・ウィリアム・カーティス
【製作総指揮】ブライアン・ユズナ
【監督】スチュアート・ゴードン
【脚本】スチュアート・ゴードン、デニス・パオリ、ウィリアム・J・ノリス
【撮影】マック・アールバーグ
【音楽】リチャード・バンド
【出演】ジェフリー・コムズ、ブルース・アボット、バーバラ・クランプトン、ロバート・サンプソン、デヴィッド・ゲイル
1985年/アメリカ映画/86分


マサチューセッツ州の医大にやってきたハーバード・ウエストは脳外科医の権威ヒル博士の研究室に入る。同じ研究室のダンのルームメイトになったウエストは、猫の死体に自分の発明した血清を注射し生き返らせてみせる。人間で実験を試みたいウエストはダンを説得し、大学の遺体安置室に潜り込み、死後間もない死体に血清を注射。死体はほどなくして動き出すが、狂暴化したゾンビとなり二人に襲い掛かる。その頃、ダンの恋人のメグと父親で学長のホルジーが遺体安置室にやってくる。ホルジーはウエストが無謀な実験を行っていると聞き、その処分を言い渡そうとするが、安置室から飛び出してきたゾンビに殺されてしまう。目の前にできた新たな死体にウエストはまたもや血清を注射、死んだホルジーは生き返るが、収容された後、ヒル博士が実験体にしてしまう。ウエストが死体を生き返らせる血清を発明したことを知ったヒルは、ウエストを脅迫してその研究自体を横取りしようとするが、逆に殺されてしまい、血清を打たれてゾンビとなる。隙をついて逃げ出したヒルは、奪った血清を使って次々に死体を生き返らせ自分の手下に。ウエストとダンはヒルを追いかけて遺体安置室へ向かう。


【REVIEW】
H・P・ラブクラフトの『死体蘇生者ハーバード・ウエスト』が原作だが、出来上がったのは原作を忘れてしまうくらいエロ・グロにブラックなユーモアを織り交ぜたパワフルなスプラッタームービー!手当たり次第死体を蘇生しまくるマッドサイエンティストなウエスト、そのウエストの首チョンパされた後ゾンビ化して暴走するヒル博士、さらにその首なしゾンビとなったヒルに犯されかかるメグと、無茶苦茶なストーリーが展開するが、これが映画初監督となったスチュアート・ゴードンが見事に演出。グロテスクな見せ場を強引にまとめあげ、やり過ぎたゴア描写が笑いを誘うあたりは、『死霊のはらわた』を彷彿させるものがあり、ゾンビ映画史にその名を残す傑作となった。

ジャンルとしてはゾンビ映画(マッドサイエンティスト物とも言える)なのだが、そのゾンビがとにかくパワフルで超元気!意識は欠落しているのだが、手当たり次第に暴れまくって手に負えず、事故死したゾンビなどは生々しい傷跡を晒しながら動き回って、怖いのか可笑しいのか絶妙のバランス。さらにヒル博士が蘇生したゾンビたちはロボトミー手術が施されて、ヒルの思念で操られているが、博士が苦しんだら他のゾンビも一緒に苦しんだりと、シンクロしているのも面白い。ヒル博士の生首のシーンや、巻きついてくる腸、ゾンビ猫のシーンなど、低予算なのが丸わかりだが、アイデアと工夫で乗り切ろうとしているのが微笑ましい。大金をかければ良いというものではないし、むしろ低予算映画の方が作り手側の熱気も感じられて、いい方向に仕上がっていることも多い気がします。

プロデューサーのブライアン・ユズナは、この5年後に自ら監督した『死霊のしたたり2』を発表、『フランケンシュタインの花嫁』をモチーフにしたような内容で、スクリーミング・マッド・ジョージが製作に参加したのも話題に。さらにユズナは3作目となる『RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3』を2003年に製作、こちらは刑務所を舞台にした作品だったが、やはり、どちらも1作目を超える評判は得られなかった。

死霊のしたたり02

死霊のしたたり04


死霊のしたたり03
確かに、この状況下でなお愛を語るヒル博士は、紛れもないヘンタイでしょうな。




リング2

2018年05月15日 02:03

リング202

【製作】一瀬隆重、石原真
【監督】中田秀夫
【脚本】高橋洋
【撮影】山本英夫
【音楽】川井憲次
【出演】中谷美紀、大高力也、小日向文世、佐藤仁美、沼田曜一、深田恭子、柳ユーレイ、松嶋菜々子、真田広之
1999年/日本映画/95分


【STORY】
高野舞は高山竜司が変死した原因を知るため、高山の元妻の浅川玲子の職場を訪ねるが、浅川は失踪しており所在は分からなかった。警察は浅川と高山が関わっていた伊豆の井戸で死体を回収するが、井戸は30年間コンクリートで塞がれていたにもかかわらず、検死の結果、死亡したのは数年前だと判明する。浅川とその息子を舞は発見するが、息子の陽一は喋れなくなっており、それは呪いのビデオを見たのが原因だと推測する。井戸で死んでいたのは山村貞子という超能力者で、彼女の怨念の宿ったビデオを見たものは1週間以内に死んでいた。しかも、そのビデオはまだ存在しており犠牲者も出てしまう。呪いの連鎖を断ち切るため、舞は大学病院の医者とともに、陽一に宿る呪いのパワーを開放する実験に参加する。

【REVIEW】
リング』の直後から始まる続編。科学的な考察で、別視点からの続編とも言えた『らせん』とは異なり、ホラー的な要素で構築されたこの『リング2』のほうが、正統的な続編ともとれる内容。『リング』の最後から、その後どうなったのか!?を知りたい向きには、こちらの方が楽しめる。主演は中田美紀で、前作に引き続き、松島菜々子や真田広之、佐藤仁美らも出演(佐藤仁美は今、ライザップで話題になっているが、別人のよう)。呪いのビデオを見て変死する女子高校生役で深田恭子が出ているのも見どころ。

小日向文世扮するインチキ臭い医者が科学的に呪いを解析しようとするあたり、なんだか『エクソシスト2』のような感じもあったが、貞子の怨念の前にあえなく死亡(ついでに止めようとした看護師も何故か死んでいたのが笑いを誘う)、同僚の岡崎は深キョンとの約束を破ったために、背後霊のように憑りつかれていたりと、個々のエピソードは面白かったが、全体的な恐怖感は前作よりも減退。もちろん、同じことを二度見せても観客は慣れてしまっているので驚かないのは仕方がないが、呪いのビデオテープの存在が希薄になっていて、貞子の存在感も弱いのが残念。『リング』ではあのビデオテープを再生するシーンだけでも、滅茶苦茶恐ろしかったので、単純に比較すると続編はやはり分が悪い。そんな感じで、どうしても存在感の薄い2作目だが、『リング』にハマってしまった人、あの世界観の続きに浸りたい人には、見て損のない作品。

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「本物のR・リー・アーメイはファミリーマンで、優しく寛大な心を持った人でした」

2018年05月14日 16:11

前回記事の『テキサス・チェーンソー』に強烈な保安官役で出演していたリー・アーメイ。今年の4月に亡くなっていたのだが、彼のマネージャーによれば、演じてきた役柄とは異なり、「優しいファミリーマン」であったとのこと。悪役俳優さんとかって、けっこう優しい人柄の方が多い気がします。意外な気もしますが、素の性格が出来ているから、振り切った演技が出来るのかなあと思ったりします。

映画.com→「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹役で知られるR・リー・アーメイさん死去



テキサス・チェーンソー

2018年05月10日 00:42

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【原題名】THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE
【製作】マイケル・ベイ、マイク・フライス
【監督】マーカス・ニスペル
【脚本】スコット・コーサー
【撮影】ダニエル・パール
【音楽】スティーヴ・ジャブロンスキー
【出演】ジェシカ・ビール、エリック・バルフォー、ジョナサン・タッカー、エリカ・リーセン、マイク・ヴォーゲル
2003年/アメリカ映画/97分


【STORY】
1973年8月18日、5人の若者がワゴン車でドライブしている途中、道の真ん中を呆然としながら歩く少女を見つける。心配した彼らは家まで送り届けようと車に乗せるが、少女は車の向かう方向を見て暴れだす。怯える少女は突然拳銃を持ち出し頭を打ちぬき自殺。5人は助けを求めて近くの民家に向かうが、人皮マスクの大男に襲われる。

【REVIEW】
ホラー映画史に残る名作『悪魔のいけにえ』のリメイク作。あのマイケル・ベイ製作で、これが長編初監督作となるマーカス・ニスペルが演出を担当。心配された出来栄えは、オリジナルとは違った今風(といっても、2003年製作だけど)のスタイリッシュなホラーに仕上がった。フーパー版はオールロケによる現地の生々しい雰囲気(真夏のうだるような暑さが画面から直に伝わってくるような)、殺人鬼一家の異様な風貌と行動、レザーフェイスに襲われる犠牲者の鬼気迫る演技などが一体化し唯一無二の恐ろしい映画だった。このリメイク版では、殺人鬼一家が一見見た目は普通だが、中身は異常と設定が変更、あの狂気じみた食卓風景はなくなり、ほとんどミイラだった爺様も登場しない。

代わりに出てくるのが、リー・アーメイ扮する異様な保安官。こいつが実は一家の一員で、通報を受けてやってくるものの、理不尽な取り調べを行い、若者たちをいたぶるさまが強烈。最後に車に曳かれて死ぬ場面ではおそらく拍手喝采を浴びていたのでは?と思えるくらい。そして、肝心のレザーフェイスは、フーパー版にあったちょっとおどけた雰囲気が無くなり、ひたすら怪物が襲ってくるというキャラクターに。これはこれで迫力があるのだが、人間性が感じられなくなった分、ほとんどジェイソンに近いキャラに見える。また、主演のジェシカ・ビールが逃げ惑うだけではなく強いヒロインを熱演。レザーフェイスの片腕を鉈で切り落としちゃったり、前途の保安官を引き殺しちゃったり(しかも念入りに3回も)、この辺オリジナルとかなり違った印象のキャラになっている。『クライモリ・デッドエンド』では主役扱いだったエリカ・リーセンはほとんど活躍しないまま、あっさり殺されちゃいます。

結果としては、オリジナルとは別路線へ向かっていった感じで、チェーンソーを使ったスラッシャーホラーとしてはまずまずの作品になっていると思う。総合的にオリジナルを超えるのは不可能でも、出来の芳しくなかった3・4作目よりは総じて高評価のようだし、これはこれで楽しめる内容。

テキサスチェーンソー02

テキサスチェーンソー01


飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

2018年05月09日 00:01

悪魔のいけにえ3D01

【原題名】TEXAS CHAINSAW 3D
【製作】カール・マッツォコーネ
【監督】ジョン・ラッセンホップ
【脚本】アダム・マーカス、デブラ・サリヴァン、クリステン・エルムズ
【撮影】アナスタス・ミコス 
【音楽】ジョン・フリッゼル
【出演】アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー、タニア・レイモンド、トム・バリー、スコット・イーストウッド、マリリン・バーンズ、ビル・モーズリイ、ガンナー・ハンセン
2013年/アメリカ映画/94分


【STORY】
1973年8月18日。テキサス州で、友人4人が殺された少女が保護される。彼女の証言でソーヤー一家の犯行だと知れ渡ると、激怒した街の住人達が押し掛け、投降を呼びかけていた警官を押しのけ屋敷に火を放ち、一族を皆殺しにしてしまう。そのとき赤子が見つかるが、ある夫婦によって密かに引き取られる。

それから20年後、ヘザーと名付けられ成人した彼女のもとに一通の封書が届く。その中には、彼女の実の祖母が無くなり、遺産として屋敷を相続してほしいとのことだった。自分が養女であったことに驚きと落胆を隠せないヘザーであったが、自分の出生の秘密を知るため、友人たちとテキサスにある屋敷へ向かう。現地についてみると、広大な土地に巨大な屋敷が建っていた。豪華な遺産に喜ぶヘザーたちだったが、屋敷の地下室の奥には隠し部屋があり、そこにはソーヤー一家の生き残り“レザーフェイス”が潜んでいた。

【REVIEW】
あの『悪魔のいけにえ』の直後から始まる3D作品。3Dなので、レザーフェイス愛用のチェーンソーがこちら目掛けて飛んできたりして、「おいおい、大事な物放り投げたらあかんやろ!」と突っ込みたくなったりするが、それよりもフーパーの2作目を無かったことにして、新しいストーリーを構築してしまっていてそっちの方が心配になったが、これが意外によくできた作品。

前半は主人公の友人がレザーフェイスに殺されていき(背中を鉤爪にブッ刺すところとか、箱の蓋を開けると女性が飛び出してくるところとかオリジナルを彷彿させる描写が面白い)、ヘザー自身も追い掛け回されるが、自分の出生の秘密がわかって、なんとレザーフェイスとは親戚関係だったことが判明、最後は一族を虐殺した町長らにタッグを組んで逆襲していく話の展開がなかなか面白いのであった。友人らは殺され損のような気もするが、彼氏はヘザーの女友達といい仲になっていたり、途中拾ったヒッチハイカーの男は無断で屋敷の物品を持ち去ろうとするようなやつらなんで、そんなに同情する余地がない気がしたりする。また、レザーフェイスが町長にとどめを刺す場面で保安官が見殺しにするのも、ソーヤー一家を皆殺しにしようとした報いから「目には目をか」と呟いていて、妙に納得。そして、祖母の遺言に沿って、レザーフェイスに寄り添うヘザー。なんだかんだ言って、血縁関係というものは強いものがあるんだなーと、いやいや、さすがにそこまですんなり受け入れられるだろうか?確かに自分を助けてくれたけれどもね。少々疑問。

主人公のヘザー役はアレクサンドラ・ダダリオ。少し影のある感じの美人さんで適役。ただ、レザーフェイスに追われる場面が少なかったちょっと残念。歴代のヒロインは一家総出で狂気の接待を受けていたので、年老いたレザーフェイス一人だと物足りなかった気がします。ゴア描写は及第点だが、あんまり痛々しさを感じないのはなぜだろう?この辺、『悪魔のいけにえ』がほとんど血を見せていないのに、残酷さを感じさせるのはやっぱり演出が素晴らしいということなんだろうなあ。

ちなみに、エンドクレジット後にもおまけがあるのでお見逃しなく。やっぱり報いは受けねばならないということで。


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