THE HORROR MOVIES~スプラッターからSFまで、B級怪奇映画のすべて PART2

2019年08月29日 02:59

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出版社:近代映画社
出版年月:1985年10月
作品解説:浦安二郎、大久保賢一、甲斐汎、北島明弘、久保田明、塩田時敏、谷俊夫、堤夏彦、富谷洋、松岡葉子、森山京子
ページ数:148頁
定価:1,380円(発売当時)


【表紙】マンハッタンベイビー
デイ・オブ・ザ・デッド、リターン・オブ・ザ・リビングデッド、フライトナイト、クリープショー、新13日の金曜日
ゴア・ゴア・ガールズ、悪魔のかつら屋、血の魔術師
ビヨンド、墓地裏の家、マンハッタンベイビー
ザ・マン・ウィズ・ツー・ヘッズ、呪いの館~満月に吠えるムーニィ家一族の惨劇、ブラッドサスティ・ブッチャーズ、トーチャー・ダンジョン
狼の血族、スペースバンパイア、X線、虐殺の週末、ハロウィンⅢ
殺人魚フライングキラー、誕生日はもう来ない
殺しのマスク、吸血の館、レモーラ
死霊懐胎、恐怖のいけにえ、ヘルナイト
ホラー喰っちまったダ!、新・14日の土曜日、キャット・ピープル、クジョー、呪いの城
ドラキュラ伯爵、怪奇ミイラ男、ドラキュラの館
リ・アニメーター、ザ・ミューティレーター、サイレント・マッドネス、チャド
サイコ、サイコ2、世にも怪奇な物語
ウィラード、ウルフェン、地獄のモーテル、ザ・ダーク
デビルズ・ゾーン、ザ・チャイルド、テラー・トレイン、他人の眼
何がジェーンに起こったか?、誰が私を殺したか?、血を吸うカメラ、猫
霧の夜の戦慄、死体解剖記、惨殺!、殺人鬼登場
白い肌に狂う鞭、グラマーと吸血鬼、顔のない殺人鬼、モデル連続殺人!
火の森、影なき淫獣、美女連続殺人魔、炎のいけにえ
怪奇な恋の物語、顔のない眼、狂ったメス、恐怖の蝋人形
恐怖!蛇地獄、怪奇!吸血人間スネーク、吸血の群れ、スクワーム、残酷ヘビ地獄、ドラキュラ ゾルタン
ハンガー、ピラミッド、ヨーガ伯爵の復活、ノスフェラトゥ
血とバラ、吸血鬼、たたり、回転
ローズマリーの赤ちゃん、悪魔のワルツ、ヘルハウス、マニトウ
悪霊、リーインカネーション、家、オードリー・ローズ
エンティティ―霊体、エクソシスト、エクソシストⅡ
オーメン、オーメン2 ダミアン、オーメン最後の闘争
悪魔の棲む家、悪魔の棲む家PART2
センチネル、チェンジリング、レガシー
悪魔が最後にやって来る、死霊の鏡ブギーマン、悪魔の性キャサリン
クリスティーン、ザ・カー、シャイニング
ジョーズ、ジョーズ2、ジョーズ3
ブラック・サバス 恐怖!3つの顔、フロム・ザ・ダークサイド1、
フロム・ザ・ダークサイド2、フロム・ザ・ダークサイド3
フロム・ザ・ダークサイド/百万ドルの賭、フロム・ザ・ダークサイド/ある頑固者の死、フロム・ザ・ダークサイド/ザ・ニューマン
ギャラクシー・オブ・テラー 恐怖の惑星、パラサイト、宇宙からのツタンカーメン
シーバース人喰い生物の島、フューリー、ミュータント人類改造計画、エイリアン
遊星からの物体X、遊星よりの物体X、ボディ・スナッチャー/恐怖の街
光る眼、マックィーン絶対の危機、悪魔の調教師、悪魔の植物人間
エンブリヨ、デモン・シード、SF/ボディ・スナッチャー、ヘイズⅣ戦慄!昆虫パニック
キング・コング、フリークス、ホラー・ワールド、カミング・スーン
肉の蝋人形、双頭の殺人鬼
カリガリ博士、吸血鬼ノスフェラトゥ、巨人ゴーレム
魔人ドラキュラ、フランケンシュタイン、フランケンシュタインの花嫁
フランケンシュタインの逆襲、フランケンシュタインの復讐、凶人ドラキュラ、吸血ゾンビ
古城の亡霊、アッシャー家の惨劇、恐怖の振子
姦婦の生き埋葬、黒猫の怨霊、地獄へつづく部屋、血だらけの惨劇
◆ホラー・ムービーは相変わらず花盛り
◆’70年代オカルト・ブームを総括してみれば・・・
◆’50年代~SF映画はホラーの香り
◆表現派とドイツ・サイレント期のホラー
◆ロジャー・コーマン&AIPの全て
◆ダン・オバノン テレフォンインタビュー
【裏表紙】フライトナイト


PART1から約3か月後に発刊された『THE HORROR MOVIES』第2弾。翌年日本でも公開される『死霊のえじき』と『バタリアン』が巻頭で紹介されているが、どちらもまだ邦題が決定しておらず、原題名の『デイ・オブ・ザ・デッド』『リターン・オブ・ザ・リビングデッド』の名前で紹介。さらに『クリープショー』も翌年2月に劇場公開が決まるなど、ホラーブームはまだまだ盛り上がりを継続していた頃だった。ビデオ業界でもホラー映画は引っ張りだこだったようで、ハーシェル・ゴードン・ルイスにアンディー・ミリガン、ルチオ・フルチらの作品が続々発売になるなど、とにかく発掘して売り出せ!といった当時の雰囲気が感じられる。

このPART2では、ビデオリリースされた新作にプラスして旧作も数多く紹介。70年代作品も多数掲載されているが、オカルト映画の多さに驚く。これは「70年代オカルト・ブーム総括」でも特集されているが、色々な国で多種多様なオカルト映画が製作され世界を席巻していたのが分かる。だが、80年代に入るとそれまでのオカルト・ブームは嘘のようにパタンと止まり、『13日の金曜日』らに代表されるスラッシャー映画が台頭。スクリーンには特殊メイクの技巧を競ったスプラッター映画が乱舞し、ビデオバブルと相まって空前のホラー映画ブームに繋がっていく。特に人体破壊をメインに持ってきやすいゾンビ映画との相性は抜群で、前途した『バタリアン』『死霊のえじき』『クリープショー』にプラスして『デモンズ』が公開される1986年ころまで、スプラッタームービーが劇場でジャンジャン公開される凄い時代でもあった。

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THE HORROR MOVIES~スプラッターからSFまで、B級怪奇映画のすべて

2019年08月28日 15:43

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出版社:近代映画社
出版年月:1985年7月
作品解説:安部弘、浦安二郎、大久保賢一、甲斐汎、北島明弘、久保田明、佐藤敦子、塩田時敏、谷俊夫、堤夏彦、富谷洋、森山京子、山口亮
ページ数:148頁
定価:1,280円(発売時)


【表紙】フロム・ザ・ダークサイド1
キャッツ・アイ、スペース・バンパイア、13日の金曜日/ニュー・ビギニング
クリープショー、悪魔の密室、エルム街の悪夢、ハウリング2
フェノミナ、死霊のはらわた
カラー・ミー・ブラッド・レッド、血の祝祭日、2000人の狂人
ゾンビ、マーティン/呪われた吸血少年、ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖
サスぺリア、サスぺリア2、インフェルノ、シャドー
ザ・ショック、サンゲリア
悪魔のいけにえ、悪魔の沼
ハロウィン、ローズマリー
バーニング、サランドラ
ゴースト/血のシャワー、ファンタズム
マニアック、血まみれ農夫の侵略
ドライブイン殺人事件、ドリラー・キラー、血の学寮
ファイナル・イグザム/惨殺の5日間、ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー、猟獣人ヒューモンガス
13日の金曜日、13日の金曜日PART2、13日の金曜日PART3、13日の金曜日完結篇
ザッツ・ショック、チルドレン・オブ・ザ・コーン、ザ・ビースト・ウィズイン、アローン・イン・ザ・ダーク
サイレント・ナイト デッドリー・ナイト、エクストロ、キャッツ・アイ、13日の金曜日/ニュービギニング
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、ザ・クレイジーズ、マーティン
悪魔のシスター、キャリー
ラビッド、スキャナーズ
惨劇の館/ファンハウス、プロムナイト
悪魔の墓場、デアボリカ、呪いの館、地獄の謝肉祭
溶解人間、デビルスピーク、悪魔の受胎
ビデオドローム、ザ・キープ、ザ・センダー/恐怖の幻想人間、人喰いエイリアン
ゾンゲリア、死体と遊ぶな子供たち、死霊伝説、キャプテン・クロノス/吸血鬼ハンター
狼男アメリカン、ハウリング、スリラーゲーム/人狼伝説、スクリーミング/夜歩く手首
フランケンシュタインと地獄の怪物、ザ・フォッグ、シュロック、バスケットケース、地獄の犬/さけび
モンスター・パニック、アリゲーター
魔界からの逆襲、プレモニション/呪われた絆、人間ミンチ、悪魔のオペ
ピラニア、魔島、シーデビル
ナイトメアー・ワックス、エンター・ザ・デビル、フローズン・スクリーム、スカルプス
ウィッチング、墓場の館、ボーディングハウス、悪魔の部屋
魔鬼雨、ポルターガイスト
トワイライトゾーン/超次元の体験、デビルゾーン
デッドリー・スポーン、ミミズ・バーガー、原子怪獣と裸女、金星人地球を征服
戦慄!プルトニウム人間、巨人獣/プルトニウム人間の逆襲、暗闇の悪魔/大頭人の襲来、海獣の霊を呼ぶ女
吸血鬼ドラキュラ、吸血鬼ドラキュラの花嫁、帰ってきたドラキュラ、ドラキュラ 血の味
ドラキュラ’72、新ドラキュラ 悪魔の儀式、ドラゴンVS7人の吸血鬼、ドラキュラ 血のしたたり
吸血鬼の接吻、吸血狼男、吸血鬼サーカス団、血のエクソシズム ドラキュラの復活
フランケンシュタイン 死美人の復讐、フランケンシュタイン 恐怖の生体実験、妖女ゴーゴン、蛇女の脅怖
ミイラの幽霊、ミイラ怪人の呪い、原子人間、魔獣大陸
テラー博士の恐怖、がい骨、残酷の沼、呪われた墓
大アマゾンの半魚人、放射能X、人類SOS、フランケンシュタインの逆襲
血の唇、吸血鬼ブラキュラ、夢魔、悪魔の赤ちゃん
悪魔のはらわた、処女の生血、血のバレンタイン、ブギーマン
【裏表紙】カミング・スーン
◆ニューヨーク42丁目はホラー・ムービー・マニアの天国だ!
◆残酷と流血に賭けた男たち~マカロニ恐怖映画の系譜~
◆全解剖!!ブリティッシュ・ホラーの源流ハマー&アミカスの全て
◆ユニヴァーサル怪奇映画を背負った四人のスター


映画雑誌『スクリーン』の臨時増刊として発売されたホラー映画ムック本。後に再編集されたスクリーンネオブックスとしてB6サイズ・ソフトカバーのシリーズも発売されるが、この臨時増刊の方は大きめのA4判でシリーズ5冊まで刊行された。『死霊のはらわた』公開後盛り上がっていたスプラッタームービーをカラーページで大々的に紹介しながら、『悪魔のいけにえ』や『ハロウィン』『サスぺリア』といった名作、ビデオリリースで日の目を見ることとなったロメロやルイスの作品群、はては50年代のB級怪奇映画まで実に様々なジャンルの多種多様な作品を網羅したヴァラエティに富んだ内容となっている。

巻頭は、東京国際ファンタスティック映画祭の前身TAKARAファンタスティック映画祭の参加作品の紹介で、『スペースバンパイア』に『エルム街の悪夢』『クリープショー』など人気作品がズラリ。『新13日の金曜日』の邦題が決まっておらず『~ニュービギニング』の原題名で紹介されているのも時代を感じさせる。作品や監督、俳優の紹介、ストーリーの解説に加えて、大きめの判型を活かした紙面に血まみれカラースチルがバンバン掲載されていて、ビジュアル的にも大満足。なにせ、ホラーブームは盛り上がっていたものの、ネットなんか普及していなかった時代、情報を集める媒体はテレビか本くらいしかなかった(ビデオは、やっと普及しかかっていた頃)んで、まだ見ぬ映画の情報を求めて貪るように読んだ記憶があります。ちなみに、片田舎に住んでいた私は、近所の本屋に置いていなんで、現金書留でお金を送って通販で買ったんだが、手元に本が届くまで3週間くらいかかり、毎日学校から帰ってくるたび「いつ来るんだろうか」と毎日溜め息をついていました。今ではアマゾンでポチッたら1~2日で来るのとは雲泥の差でした。

紹介されているタイトルは本当に有名どころが多いが、後半になると少々聞いたことのない名前もちらほら。劇場未公開でビデオリリースのみの作品も多く、どんな映画なのか想像して楽しんでいたもんだが、MiMiビデオとか正和ビデオなんかは駄作・珍作も多数混じっており、ブームの乗って何でもリリースされていた時代を感じさせるところ。ただ、ビデオ止まりで、ディスク化されていない作品もあり、今では見る機会に巡り合えないある意味貴重な作品群かもしれない。

作品紹介のほかにも、監督別のプロフィール紹介、コラムなどの読み物もあり資料としても充実(シリーズ5冊で当時のホラー映画はかなり網羅できているんじゃないだろうか)。この本が無ければ、多分ここまでホラー映画が自分の人生で重要なポジションを占めることはなかったであろうと言い切れる、多大な影響を与えてくれたと言い切れる書物なのだが、30年以上が経過し、本の傷みが進んできているのが少々残念なところ。今では情報はネットでも気軽に集められるが、本のページをめくることにより当時の熱かった記憶も蘇ってくるのはやっぱり実物に触れることで得られるいいところ。たぶん、この『THE HORROR MOVIES』は死ぬまで手放すことはないと思うアイテム。



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スプラッターカーニバル―悪夢映画流血編

2019年08月27日 13:35

スプラッターカーニバル―悪夢映画流血編 (Million mook―新映画宝庫)


出版社:太洋図書
出版年月:2001年8月
執筆:赤瀬川たかし、秋田英夫、浅尾典彦、荒井倫太郎、井上雅彦、印度洋一郎、拝二刀、川又千秋、菊池秀行、北原龍平、ジルベール、神武団四郎、武井崇、鶴田法男、殿井君人、梨子田章敏、星真由美、山崎圭司
ページ数:288頁
定価:1,333円(本体価格)


第1章 ゾンビ
第2章 殺人鬼
第3章 悪魔・邪教
第4章 吸血鬼
第5章 マッドドクター
第6章 怨霊
第7章 カニバリズム
第8章 フリークス
第9章 Jap'sカルト
カラーグラビア特集
血まみれ名場面集
ナイトギャラリー 秘蔵ポスター・ガレージキット・グッズ紹介
サントラ・マニア館


新・映画宝庫シリーズの第3弾(ちなみに、第1弾は『モンスター・パニック』、第2弾は『ミリタリーヒーローズ』)。ホラー映画を大きく9つのジャンルに分け、200本以上の作品をストーリー・スタッフ・キャストなどを詳細に解説した1冊。名作・古典、B級からカルトまで万遍なく取り上げ、ホラー映画の案内本として、また読み物としても楽しく貴重な作りになっている。発行が2001年なんで、それ以前の作品が対象なのは仕方がないが、ひとまずホラー映画というジャンルを一通り知りたいのなら、これを読んでおけば大体は網羅できてしまいそうな内容。なにせ、第1章のゾンビだけでも、ゾンビ、死霊のえじき、ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ロメロ版&サヴィーニ版)、バタリアン、死霊のはらわた、悪魔の墓場、サンゲリア、フレッシュイーター、吸血ゾンビ、エルゾンビ、死体と遊ぶな子供たち、デッド・オブ・ナイト、殺戮謝肉祭、ゾンビ・クイーン、地獄の門、ビヨンド、ゾンビ3、ゾンビ’99、ミイラ転生 死霊の墓、ゾンゲリア、ナイトライフ、ザ・コンヴェント、ブレインデッド、デモンズ’95の25作品が取り上げられていて、それ以外にもゾンビ映画の歴史やディレクター、特殊メイクアップアーティストなどの解説もあり、本当に重厚な内容になっていて本当に盛り沢山である。

多彩な執筆陣による解説は、作品の概要から製作裏話、関連する作品の紹介など多岐にわたり、編愛に満ちた突っ込みも出てきて、笑いながら読めるのも楽しい。巻末のスプラッター映画の年代別リストも作品を調べるのにも使えるし、ただじーっと眺めているだけでも感慨にふけれる優れもの(子供の頃って、自分でこんなの作っていたな~と思いだしたりして)。個人的には、近代映画社が発行していた『THE HORROR MOVIES』シリーズと並ぶ優れたホラー映画本だと思ってます。できれば、2002年以降の作品も加えた続編を出してくれたら非常に嬉しいのになあ~とか思いながら、今でもパラパラ読んでいます。




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よく読む本は傷んできやすいので、保存用にもう1冊購入。
でも、読み込んでどちらもそれなりになってきてます。





ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~

2019年08月25日 11:11

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【原題名】OUIJA: ORIGIN OF EVIL
【製作】マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー、ジェイソン・ブラム、ブライアン・ゴールドナー、スティーヴ・デイヴィス
【監督】マイク・フラナガン
【脚本】マイク・フラナガン、ジェフ・ハワード
【撮影】マイケル・フィモナリ
【音楽】ザ・ニュートン・ブラザーズ
【出演】アナリース・バッソ、エリザベス・リーサー、ルル・ウィルソン、ヘンリー・トーマス
2016年/アメリカ映画/99分


【STORY】
夫を交通事故で失ったアリスは、娘二人にトリックを手伝わせて客を騙す霊媒師の仕事をしていた。ある日、トリックの小道具にウィジャ・ボードを使い始めるが、末娘のドリスがトリックなしで霊と会話し始める。やがて、人格が変わり、挙動不審になっていくドリスを心配した姉のリーナは教師で神父でもあるトムに相談、ドリスの筆記していたポーランド語の日記から、トム神父はこの家で人体実験の上処刑された男の霊が乗り移っているのではないかと推測する。

【REVIEW】
欧米版こっくりさん“ウィジャ・ボード”を使ったことによる恐怖を描いた『呪い襲い殺す』(←この邦題もなんだかイケてない気がするが・・・)の続編で、前作の事件の発端となった、霊媒師一家が巻き込まれた事件を追った前日譚となっている。霊媒師のアリスは苦しい家計をなんとかしようと、降霊会で客を騙して謝礼を受け取っていたが、ウィジャ・ボードで娘のドリスがガチで交霊し始めたことから状況は一変。ドリスは学校のいじめっ子に仕返しをし、訪ねてきた姉のリーナのボーイフレンドを首吊り自殺させる。さらに、助けに来た神父も返り討ちに遭い、アリスとリーナも追い詰められてゆき・・・。

前作では、事の発端はインチキ霊媒師が原因だとされていたのだが、実は家族を守るためやむなく客を騙して仕事をしていたアリスがウィジャ・ボードを使ってしまったことで霊につきまとわれてしまうのが本筋の本作。彼女らが住んでいた前の住人は、人体実験を繰り返していた悪魔の医者で、ウィジャの禁止事項「墓場では使用してはいけない」に今回も触れてしまうのだ。しかし、欧米の住居は昔から立っているものが多くて、住人も何代も入れ替わって住んでいることが普通にあるので、実際住んでみたら前の住人のせいでえらい目に遭いました!!といパターンが良く見受けられる気がします。

白目を剥いたり、壁を這ったりと霊に取りつかれて豹変する娘を演じたルル・ウィルソンが見ものだが、結末が分かっているだけに救えないラストは少々可愛そう。唯一生き残る姉のリーナは、次作で封印した妹の解放を依頼するわけだが、このくだりはなんだか不自然な気がしたが、長年の精神病院の収容でおかしくなっていたということなんだろうか。それにしても、勢いよくやってきたトム神父が全く役に立たずやられてしまうのは定番の流れとはいえ、弱すぎ。せめて除霊したけど歯が立たんかったわ~くらいはやってほしかった。

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呪い襲い殺す

2019年08月22日 22:43

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【原題名】OUIJA
【製作】マイケル・ベイ、ジェイソン・ブラム
【監督】スタイルズ・ホワイト
【脚本】ジュリエット・スノーデン、スタイルズ・ホワイト
【撮影】デヴィッド・エメリッヒ
【音楽】アントン・サンコー
【出演】オリビア・クック、アナ・コト、ダレン・カガソフ、ダグラス・スミス、ビアンカ・サントス
2014年/アメリカ映画/89分


【STORY】
親友だったデビーが突然自殺したことを不審に思うレインは、友人たちを誘って、デビーの部屋に有ったウィジャボードで霊との交信を試みる。その後、彼女たちの周辺で奇妙な出来事が続発。再び、ウィジャを使って交信するが、やってきたのはデビーの霊ではなく邪悪な霊体だった。友人たちが相次いで不審死していく中、デビーの家で過去に住んでいた家族の写真を発見したレインは、そこに映っていた人物を捜して精神病院へ。そこに収容されていた女性は、かつて自分の妹を虐待していた霊媒師の母親を殺害していたことを打ち明け、レインたちに付きまとっているのは母親の霊だと告げる。

【REVIEW】
欧米版こっくりさんともいえる“ウィジャボード”を使った降霊術にまつわるオカルト・ホラー。複数人でボードを囲み、ボード上に置かれたプランシェットを指先で触れたまま質問すると、勝手に文字をなぞりはじめる仕組みはこっくりさんと同じ。あと、細かなルールが存在するが、デビーは自宅が霊媒師の娘が葬られていることを知らずにボードを使用、「墓場で遊んではいけない」というルールを破ってしまったことから、呪いが降り掛かってくることに。

呪われていくのはレインらティーンエイジャーがメインで大人たちは出てこず、この手の映画では必須の霊媒師やお祓いする人物も登場しない。あくまで自分たちで解決しようとするが、割と簡単に原因が判明するし、グロ場面も少なく気軽に見られるホラーと言った趣き。ウィジャボードを使うまでは割と時間を割いていくが、呪いのを取り除くため死体とウィジャボードを償却しようとするくだりが短時間であっさりしすぎていたのが盛り上がりに欠けて残念だった。登場人物では、ヒロインのオリビア・クックが可愛いのと、精神病院で出会う老婆役のリン・シェイが印象に残る。

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ホラー・ホスピタル

2019年08月20日 23:28

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【原題名】HORROR HOSPITAL
【製作】リチャード・ゴードン
【監督】アントニー・バルチ
【脚本】アントニー・バルチ、アラン・ワトソン
【撮影】デヴィッド・マクドナルド
【音楽】デ・ウォルフ
【出演】マイケル・ガフ、ロビン・アスクウィズ、デニス・プライス、ヴァネッサ・ショウ
1973年/イギリス映画/91分


【STORY】
業界内のトラブルから仕事に嫌気が差したミュージシャンのジェイスンは静養のためイギリスの片田舎へやってきた。道中列車で行き先が同じということでジュディという女性と意気投合、彼女は叔母がそのホテルで働いているらしい。2人はホテルに到着し、館内を案内されるが、どうにも怪しげな雰囲気に不審を募らせる。実はこのホテルはマッドサイエンティストが人体実験を行うために経営しており、滞在している若者たちはロボトミー手術を受け、博士の意のままに行動するようになっていた。博士の狂気の研究についていけなくなっていた叔母はジュディを連れて逃げ出そうとするが、博士に殺されてしまう。博士はジェイスンを監禁し、ジュディの手術を行おうとする。

【REVIEW】
マッドサイエンティストが片田舎のホテル(というか病院というか)で人体実験を繰り返していたというホラー映画だが、正直出来栄えはイマイチ・・・というか、かなりよろしくない。ホテルにやって来た若者を人体実験するくせに、その一部始終をご丁寧に説明して、逃げられて、で手下に捕まえさせて、連れ戻して監禁させる下り→そんな間抜けな悪党が居るのか?と取りあえず突っ込み、ロボトミー手術を受けた若者たちが「私の命令通りに動くよ~」と実演する場面では、マットの上でバク天したり、ウェイトリフティングしたり→体育の授業か?とまた突っ込み・・・。怖がらせたいのか、笑わせたいのかどちらかにしてほしいが、失笑する確率はかなり高いと思われる。とにかく緊張感が微塵も感じられないので、ホラー映画として真面目に撮った結果だとしたら、恐ろしく失敗作である。

そんな駄作と言ってもいい本作だが、劇中に出てくる博士御用達の愛車だけは見る価値がある。ホテルから逃亡した人間をこの車で追いかけ仕掛けを起動させると、車の側面から特大のナイフが飛び出し、追い抜きざまに首チョンパ!しかもご丁寧に備え付けの網で生首も同時回収できるという優れもの!!こんな子供じみたアイデアを前面に押し出してくるのも凄いが、よほど自信があったのか、計3回も首チョンパを見せてくれるサービスぶり。人間の体格差とか身長差とか全く考慮しなくても必ず首を飛ばせるのだから、凄い発明だな~と感心させられます。

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