アクエリアス

2012年05月05日 07:13

アクエリアス HDリマスター版 [DVD]アクエリアス HDリマスター版 [DVD]
(2012/02/02)
デヴィッド・ブランドン、バーバラ・クピスティ 他

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【原題名】STAGE FRIGHT/AQUARIUS
【製作】ジョー・ダマト
【監督】ミケーレ・ソアビ
【脚本】ルー・クーパー
【撮影】レナート・タフリ
【音楽】サイモン・ボスウェル
【出演】デビッド・ブランドン、バーバラ・クピスティ、ロバート・グリゴロフ、ジョン・モーゲン、メアリー・セラーズ
1986年/イタリア映画/90分


【STORY】
古い劇場で行われているミュージカルのリハーサル。女優のアリシアは、その練習中に足を痛めてしまう。ケガで降板するのを避けたい彼女は、スタッフのベティとともに、監督の目を盗んで病院へ向かう。とりあえず応急処置をしてもらい車で劇場へ戻るが、車中には不審な男が潜んでいた。この男は連続殺人を犯して病院に収容されていたウォレスで、看護師を殺して脱走してきたのだった。劇場へ忍び込んだウォレスは舞台衣装のフクロウの面を被り舞台へ躍り出る。手に持ったナイフで女優を血祭りに上げるフクロウ男。ステージ上で本物の殺人が行われたのを知り、出演者たちは逃げ出すが、出口が施錠されていて脱出できず、電話線も切断されていて外部と連絡が取れない。密室と化した劇場内で、ウォレスは獲物を狩り始める。

【REVIEW】
アルジェントの元で修行を積んでいたミケーレ・ソアビの本格的なデビュー作(ソアビはドキュメンタリーの『アルジェント・ザ・ナイトメア』なんかを演出したりはしていましたが)。殺人鬼が追いかけてくるシンプルなストーリーながら、アメリカ産の同ジャンル作品と決定的に違うのは、こだわった映像美。ウォレスと追いかけっこを繰り広げる高く組まれた舞台の骨組みや、長い無機質な感じのする廊下、そして激しく降りしきる雨の描写。極めつけは、死んだ劇団員たちを舞台に並べて、鳥の羽が舞い散る中、ウォレスがBGMをかけて佇むシーンはホラー映画に残る美しい場面だと言えます。

そんな映像美ばかりがクローズアップされがちな本作ですが、肝心の殺害シーンも意外と頑張っていて、ナイフでグサグサ刺しまくったり、ドア越しに電動ドリルで胴体を貫通、斧で頭をカチ割り、チェーンソーで胴体を真っ二つと、なかなかバラエティーに富んだ殺し方を披露してくれています。殺される人数が多いのもありますが、テンポよくショックシーンが出て来るので最後までノンストップで引っ張っていき、飽きさせないソアビの演出はなかなかのものです。そう言えば、この映画が公開された当時は「アルジェントの後継者現る!」みたいな声も聞かれましたし。

ヒロイン役のバーバラ・クピスティはその後『デモンズ3』『デモンズ4』にも出演する、ソアビ作品の常連さん。そして製作はなんと、あのジョー・ダマト。エロ・グロB級映画を連発した~『ビヨンド・ザ・ダークネス』とか『猟奇!喰人鬼の島』とか『ゾンビ‘99』とか・・・~イタリア映画界のとんでもない、ある意味大御所ですが、ソアビの初監督作品を世に送り出した本作ではいい仕事をしてくれたと思います。人を見る目はあったのね。

アクエリアス01




コメント

  1. リキマル | URL | Ef5G3OlI

    Re: アクエリアス

    この監督のミケーレ・ソアビは悪魔幻想ホラー「デモンズ3 チャーチ」、異色ゾンビもの「デモンズ95」とどれもワンランク上の良質なホラーを完成させている才能ある貴重な人でしたね。
    その後ももっとホラー映画を完成させて欲しかったのに非常に残念です。
    ホラーマニアックスの今後のラインナップにはこの監督作2本を是非発売して欲しいものです。

  2. Aki | URL | -

    Re: アクエリアス

    ソアビ監督は、障害を持つ息子さんとの生活に専念するため映画界を引退した―という記事を読んだことがありますが、その才能ももっと映画で活かしてもらいたかったなあ。でも、家族思いのいい人です。
    「デモンズ3」「デモンズ'95」はどちらも再発してほしいですね。

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