リング2

2018年05月15日 02:03

リング202

【製作】一瀬隆重、石原真
【監督】中田秀夫
【脚本】高橋洋
【撮影】山本英夫
【音楽】川井憲次
【出演】中谷美紀、大高力也、小日向文世、佐藤仁美、沼田曜一、深田恭子、柳ユーレイ、松嶋菜々子、真田広之
1999年/日本映画/95分


【STORY】
高野舞は高山竜司が変死した原因を知るため、高山の元妻の浅川玲子の職場を訪ねるが、浅川は失踪しており所在は分からなかった。警察は浅川と高山が関わっていた伊豆の井戸で死体を回収するが、井戸は30年間コンクリートで塞がれていたにもかかわらず、検死の結果、死亡したのは数年前だと判明する。浅川とその息子を舞は発見するが、息子の陽一は喋れなくなっており、それは呪いのビデオを見たのが原因だと推測する。井戸で死んでいたのは山村貞子という超能力者で、彼女の怨念の宿ったビデオを見たものは1週間以内に死んでいた。しかも、そのビデオはまだ存在しており犠牲者も出てしまう。呪いの連鎖を断ち切るため、舞は大学病院の医者とともに、陽一に宿る呪いのパワーを開放する実験に参加する。

【REVIEW】
リング』の直後から始まる続編。科学的な考察で、別視点からの続編とも言えた『らせん』とは異なり、ホラー的な要素で構築されたこの『リング2』のほうが、正統的な続編ともとれる内容。『リング』の最後から、その後どうなったのか!?を知りたい向きには、こちらの方が楽しめる。主演は中田美紀で、前作に引き続き、松島菜々子や真田広之、佐藤仁美らも出演(佐藤仁美は今、ライザップで話題になっているが、別人のよう)。呪いのビデオを見て変死する女子高校生役で深田恭子が出ているのも見どころ。

小日向文世扮するインチキ臭い医者が科学的に呪いを解析しようとするあたり、なんだか『エクソシスト2』のような感じもあったが、貞子の怨念の前にあえなく死亡(ついでに止めようとした看護師も何故か死んでいたのが笑いを誘う)、同僚の岡崎は深キョンとの約束を破ったために、背後霊のように憑りつかれていたりと、個々のエピソードは面白かったが、全体的な恐怖感は前作よりも減退。もちろん、同じことを二度見せても観客は慣れてしまっているので驚かないのは仕方がないが、呪いのビデオテープの存在が希薄になっていて、貞子の存在感も弱いのが残念。『リング』ではあのビデオテープを再生するシーンだけでも、滅茶苦茶恐ろしかったので、単純に比較すると続編はやはり分が悪い。そんな感じで、どうしても存在感の薄い2作目だが、『リング』にハマってしまった人、あの世界観の続きに浸りたい人には、見て損のない作品。

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らせん

2012年06月17日 09:13

らせん [DVD]らせん [DVD]
(2005/03/02)
佐藤浩市、中谷美紀 他

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【製作】河井真也、一瀬隆重、仙頭武則
【監督】飯田譲治
【脚本】飯田譲治
【原作】鈴木光司
【撮影】渡部眞
【音楽】池頼広
【出演】佐藤浩市、中谷美紀、真田広之、佐伯日菜子、鶴見辰吾
1998年/日本映画/98分


【STORY】
監察医の安藤満男は幼い息子を海で亡くし、絶望に苛まれる日々を過ごしていた。ある日、安藤は死亡した大学時代の友人・高山竜司の解剖を行う。竜司の死因は、心臓近くの冠動脈に発生した肉腫が引き起こした心不全であったが、体内から暗号らしき紙片を発見する。

その後、竜司の教え子であった高野舞から、竜司が生前別れた妻浅川玲子とともに“見たら1週間後に死ぬ”という呪いのビデオについて調べていたことを聞かされる。さらに玲子の上司であった吉野から問題のビデオテープの調査を依頼された安藤はテープを視聴、ビデオが本物であったことを確信した安藤は動揺する。そんな中、高野舞が失踪し行方不明になり、吉野は心不全で死亡する。安藤と同僚の宮下は一連の死因は、謎のリングウィルスが原因ではないかと推測する。

【REVIEW】
リング』と同時製作・同時公開された続編。主人公は高山竜司の友人安藤で、『リング』から引き続いて出演している高野舞と呪いのビデオの謎に挑む。『リング』が純粋なホラー映画として作られたのに対し、『らせん』では科学的なミステリー映画風になっている。すなわち、呪いのビデオを見た者は視覚器官からウィルスに感染、体内に出来た腫瘍によって心不全で死亡するというのだ。さらに、呪いの媒体は変化し玲子の残した手帖を読んだ吉野や宮下にも感染する。彼らは文字を読んだだけで、貞子の過去や、井戸の風景が克明に見えてしまう。

物語はウィルスの謎を追う安藤を主人公に進むが、彼が子供を事故で失ったことを原因に心を病んでいることが一つのポイントとして描かれている。ウィルスの増殖を願う貞子から手を貸すように依頼される安藤、交換条件を提示された安藤はそれが人類に対する裏切りと知りながら、協力する。それは、貞子から提示されたものが失った息子の復活であったから―。愛する者が帰ってくるなら、他を犠牲にしても構わない・・・。苦悩しながらも決断した安藤の表情は穏やかでもあった。

ホラー的な要素は減ったが、科学的なアプローチを試みた物語が先が読めず、なかなか斬新な感じがしておもしろかった。ラストの終末感も悪くない。最初の解剖シーンで、安藤が見る臓器を抜き取られた竜司が起き上がる悪夢のシーンが死霊のえじきっぽくて、いい感じ。
らせん01

らせん02



リング

2012年06月10日 09:46

リング [DVD]リング [DVD]
(2005/03/02)
松嶋菜々子、中谷美紀 他

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【製作】河井真也、一瀬隆重、仙頭武則
【監督】中田秀夫
【脚本】高橋洋
【原作】鈴木光司
【撮影】林淳一郎
【音楽】川井憲次
【出演】松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美、沼田曜一、柳ユーレイ
1998年/日本映画/95分


【STORY】
テレビ局のディレクター浅川玲子は都市伝説の取材中、“見たら1週間後に死ぬ”という呪いのビデオの存在を知る。詳しく調べていくうちに、ビデオを見て死んだと思われる若者4人グループの中に自分の姪智子がいたことを知り、彼らが死ぬ1週間前に宿泊した伊豆の別荘を突き止める。そこで玲子はタイトルの書かれていないビデオテープを発見、再生すると不気味な映像が映り、直後に謎の無言電話がかかってきた。

呪いのビデオが本物だと確信した玲子は、別れた元夫の高山竜司に助けを求める。竜司は映像の中にあった新聞記事から伊豆の三原山の噴火を予知した山村志津子とその娘貞子の存在を知る。ようやく手掛かりを見つけた2人だが、そんな中、玲子の息子陽一までもがビデオを見てしまう。タイムリミットが迫る中、伊豆へ向かった玲子と竜司は、山村志津子が世間のバッシングを受けて自殺したこと、そして貞子が念じるだけで人を殺せる超能力者であったことを知る。

【REVIEW】
いわずと知れたジャパニーズホラーの金字塔。鈴木光司の原作を中田秀夫・高橋洋の『女優霊』コンビが映像化、当時は同時進行で製作された続編の『らせん』と同時公開だった。(『らせん』の方は飯田譲治が監督と脚本を担当)この映画のヒットを受けて、パラレルワールド的な続編の『リング2』、貞子の若かりし前日譚を描いた『リング0~バースデイ』、さらにはハリウッドでリメイクされた『ザ・リング』、中田秀夫が自らメガホンを取った『ザ・リング2』なども製作された。そして、今年には最新作『貞子 3D』も公開、呪いの媒体はネット動画になり、貞子は3Dでスクリーンから飛び出してきたようだ。

原作では男性であった主人公を女性に変え、友人であった高山竜司を元夫にしたことにより、家族愛が前面に押し出された感じに変わり、また竜司に超能力を持たせたことにより、謎解きをスピーディーにし、物語のテンポは良くなっている。(原作では、貞子の身辺を調べるくだりがけっこう長い)また、リングの代名詞ともなった、貞子がテレビから出て来るショックシーンは映画オリジナルであるが、白づくめの衣装に長い黒髪を垂らしながら不気味に迫ってくる一連のシーンは、素晴らしい出来栄えで、映像ならではの恐怖感を味わえました。今みたら、さほどでもないですが、初めて見たときは本当に怖かった・・・。他人を犠牲にしなければ救いが得られない、暗いラストも秀逸です。

主役を演じた松嶋菜々子はハマり役で、主人公が中年男性だったら絵的にイマイチだったでしょう。やっぱり、恐怖におののくのは美女でないとねえ。高野舞役の中谷美紀は続編『らせん』『リング2』にも登場、冒頭で呪い殺される智子役は若かりし竹内結子であることも有名ですね。
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