遊星からの物体X

2012年09月20日 15:23

遊星からの物体X(復刻版)(初回限定生産) [DVD]遊星からの物体X(復刻版)(初回限定生産) [DVD]
(2012/11/02)
カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー 他

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【原題名】THE THING
【製作】デビッド・フォスター、ローレンス・ターマン
【監督】ジョン・カーペンター
【脚本】ビル・ランカスター
【撮影】ディーン・カンディ
【音楽】エンニオ・モリコーネ
【特殊メイク】ロブ・ボッティン
【出演】カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー、T・K・カーター、デビッド・クレノン、キース・デビッド、リチャード・ダイサート、チャールズ・ハラハン、ピーター・マロニー、リチャード・メイサー、ドナルド・モファット、ジョエル・ポリス、トーマス・ウェイツ
1982年/アメリカ映画/109分


【STORY】
南極、アメリカの観測基地に一匹の犬を追ってノルウェーのヘリコプターがやってくる。ノルウェーヘリの乗組員は犬を殺そうと銃を乱射して、射殺される。異様な事態にパイロットのマクレディたちはノルウェー基地へ向かう。基地内外は無残に破壊され、隊員たちは全滅していた。マクレディらは、資料と、変わり果てた死体を基地へ持ち帰る。

それらを調べて分かって来たのは、10万年前に宇宙から飛来したUFOが南極大陸に着陸して埋まっていたものを、ノルウェー隊が発掘したこと。そして、そこには生物らしきものが眠っていて、それを起こしたことにより、ノルウェー基地は全滅したこと。その頃、持ち帰った死体から溶けた血液が隊員に襲いかかる。

【REVIEW】
1951年の『遊星よりの物体X』を原作の「影が行く」により忠実にリメイクしたのが82年の本作。『遊星よりの~』は人型エイリアンがやってきたが、ジョン・カーペンターの『遊星からの~』の方はエイリアンが特定の姿を持たないことにより、誰に乗り移っているのか分からないサスペンスを生むのに一役買っている。さらに、今年になって、ノルウェー基地でのエイリアンとの遭遇を描いた前日譚『遊星からの物体X~ファースト・コンタクト』も公開された。

個人的にはSFホラーで1,2を争う傑作だと言い切りたい!(もう1本は、やっぱり『エイリアン』かな・・・)演出のカーペンター、主演のカート・ラッセル、音楽のエンニオ・モリコーネ、特殊メイクのロブ・ボッティン。非凡なる彼らの才能が結集して作られた本作は、初めて見たときは本当にもう衝撃で、そして30年たった今見ても全く色褪せない素晴らしい作品だと思います。

南極という閉ざされた空間で男ばかりの隊員らに襲いかかる物体X。とにかくこの造形が見事の一言。相手の体内に入り込み、同化していくわけですが、正体を見破られるとその姿を露呈。冒頭の犬は顔が四方に裂けクモのような長い脚が生えて他の犬に襲いかかり、人間の胴体から現われたヤツは天井の梁にしがみつき、その異様に長い首と表情が一度見たら忘れられない不気味な姿をしてました。さらに、首だけ千切れてニョキニョキと足が生えて歩き出すわ、頭がバカっと割れて噛みつくわ、あり得ない人体変形のオンパレード。これらを創造したボッティンは当時20歳くらいだったというから天才というしかないんでしょうね。

公開当時はSFX過剰で映画としての出来はイマイチと、評判は芳しくなかったようですが、それだけ素晴らしい出来栄えであったということ。それはCGによるVFXが主流の現在でも、全く見劣りしない、というか手作り感が生み出す迫力は昔の方が上じゃあないでしょうか。それ位エイリアンの造形は見事。最後に対決するブレアモンスターが意外なほど、あっさりダイナマイト一発でやられちゃうのは、もったいない気もしましたが。

ラスト、燃え上がる南極基地を見ながら男2人が凍えてゆくのを待つシーン。残った2人は人間だったのか、それともエイリアンに同化されていたのか、最後まで分からないまま終わっていきます。どちらにしても、主人公たちを待つのは死でしかない、救いようのない終わり方がいつまでも印象に残ります。バックに流れるエンニオ・モリコーネのスコアもマッチしていて最高!

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コメント

  1. しろくろshow | URL | -

    Re: 遊星からの物体X

    こんばんは、この映画の記事を見るとついつい反応してしまいます。

    これを公開当時僕は劇場で見たんですが、お恥ずかしい話この頃(高校生でした)ホラー/スプラッター系の類はホントに苦手としてまして、予告でその手の映画が流れると思わず目をつぶったりしていたほどでした。「物体X」は予備情報もないままに勝手に正統侵略SFと決めつけて(マチガイじゃないけど(^_^;))見に行ったらもうエライ場面のオンパレードでほんとにビックリしたものです(゜Д゜)

    上映中何度尻が浮いたかわからないくらいビクッ!の連続でしたけど(ーー;) これがスパルタなリハビリとなりまして(「時計じかけのオレンジ」のルドウィゴ療法を地でいく感覚でした)映画館を出る頃には「こんなんまた見てみたい」と平気で思えるようになってしまったのです。

    以来現在までホラー大好きな大人になってしまった自分にとってこの映画は「恩人」のような存在になっています。今度「午前10時の映画祭」が開催されたら是非やってもらいたいですね。

  2. Aki | URL | -

    Re: 遊星からの物体X

    しろくろshowさん、おはようございます。
    コメント、ありがとうございます。

    『物体X』は、私は劇場ではなく友達の家でビデオで観ました。なんか「スゴイ映画があるで~」と誘われて、テレビで鑑賞。確かにスゴかった!この特撮どうやって撮ってるんだ!?と、素晴らしい人体変異の連続にやんややんやの大盛り上がりでした。ハッピーエンドじゃない、暗~い終わり方も、後に尾を引く感じで、「こんな映画もあるんだ」と思ったものです。

    今見ても、全然廃れていない、名作ですよねー!

  3. Paracelsus55 | URL | -

    Re: 遊星からの物体X

    初めまして。

    いつも楽しくブログ拝見させていただいております。

    Paracelsus55と申します。

    「遊星からの物体X」の復刻版出ますね!

    以前出たとき買い損ねて、中古市場でも滅多にお目にかかれなくて

    後悔していたのですが嬉しい限りです~。

    今回は逃さないようにキッチリ予約しました。

    実はもうDVD1枚持ってるんですが、「関係あらへん!」ですね。

    「~ビギニング」の方は日本公開前に観たんですが、個人的にはモンスター映画

    としては面白いと思いましたが、カーペンター先生版のプリクウェルとしては

    「...。」

    でした。

    見せ過ぎの感が強かったです。(同化シーンとか)

    でも、そこが良かった、と仰られく方もおられるので難しいところですね。

    自分的には、別作品と思っています。

    なんにせよ、傑作のリメイク・プリクウェル・続編は難しいという事でしょうね。

    既に根強いファンが存在していますから。

    にもかかわらず、多いですよね、やたら...。

    いますよね、やたら作りまくっている人。

    某マイ○ル・○イとか...。

    私は彼を、「壊し屋」、と呼んでいます。

    ...、全然関係なかったですね、失礼しました。

    では、ブログ頑張って下さいネ。

    楽しみにしておりますので。


    ~Paracelsus55

  4. リキマル | URL | Ef5G3OlI

    Re: 遊星からの物体X

    何度見ても面白く、定期的にまた見たくなるまさに傑作ですね。
    ジョン・カーペンター&カート・ラッセルの最高コンビにロブ・ボッティンの特殊メイク、エンニオ・モリコーネの不気味なサントラと最高のスタッフ、キャストだと思います。
    ラストに登場するブレアモンスターの全身モデルのストップアニメシーンがカットされたのは有名ですが、特典映像で見たときにはなんともチープな出来でカットして正解だったのではと思えます。
    昨年のリメイク版も面白かったですが、やはりオリジナルは超えられなかったです。

  5. Aki | URL | -

    Re: 遊星からの物体X

    Paracelsus55 さん、コメントありがとうございます。

    『復刻版』は買いですよね。何枚同じ作品を持っていても、いいもんはいい!欲しいものは欲しい!です。遠慮なく買いましょう!(これを続けていくと、一体いくら支出してるのか考えると怖いですが)『物体X』のジャケットはこっちのほうが断然いいと思います。

    某マ○ケル・べ○を筆頭にした、リメイク作品群は良し悪し(悪いほうが多い気もしまうが)で、個人的には新しいものが作られることによって、過去の名作にまた目が向けられるのはいいことかなと思います。オリジナルの素晴らしさを再認識することも多いともいますがねー。

  6. 通りすがり | URL | -

    Re:遊星からの物体X

    ラストの「凍えている」2人

    息、白くないんですよね

    |彡 サッ

  7. Aki | URL | -

    Re:遊星からの物体X

    諸説あるみたいですが、人間なのかそれなのかはっきり明示しない~観たものに解釈は委ねます~方が、いろいろ想像できて個人的にはいい終わり方なんじゃないかと思います。続編が作られたら、こうなってほしいなー・・・みたいな。

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