The Nightmare from The Movies―ホラー映画 戦慄と怪奇の物語

2016年01月12日 01:14

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出版社:ネコ・パブリッシング
出版年月:2000年10月
ページ数:203頁
定価:1,600円(本体価格)


・序論―恐怖の旅路へようこそ

1.ジャパニーズ・ホラーの現在

2.90年代のメタ・ホラー

3.狂い咲きコリアン・ホラー

4.ユーロ・ネクロ・スプラッタの暗い情念

5.ビデオ・エイジのB級ホラー

6.ゾンビ映画と60年代

・永遠のマスターピース

・ブランニュー・ホラー


前半1/3程度が各執筆陣による、テーマを掘り下げたコラムで、その後、ホラー映画の代表作をそれぞれのセレクトと切り口で紹介、最後にはこの当時の最新作も紹介されているが、いかんせん2000年の発行なので、ブランニューでもなんでもないのだが。本の体裁はペーパーバックタイプで(いわゆる安価本、洋書によくあるタイプで、カバーが無く、紙質もザラッとしたやつ)、カラー写真は無しだが、モノクロの紹介写真はところどころで掲載されている。

ホラー映画が好きな人なら、気軽にパパッと読めてしまう作りなので、逆にホラー映画初心者な人でも興味を持って読めそうな感じ。ただ、執筆している人によって、かなり構成がバラバラなので、本全体としてのまとまりに欠け、部分部分で読んでいくなら(多分、好き嫌いもあると思うので)、問題はないでしょう。

ゾンビ』はないのに、なんで『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はロメロ版とサヴィー二版も入ってるの?とか、フルチやバーヴァは入ってないのとか?『エクソシスト』は1作目じゃなくてなんで2作目なの?とか、『セブン』はホラーじゃないでしょ?とか、言い出したらきりがない。この辺は、各人の趣味嗜好もあるから、まとめるのは難しい。逆に、ジャパニーズ・ホラーが意外と数多く紹介されているのは、この時期活発だった影響もあるかもしれないが、懐かしくもあり面白く読めました。しかし、駄作の『デイ・シャッフル』で2ページも使っているのはどう考えてももったいないと思うのだが。



ザ・デイ・シャッフル!! 死霊の群れ

2014年12月22日 10:48

ザ・デイ・シャッフル~死霊の群れ~ [DVD]ザ・デイ・シャッフル~死霊の群れ~ [DVD]
(2001/12/07)
つかもと友希、南あみ 他

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【製作】平尾忠信、関根清美、梶原和男
【監督】岡崎喜之
【脚本】岡崎喜之
【撮影】中井正義
【音楽】金子文郎
【出演】つかもと友希、南あみ、中川大輔、樋口大輔、佐々木満寸美
2000年/オリジナルビデオ/65分


【STORY】
2003年。新種の狂犬病が蔓延し、治療に忙しい獣医の父から少しは仕事を手伝えと注意された光太郎はふてくされて家を出る。日頃、恋人の恵美からSEXが下手くそと言われ、ムシャクシャしていた光太郎は、電話ボックスに貼ってあったチラシを見て、ホテトル嬢を呼ぶ。やってきた樹梨亜とSEXした光太郎は彼女の優しさに感激、思い立った彼は恵美をホテルに呼んで説教を始める。しかし、樹梨亜を見た恵美は激怒し、あらいざらいぶちまけて、慰謝料をよこせと騒ぎ立てた。逆ギレした光太郎は、仕事で運んでいた狂犬病の血液を恵美に無理やり飲ませる。ほどなくして恵美は狂犬病を発病、光太郎らに襲いかかる。

【REVIEW】
出来の悪いゾンビ映画は数多くあるが、おそらくその最底辺に属する映画。もといビデオ映画だが。何がダメかというと、演出がダメ(間の取り方が下手くそ、おそろしく緊迫感のない画面・・・)、脚本がダメ(65分の尺で、ゾンビが出てくるまで50分、あとはひたすらSEXしているだけ)、出演者がダメ(誰一人、まともな演技ができない)、ゴア描写がダメ(血糊がプシャーと出るだけ。それも、安物のトマトジュースのようだ)・・・ということで、いい要素が何一つない。そもそも、狂犬病がメインなんで、死霊でもなんでも無いのも哀しい。

低予算なホラーは数多くあるが、その中でアイデアを出して工夫していけば、おもしろい作品も出てくるのだが、それを放棄してしまうととんでもないものが世に出てしまう見本が本作。舞台はラブホテルの一室と廊下と屋上、出演者は上記の3人と、隣の部屋でSEXしまくっている頭の悪そうなカップルのみ。皆、演技は大根だが、主演の光太郎が特に酷い。ホテトルのチラシを見て「女性と混浴できるのか~。いいな~。」といって電話するあたりバカの真骨頂。ホテトル嬢のサービスが良かったんで、その場に彼女を呼びつけて説教する人間もそうそういないだろう。そんでもって、腹が立ったら、なんで狂犬病の血液を飲ませる必要があるのか!?流れが何もかも無茶苦茶。出来の悪い文化祭の演劇を見ている方がまだマシかもしれない。パンツ一丁で脱出を図る光太郎と樹梨亜の姿は、そのバカな行動と相まって笑うしかないのだが、最後の方は悲しさすら感じてしまう。もうちょっと、マシなことができなかったのかと。


こんな作品、見るだけ時間の無駄ですが、暇を持て余していてすることが無い方は暇つぶしくらいなら見てもいいでしょう。おそらく65分が長く感じられ、見たことを後悔するでしょうが。10年以上経っても廃盤にならず、いまだに販売され続けているのもある意味奇跡的。

デイ・シャッフル001

デイ・シャッフル002






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