地獄のモーテル

2013年03月10日 22:30

地獄のモーテル [DVD]地獄のモーテル [DVD]
(2007/08/10)
ロリー・カルホーン

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【原題名】MOTEL HELL
【製作】ロバート・ジャッフェ、スティーヴン=チャールズ・ジャッフェ
【監督】ケヴィン・コナー
【脚本】ロバート・ジャッフェ
【撮影】トーマス・デル・ルース
【音楽】ランス・ルービン
【出演】ロリー・カルホーン、ポール・リンク、ナンシー・パーソンズ、ニナ・アクセルロッド、ウルフマン・ジャック
1980年/97分/アメリカ映画


【STORY】
ヴィンセントとアイダの兄妹の経営するモーテル“ハロー”。ここでは彼らの作る自家製ベーコンが大人気で、それを目当てで遠方から客が訪ねてくるほどであった。しかし、このベーコンには秘密があった。真夜中、道に罠を仕掛けるヴィンセント。彼は、そこで事故った旅行者をモーテルの裏の畑に連れて帰り、首だけ出して土中に埋めてしまう。二人は人間を畑に植えて太らせた後、殺して燻製にし、それをベーコンの隠し味にしていたのだった。敬虔なクリスチャンである二人は、来るべき食料危機に備えての行為として、日々人肉ベーコンの製作に励む。彼らの生活は順調に見えたが、事故から救った美少女テリーを自宅に匿ったことから、崩壊が始まる―。

【REVIEW】
人里離れたモーテルで人肉ベーコンを作る兄妹。獲物は通りすがりの旅行者たち。この設定だけを聞けば、あの名作『悪魔のいけにえ』を自然と連想してしまうが、この『地獄のモーテル』は印象がかなり違います。ドキュメントのような鬼気迫る映像が恐ろしかった『~いけにえ』と比べると、こちらはほのぼのとしたブラック・コメディ的な色合いが濃いです。人間を野菜のごとく畑に埋めて栽培するなんて発想自体凄いが、それらの作業をなんとも楽しそうに行う人のよさそうな主人公兄妹がある意味不気味だ。この二人、ちっとも怖くはないのだが、人を殺すのもなんのためらいも無い。彼らにとって他の人間は家畜と等価値であり、自分らの行いも何ら悪びれる必要もないのだ。

映画の流れものんびりとした感じでラストのチェーンソーバトルを除けば、緊迫した場面もほとんどない。逆に後ろで流れる美しい音楽に、「これはホラーか!?」と疑ってしまいそう。しかし、よく見れば、何の罪もない人間を食品にしているカニバリズム映画であるのには間違いないし、人殺し兄妹の殺人記録映画でもあるのだ。でも、その辺の凡庸なホラーと違うのは、この映画が醸し出す何とも言えない雰囲気が、そう感じさせるのだろう。声帯を切り取られて、声にならない声を上げる畑の人間たち(まるでカエルのような声)。収穫時は、なんか催眠術のような術をかけられて首に縄をかけて耕運機で引っこ抜く。チェーンソーで襲いかかるときになぜ、豚の頭を被っているが疑問だが、このシュールな格好もまた味なのかも。妹のビジュアルも一度見たら忘れられないし、ヒロインが意外と可愛いのも拾い物。怪作です。

地獄のモーテル01

地獄のモーテル02



単品もありますが、『バンパイア・ラヴァーズ』との2本セットが断然お買い得!




コメント

  1. しろくろShow | URL | -

    Re:地獄のモーテル

    こんばんは、これは懐かしいですね・・・

    私の地方では30年くらい前に今は亡き二番館で三本立て700円(ーー;)で上映していたときに見に行きました(ちなみに他の二本は「スペースサタン」と「モンスターパニック」だったと思います。これはまた濃いラインナップでした・・・)

    以来まったく見返すこともなかったんですが、こちらの記事を読んでいろいろ思い出しました(^_^;) そういえば人間北京ダックだったなあって。なによりこのポスターははっきり記憶に残ってました(陰影の入り方がちょっとだけ藤子不二雄A先生風なところとか)

  2. Aki | URL | -

    Re:地獄のモーテル

    こんばんは。
    この映画も、かなり懐かしい部類ですねー。それにしても、ご覧になったのが3本立てで、しかも700円て・・・安すぎっ!同時上映も通好みで、かなりお得なラインナップですね。

    この『地獄のモーテル』ですが、建物のネオンの一部が点滅していて、『MOTEL HELLO』が『MOTEL HELL』に読めてしまうところも好きです。HELLOとHELLではエライ違いです。

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