デモンズ

2013年06月03日 23:15

デモンズ(Blu-ray Disc)デモンズ(Blu-ray Disc)
(2013/04/26)
ウルバーノ・バルベリーニ、ナターシャ・オーヴェイ 他

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【原題名】DEMONI
【製作】ダリオ・アルジェント
【監督】ランベルト・バーバ
【脚本】ランベルト・バーバ、ダリオ・アルジェント、ダルダノ・サケッティ、フランコ・フェリーニ
【撮影】ジャンロレンゾ・バッタリア
【音楽】クラウディオ・シモネッティ
【特殊効果】セルジオ・スティバレッティ
【出演】ウルバノ・バルベリーニ、ナターシャ・ホーベイ、カール・ジニー、フィオーレ・アルジェント、パオラ・コッゾ、ニコレッタ・エルミ、ミケーレ・ソアビ
1985年/イタリア映画/85分


【STORY】
ベルリン。通学途中の地下鉄構内で映画の試写会の招待状を受け取った女学生のシェリルは、友人のキャシーを誘って観に行くことに。試写会場のメトロポール劇場で始まったのはホラー映画。ある晩、ノストラダムスの墓が暴かれ、その呪いでデモンズと化した人間がこの世に悪疫をまき散らすというものだった。

映画は進行し、デモンズが仲間を殺すシーンに差し掛かると、劇場に飾ってあった仮面を被ってケガをしていた女性がデモンズになり、他の人間に襲いかかってきた。観客たちは一斉に逃げ出すが、劇場の扉の外側はコンクリートで封鎖されていて外へは出られない。そうしているうちに観客らは次々にデモンズの餌食になっていく。

シェリルは上映中に知り合ったジョージとともに、屋上から脱出することに成功するが、外の世界でもデモンズが横行し、街は荒廃していた。デモンズの集団に追われる2人は通りがかった生存者のジープに助けられる。しかし、突然シェリルがデモンズと化す。それを見た同乗者が彼女をライフルで撃ち殺し、シェリルは地面に打ち捨てられる。ジョージを乗せたジープは、そのまま走り去ってゆく。


【REVIEW】
アルジェントのプロデュースで、イタリア・ホラーの重鎮マリオ・バーバの息子のランベルト・バーバが初監督した作品。かなりお金をかけて製作されたようで、ワンモーションで見せるデモンズの変身シーンや、大量に出てくるデモンズの造形など、特殊メイクはかなり見応えがあります。また、劇中ひっきりなしにかかる、メタル系のバンドの音楽も派手でよろしい。この作品あたりから、ロックに加えてメタル系の音楽もホラー映画によく使われるようになった気がしますが、それもデモンズの影響でしょうか。日本では、86年に公開されて、丁度ロメロの『死霊のえじき』と同時期にぶつかって、興業成績はこっちのほうがよかったとか。この頃までは、ホラー映画もまだ人気があったんですよねー。

さて、そんなバブル感満載の『デモンズ』ですが、肝心のストーリーは???劇中劇で、映画と同じ現象が起こって、デモンズが出現してくるあたりはいい感じですが、その後はバタバタと襲われていくシーンが続き、中だるみ気味。入ってくる前は無かったのに、なんで、突然コンクリートの壁が出現!?前触れもなく天井を突き破って落下してくるヘリコプターは何!?キャシーの背中から飛び出してくる“アキロンの大王”って何者!?そしてシェリルはなんでそれを知ってるの!?伏線っぽかった謎の仮面の男も結局何者か分からずじまい。・・・かなり、謎に満ち満ちたストーリーですが、脚本の煮詰め方が甘かったのか、ランベルトに演出の才能が乏しかったのか・・・。多分、両方なんでしょう。実際、アルジェントはほとんど、現場には出向かなかったようですし、才能豊かだった父親の息子は、いたって平凡な人だったんでしょうね。

でも、それでも個人的にはこの『デモンズ』大好きです!特殊メイクの見本市みたいに多種多様なデモンズの姿に、クラウディオ・シモネッティの冴えわたる音楽(テーマ曲最高!)が重なって、ほとんどMTVみたいな感覚で観ると悪くはないのですよ。後半のバイクに乗って日本刀で切りまくる長回しのアクショシーンもいいよなあ~。批評されると悪いところばかりが目立つ作品ですが、何も考えずに楽しむゾンビ・ホラーとしてはよいと思います。(あれ、デモンズはゾンビじゃなくて、悪魔だったっけ!?)

出演者も何気に豪華。アルジェントの長女のフィオーレが今回も観客の一人で登場、『サスぺリアPART2』や『悪魔のはらわた』に子役で出ていたニコレッタ・エルミがもぎり嬢で出演、仮面の男は助監督も務めたミケーレ・ソアビ、地下鉄のシーンでは監督のバーバの姿も。

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コメント

  1. Paracelsus55 | URL | rEYhRaLU

    Re:デモンズ


    嫌いではないんですけれどねぇ・・・。


    ツッコミどころが多いといいますか・・・。


    ”アキロンの大王”


    呆気なく、巻き添え?で死んでるし・・・・。

  2. シャロン | URL | MiGEEDp.

    Re:デモンズ

    初コメ失礼します。

    ダリオ・アルジェントの作品に脚本の内容を求めたことはありません(笑)
    それでも私も大好きな作品です。

    細かいこと気にしないで娯楽として観たら面白いことは間違い無いんですもん。

  3. Aki | URL | -

    Re:デモンズ

    >Paracelsus55 さん
    ゾンビ映画は基本的に突っ込みどころは多いものですが-。
    この『デモンズ』もなかなかのもですよね。(でも、嫌いになれない~!)

    “アキロンの大王”はホントに唐突すぎ&弱すぎ&意味不明すぎです。一般のデモンズと同じか、それ以下の扱いで消えていくのがちょっと悲しいです。

  4. Aki | URL | -

    Re:デモンズ

    >シャロン  さん
    脚本の整合性や、論理性を考えていたら???なところは多々ありますが、シャロンさんもおっしゃるように、“娯楽”的な要素は非常に高いと思います。
    見た後に何も残りませんが、スカッとして気持ちいい作品だと思います。

  5. リキマル | URL | Ef5G3OlI

    Re:デモンズ

    劇場公開時、今作と「死霊のえじき」も観ましたがたしかに「デモンズ」の方が客の入りが多かったと思います。
    ストーリー的にはヘリがいきなり落ちてきたりとつっこみ所満載ですが、その映像を音楽で一気に見せてします迫力がありますね。
    監督のランベルト・バーバは勢いに乗って「デモンズ2」を完成させますが、こちらはちょっとパワーダウンになった感じでした。

    劇場鑑賞後にテーマ曲「DEMON」のカッコよさに自分も感動し、サントラレコードのシングル盤を購入しましたが、B面曲の「OUT OF TIME」は「デモンズ」では使われず、同監督の未公開サスペンスの「キャロルは真夜中に殺される」のテーマ曲で使われていたのが意外な発見でした。

  6. Aki | URL | -

    Re:デモンズ

    中身はスカスカかもしれませんが、映像と音響はかなりの高得点だと思います。逆に中身が濃厚すぎた『死霊のえじき』は一般受けしなかったんでしょうね。地下施設の地味~な場面が延々と続くあたりは、普通のお客さんはつらかったかも。

    それに比べると、この『デモンズ』は分かりやすくて、とっても娯楽的♪人間の内面がどうこうよりも、見た目の残酷さをひたすら追求したイタリアンホラーの王道的な作品で、そういう意味ではよくできた作品でしょう。

    デモンズの出てくる場所が映画館から高層マンションに替わった続編も、個人的には好きですが、こちらも評判は今一つ。まあ、やってることは一緒で、目新しさもなかったのはアイデア不足だったかも。結局、バーバの手がけたシリーズは2作目で終わってしまいましたし。

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