実録殺人映画ロードマップ

2014年06月08日 12:21

別冊映画秘宝 実録殺人映画ロードマップ別冊映画秘宝 実録殺人映画ロードマップ
(2004/03)
柳下 毅一郎

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出版社:洋泉社
ページ数:95頁
発行日:2004年4月15日
定価:950円(本体価格)


・テキサスを震撼させた殺人一家の「恐怖の屋敷」
 『テキサス・チェーンソー』
・呪われたハードコア・ホラー
 『悪魔のいけにえ』
・『テキサス・チェーンソー』トリビア
・GOTHカルト教祖が夢想した「吸血鬼殺人」
・グリーン・リバーで40人以上の女を殺した男の「倒錯」した性
・ワシントンの無差別連続射殺魔が照準を定めた本当の「敵」
・『エレファント』コロンバイン高校虐殺事件
・「自称ネオ」が吹き上がった『マトリックス』ごっこの「代償」

・『BULLY/ブリー』苛めっ子殺しに加担した少年たちの「激安」論理
・『パラダイス・ロスト』連続幼児殺害事件の真犯人が不敵に笑う現代の「魔女狩り」
・『ナチュラル・ボーン・キラーズ』模倣犯たちの「明日なき暴走」
・ピザ配達人の首に「時限爆弾」をはめ込んだ正体不明の男の行方
・「殺人王国」メキシコの神話、300人が次々殺される街
・タイ~総出で行きずりの女をなぶり殺した「殺人村」の恐怖
・タイの犯罪新聞の踊る「狂気」の見出し
・中国~目撃者は1人残らず始末する「65人殺し男」
・中国~「インターネット・カフェ」監獄殺人

・韓国~『殺人の追憶』
 10人の女を殺害した姿なき犯人が消えた「闇」
 インタビュー『殺人の追憶』監督ポン・ジュノ

・マカオ~『八仙飯店之人肉饅頭』死体を饅頭にして売った男の不憫な「末路」
・日本~『丑三つ村』『八つ墓村』殺人記録日本一、
 津山30人殺しの現場に今も漂う「妖気」
・韓国~一夜にして村を阿鼻叫喚の地獄に変えた武装警官の1人ぼっちの「戦場」
・韓国~映画にかぶれて殺人の「世界記録」を目指した馬鹿者たちの夢
・映画俳優・大地義行と僕たち



別冊映画秘宝のムック本。2004年発行だから、もうかれこれ10年前の本です。内容は、実際に起こった殺人事件にインスパイアされて製作された映画や、逆に映画を超越した恐るべき現実社会での殺人事件のルポなど。あと、表紙に電ノコを持ったトーマス・ブラウン・ヒューイットがでかでかと載っていることからも分かるように、当時はマイケル・ベイ製作の『テキサス・チェーンソー』が公開されていて、それとリンクして企画された本なのではないでしょうか。ちなみに、『テキサス・チェーンソー』は巻頭で紹介されていますが、新聞の切り抜き記事を掲載するなどして、実際に起こった殺人事件風になっているのがおもしろいです。

しかし、読んでみてあらためて思うのは、どんな残虐ホラー映画よりも、現実社会で起こっている事件の方が凄まじく恐ろしいということ。映画の中でどれだけ殺人鬼が暴れようともあくまでフィルムの中での絵空事だと考えれば可愛いもので、それよりも日常に潜む現実の殺人鬼の方がよっぽど恐ろしいわけで。日々、報じられる殺人事件の犯人の素顔はいたって普通。自分の身の回りに居る普通の人たちと全く変わらない。それが怖い。人を殺す犯人が皆、怪物やら宇宙人やらこの世のものでないものたちだったら納得もするが、見た目普通の人間の方が恐ろしい。パッと見、殺人鬼かどうかも見分けがつかないし、そのため防ぎようもない。だから、人が人を殺すのは映画の中だけにしてもらいたい。どんな殺人鬼の映画を見て怖がっても、見終わって現実に戻れば「ああ~、あれは全部作り物なんだ」と安心できるのがホラー映画のいいとこなわけで。現実にもリアルな殺人鬼が身近に居たら、シャレになりませんもんね。




その他にも、洋泉社からは似たようなのが出ていますね。




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