惨劇の世界映画事件史

2014年06月26日 18:24

別冊映画秘宝惨劇の世界映画事件史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)別冊映画秘宝惨劇の世界映画事件史 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
(2013/04/26)
筑波久子(特別出演)、鈴木義昭 他

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出版社:洋泉社
出版年月:2013年5月
ページ数:221頁
定価:1,300円(本体価格)


・第一章 日本映画が語ってこなかった暗黒面
・第二章 死の映画館 Death of Screen!
・第三章 洋画は本当にダメなのか?


ピラニア』をロジャー・コーマンとともにヒットさせた筑波久子、台湾最大の武装蜂起「霧社事件」の全容を描く『セデック・バレ』の関係者インタビューの2大特集をメインに、今回も映画界の裏事情を暴いた内容。ちなみに1年前に同社から『衝撃の世界映画事件史』が出ており、今回はその第二弾という扱い。


個人的には、最後に収録されている「ビデオバブルに消えた怪人・光山昌男伝PART2!わたしは謎の会社「マウントライト」の社員だった!」が楽しめました(というより、これが読みたくて買ったようなものかも)。執筆者は、光山氏が起こしたマウントライト・コーポレーションで実際に働いていた方。光山氏といえば、パイオニア版『ゾンビ』やソニー版『サンゲリア』のLDのリリースに携わったことで有名ですが、ここでは彼が社長を務めていた会社マウントライト(勿論、光山さんだから、もじってマウントライトなんでしょうね)のハチャメチャぶりがよく分かる内容になっています。

例えば、自分が『エルム街の悪夢』の共同プロデューサーだと偽って、ビデオメーカーに映画の権利を売り込みに行く(←相手を信じ込ますために、クレジットに自分の名前を入れた未公開ビデオまで作成しておく周到さ)、ヤクザを騙して資金を調達するが金を返せないため会社に怖~いお兄さんが常駐している、牛肉を通常の3割で売るから客を紹介してもらう、新しい業務は「宇宙人との貿易」・・・・。執筆者も振り返ってみて「ここは映画の会社じゃなかったっけ!?」。まあ、いろいろな武勇伝を残しながらも、マウントライトはその後ある組織の傘下に入り、執筆者も辞職したそう。よくまあ、こんな会社が存在していたんだなあ、と呆れるやらある意味感心するやら。それでも読んでいて、おもしろかったのは事実です。

あと、光山氏はハッタリと大ぼら吹きが有名だったそうで、「ゾンビの完全版を見たことがある」「サンゲリアの続編の企画を進めている」「ハリウッドであのトレーシー・ローズと一発やったことがある」とか、いろいろ自慢していたとか。(別の本では「デパルマの家で、こっそりナンシー・アレンとやっちゃった!」というのもありましたね・・・。)今のように、ネットも無かった時代、真偽が確かめようもない世界で、少しディープな情報を握っている人がさも真実かのように喋ると、みんな信じちゃったんでしょうかねー。まあ、それだけこの光山氏が人を惹きつける何かを持っていたのは事実だと思いますが。

ちなみに、この特集は第二弾なんで、その前に出ている『衝撃の世界映画事件史』に第一弾が掲載されているもよう(これは、持ってないんで内容はちょっと分かりませんが)






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