邦高洋低

2014年11月20日 12:25

今朝TVで洋画と邦画の公開本数について取り上げていた。先月くらいまでは、わずかに洋画が上回っていたが、観客動員数ではおそらく邦画の方が上なんじゃないだろうか。実際、2006年から邦画の動員数が洋画を上回って、それから邦高洋低の時代が続いている。原因は、洋画~主にハリウッド~の企画不足→安易にヒットを追い求めてシリーズものや過去のリメイクに走り過ぎてしまった、日本の観客の字幕離れ(特に若者)、邦画の方は、TV局とのタイアップにより資金が集まりやすくなり大作が作られるようになったこと、TVドラマの人気作の続編を製作して劇場に足を運びやすくしたこと、アニメ映画の好調・・・なんかが挙げられると思う。


邦高洋低の流れについては致し方ないと思う。洋画で観たいものが減っているのは事実だと思うし、下手なリメイク作品が乱造されているのも悪循環だ(成功したリメイク作品もあるにはあるが・・・)。ヒット作のシリーズも一定のニーズはあるけれど、そればっかりにすがっていたら、先細っていく一方ではないか。それに、シリーズ物はある程度内容が分かっているので安心して観られるが、逆に言えば予想外の発見や面白さに出会えることは無いのだ。昔は予告編や映画雑誌の数行の紹介記事を頼りに期待を膨らまして劇場に足を運んで、「なんじゃこれ!?金返せー!!」と内心叫んで帰ったことも多々ありましたが、期待以上の出来に満足できたこともありました。そんな当たり外れの激しい時代だったと思いますが、今ではそういうことは減っている気がします。


一番の要因はシネコンの普及で、全国各地に巨大映画館が集約されたことにより、ラインナップが金太郎飴状態になってしまったこと。すなわち、観客が見込めるものを優先的に上映していくので、大作・人気シリーズ・家族向け・お子様向け・TVシリーズの映画化作品などが上位を占めて、マイナーな作品が劇場で上映されずらくなっていることがあります。小さな映画館が乱立していたころは、聞いたことも内容は監督の作品が細々と2週間だけ上映されているなんてこともよくありましたが(たいていガラガラでしたが)、今ではそんな効率の悪い作品は上映リストには載ってこないんでしょうなー。また、同時上映というものが消えてしまったのも一因でしょう。大作・人気作と抱き合わせでわけのわからんタイトルのものまで見ていましたが(同じ料金なら見なきゃ損!みたいな気持ちもありましたし)、絶対に自分ではチョイスしない作品も見れたりして、それはそれでいい思い出です。


そんなことを考えると、観客を呼びにくい、マイナー作品の多いホラーというジャンルは今の時代映画館向きでは無いなあと感じます。劇場も商売だし、採算を考えて運営していかないとあかんとは思うけど、毒気のない優等生作品ばかりが上映される現状はどうなんでしょう。予想外の刺激を受けたり(時にはトラウマになるほどのショックを受けたり)、自分の好きなジャンル以外の世界に触れたりする経験は、けっこう重要だと思いますけどねえ。とりあえず、今は、ホラー映画は自宅でソフトで鑑賞していく時代なのかもしれません。


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