ヘルハウス

2014年12月20日 23:59

ヘルハウス HDリマスター版 [DVD]ヘルハウス HDリマスター版 [DVD]
(2014/08/02)
ロディ・マクドウォール、ゲイル・ハニカット 他

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【原題名】THE LEGEND OF HELL HOUSE
【製作】アルバート・フェネル、ノーマン・T・ハーマン
【監督】ジョン・ハフ
【脚本】リチャード・マシスン
【原作】リチャード・マシスン
【撮影】アラン・ヒューム
【音楽】ブライアン・ホッジソン、デライア・ビーシャー
【出演】パメラ・フランクリン、ロディ・マクドウォール、クライブ・レビル、ゲイル・ハニカット
1973年/イギリス映画/94分


【STORY】
物理学者のバレット博士は一週間の期限付きで、ある屋敷で幽霊は実在するかどうかという調査の依頼を受ける。バレットは妻のアン、霊媒師のフィッシャーとフローレンスの4人で屋敷の乗り込む。この屋敷は、かつて、ここで非道の限りを尽くし27人の滞在客を皆殺しにして姿を消したべラスコという男の所有物であったが、超常現象が起こるということで有名で、以前に調査隊が出向いたことがあったが、1人を除いて調査隊は全滅、その唯一の生き残りがフィッシャーだった。

4人が中に入ると早速ポルターガイスト現象が起こり、フローレンスは交霊でべラスコの息子らしい霊と交信する。霊媒師の意見に真っ向から反論し、科学的に解明を試みるバレットは、自ら開発を手掛けた装置で霊体のエネルギーを除去しようとする。実験は成功したかに見えたが、ついに犠牲者が出てしまう。そして、心を閉ざして関わり合いを拒んでいたフィッシャーは、べラスコ邸の謎に挑むことを決心する。


【REVIEW】
『エクソシスト』と並ぶオカルト映画の傑作だと思う。公開年も同じ73年だが、社会現象を巻き起こした『エクソシスト』と比べると、どうしても地味で知名度に欠ける本作だが、見れば見るほど味のある、これぞゴシック・オカルトホラーだと言える内容になっている。これは、原作者のマシスン自ら脚本を手がけ、派手な超常現象よりも人間と霊魂との戦いに重点を置いたのが功を奏しているようだ。幽霊による直接的な攻撃よりも、霊に翻弄され調査隊は次第に錯乱状態に陥っていく。お互いが信じられなくなり、正常な思考能力が失われて疑心暗鬼になっていく、その過程が怖い。

主な登場人物は4名だが、どれも名演技を見せてくれていて飽きさせない。女霊媒師を演じたパメラ・フランクリンの可憐さは絶品だし、途中まで物静かだったのに最後に爆発してべラスコと対決するフィッシャー役のロディ・マクドウォールの迫力も凄まじいものがある。霊に翻弄され色情狂になってしまうアン役のゲイル・ハニカットもハマリ役で、博士役のレビルは頑固で科学しか信じない雰囲気がぴったりはまっている。

映像と音楽も良くできていて、4人が黒塗りの車に次々に乗り込んでべラスコ邸に辿り着くオープニングから雰囲気は抜群!昼でも霧が立ち込めて薄暗いべラスコ邸をローアングルから撮った眺めが異様な迫力で、絶えず不安感を駆り立てるBGMも不気味だ。猫の出てくるカットも良くはまっていて、オカルト映画の見本のような出来栄え。でも、リメイクだけはしないでほしい。多分、これを越える作品を作るのは不可能だと思う。時代的に、今作ってもこの雰囲気を作り出すこと自体が不可能だろうから。

派手な見せ場や残酷場面は無いのでそういうのを期待する方には不向きだろうが、雰囲気重視のホラー映画が好きな方なら楽しめると思います。最近、発売されたDVDには日本語吹替え版も入っているので、TV放映時の思い入れのある方にもオススメです。

ヘルハウス01

ヘルハウス02

ヘルハウス03





コメント

  1. Paracelsus55 | URL | rEYhRaLU

    Re:ヘルハウス

    今晩は。
    この作品は『館』モノでも上位に来る作品ですよね。

    べラスコのコンプレックスが引き起こしている、ってオチが

    又、現実味があって良い。

    個人的にはワイズさんの『たたり』の方が好きだったりします。

    近年乱発されているPOV等、低予算で作品を作っている連中は

    この映画を観て勉強すべき、だと思います。

    『たたり』と最悪のリメイク版『ホーンティング』

    を見比べて観ると尚更良いかと。

    やたら見せる事が『怖さ』に繋るのでは決して無い、

    って事が認識できますから。

  2. Aki | URL | -

    Re:ヘルハウス

    こんにちは。

    “やたら見せる事が『怖さ』に繋るのでは決して無い”というのは
    同感です。あえて見せないで感じさせる怖さの方が、じわ~っと来るものがあって、恐怖度は高いと思います。なんでもかんでも見せればいいというものではない、ということですよね。

    べラスコの生い立ちや風貌が怨念の原因となっているのも確かに人間臭さが出ていてリアルさを感じさせます。だから、あのクライマックスは見ていて納得、終わり方も良くできていると思います。

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