遊星からの物体X ファーストコンタクト

2015年02月04日 02:27

遊星からの物体X ファーストコンタクト [DVD]遊星からの物体X ファーストコンタクト [DVD]
(2013/01/09)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン 他

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【原題名】THE THING
【製作】マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン
【監督】マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
【脚本】エリック・ハイセラー
【撮影】ミシェル・アブラモヴィッチ
【音楽】マルコ・ベルトラミ
【出演】メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン、アドウェール・アキノエ=アグバエ
2011年/アメリカ映画/103分


【STORY】
コロンビア大学の古生物学者のケイトは極秘の調査を依頼され、南極のノルウェー基地へ向かう。隊員たちが案内した場所には、約10万年前に墜落してきたとみられる飛行物体と、それに乗ってやってきた地球外生命体が氷に閉じ込められていた。その生命体を基地に持ち帰り、早速調べ始めるが、その中の生命体はまだ生存していて氷を突き破って脱出、隊員たちに襲いかかっていく。ケイトらは、その生き物の細胞を検査し、細胞単位で他の生き物を取り込み同化することができると推測する。

【REVIEW】
原作はジョン・W・キャンベル・Jrの「影が行く」。最初の映画化は51年のハワード・ホークス版『遊星よりの物体X』、そのリメイクが82年の『遊星からの物体X』、本作は82年版の前日譚、なぜノルウェー基地は全滅したのか!?その経緯を描いたもの。前日譚なんで物語の着地点はほぼ決まっているので、要はそこまでをいかに面白く見せるかがポイントだと思うのだけど、個人的には良くできたと誉めてもいいと思います。

82年のカーペンター版は出演者が全員男ばかりでしたが、今回は女性が2人登場。特に主演のケイトを演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッドが知的かつ男勝りなヒロインを演じていてグッド!エイリアンに臆することなく、最後まで渡り合って、終始シリアスな演技も良かったです。それに比べると、他の男性陣が若干影が薄いのが残念。また、エイリアンの造形も当然CG技術が格段に進歩した今ならではのスムーズな変化を見せてくれていて、これも及第点。腕が外れて、個別に動き回ったり、人間に顔ごと押し付けて同化していく様は、これぞ物体X!と拍手喝采の場面。この2人同化したままで焼け死んじゃう奴が82年版にも出てくるので、ファンなら思わずニヤリとしてしまうのでは!?ほかにも連動しているネタが散りばめられていて、こういうファンサービスは嬉しいですね。

ただ、全体を見渡せば、82年版の焼き直し~アメリカ基地で起こったことがノルウェー基地で起こっているだけ~とも言え、目新しさが感じられないのは否めない。人間に同化している中から見つけ出す方法に、歯の治療跡を確認するのや有機物以外はコピーできないなど、細かなアイデアが追加されているのは面白かったですが、基本82年版を大きく逸脱しているところはありません。裏を返せば、それだけカーペンター版が良くできていたということ。犯人探しで皆が疑心暗鬼になっていくサスペンスも、クリーチャーのデザインも、前作を越えているかと言えば、正直できていない。CG技術がこんだけ進歩していても、ロブ・ボッティンの超絶特殊メイクで造型された物体Xは今見ても、全く色褪せていません。30年以上前の作品なのに、見劣りしないってスゴイですよね!?多分、これ以後もあのインパクトを超えるものは出てこないんじゃないかと思います。

とまあ、勝ったか負けたかの勝負はさておき、82年版に続いていくプロローグとして見ていけば、クオリティーは保てていると見ていいでしょう。最後、生き残ったヒロインはどこに消えたのか!?謎を残しつつも、基地から逃げ出したあの犬を追ってヘリが飛び立っていくラストシーンも、作り手はよく分かっていると思います。ああー、見終わったら、やっぱりカーペンター版が見たくなってきた・・・。この後、見ます。


THE THING 006

THE THING007


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