エクソシスト

2015年02月21日 11:16

エクソシスト ディレクターズカット版 & オリジナル劇場版(2枚組) [Blu-ray]エクソシスト ディレクターズカット版 & オリジナル劇場版(2枚組) [Blu-ray]
(2010/11/03)
エレン・バースティン、リンダ・ブレア 他

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【原題名】THE EXORCIST
【製作】ウィリアム・ピーター・ブラッティ
【監督】ウィリアム・フリードキン
【脚本】ウィリアム・ピーター・ブラッティ
【原作】ウィリアム・ピーター・ブラッティ
【撮影】オーウェン・ロイズマン
【音楽】マイク・オールドフィールド、ジャック・ニッチェ
【特殊メイク】ディック・スミス
【出演】エレン・バースティン、マックス・フォン・シドー、リー・J・コッブ、ジェイソン・ミラー、リンダ・ブレア、キティ・ウィン
1973年/アメリカ映画/122分


【STORY】
イラクの遺跡発掘に来ていた考古学者のメリン神父は悪魔パズズの偶像を発見、いつか対決する日が来るのでは・・・と戦慄に慄く。舞台は変わり、ワシントン。女優のクリスは映画撮影で一人娘のリーガンを連れて2人で暮らしていた。ある日、クリスはリーガンの様子がおかしいことに気付く。挙動不審になり、嘘をつき始め、卑猥な言葉を発するのだ。不安に駆られた彼女は医者に様様な検査をしてもらうが、体に異常は発見できない。精神科医にも治療を委ねるが、彼らもお手上げだった。やがて、リーガンは顔つきはまるで悪魔のような形相になり、声も別人。暴力的な行動と、ポルターガイスト現象まで起こり、クリスは途方に暮れる。そんな中、医者が匙を投げた後、すがる思いで紹介されたのが、悪魔祓いの儀式。連れてこられた若いカラス神父は半信半疑だったが、悪魔の存在を確信し、悪魔祓いの経験のあるメリン神父とともに、リーガンの体に宿る悪魔を取り除こうと決意する。

【REVIEW】
公開当時、配給会社の人間が「劇場が壊れるほど客が来ている!」と言ったほど、大ヒットした元祖オカルト映画。実話をもとにしたベストセラーの原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティも製作に参加、脚本も執筆している。フリードキンのドキュメンタリー風の演出と、リーガンの風貌で観客の度肝を抜いたディック・スミスの特殊メイク、一度聴いたら忘れられないマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」など、数々の素晴らしい要素が絡み合って出来上がった、ホラー映画という枠組みをも超えた傑作だと言えます。

キリスト教圏の人間からすると、この神対悪魔という構図からして恐れの対象ではないかと思うのだが、宗派の違う人間からすると、それほど嫌悪感を感じないというところはあります。キリストやマリア像を冒涜したり、十字架で猥褻な行為をしたり、「キリストとファックしろ!」など卑猥な言葉の数々。たぶん、これらだけで、タブーを侵しまくっていると感じる客層からすれば、この映画は恐ろしい内容ということになるはずで、センセーショナルなものなんでしょう。逆に、そうでない客層には、悪魔に憑りつかれた少女をいかにして救い出すかという内容に専念できるので、感じ方はだいぶ違うはずです。というか、今改めて見ると、それほど怖さを感じないんですよね。リーガンが悪魔の顔つきに変わっていったり、頭が360°回転したり、汚物を吐き出したりと、見せ場はけっこうあるものの、腰を抜かすほどではない。この辺、やっぱり宗教的な物の見方や、考え方が土壌に有って、そこに訴えかける恐怖というものが我々宗派の違う人間には分かりづらいところがあるんじゃないかと思います。

あと、物語の主になっているのは親子の関係。クリスは女優業が忙しいこともあって家には不在がちだし、夫は離婚(別居?)しているのか母子家庭の構図。家には秘書や執事、家政婦らはいるが、家族との関係に乏しい。そして思春期を迎えて精神的にも不安定な時期に悪魔が憑りついてしまう。例えは違うが、難病に侵された母親の心情のようなものと似た感じがして、「今の時代に悪魔祓いなんて・・・」と非科学的だと笑われようが、我が子を救うためならどんな手段でも構わないという気持ちが伝わってくる。また、カラス神父は、年老いた母親がいて、満足に見てやれないまま、最後は精神病院のようなところに閉じ込められて死に目にも会えなかった。自分を責めるカラスは悪魔が憑依したリーガンに自分の母親を重ね合わせる。彼が、最後自分に乗り移らせて心中したのは、母親に対する贖罪の念からなんでしょうか。信仰を失いかけていたカラス神父が、最後の死に際に取り戻す場面はグッとくるものがあります。

それに比べると、メリンの出てくる場面は意外と少なくて、冒頭のイラク発掘現場と、最後の悪魔祓いのところから。どちらかといえば、続編の『エクソシスト2』の方が、回想場面での出番が多かったような気もします(それでも、マックス・フォン・シドーの存在感は圧倒的、タクシーを降りて、リーガンの屋敷を見上げるシルエットの構図は素晴らしいものがあります)。
また、脇役のキンダーマン警部やダイアー神父などのキャラクターの存在感も忘れ難い。

ちなみに73年公開当時は122分版だったが、2000年に未公開映像を追加したディレクターズカット版も製作・公開されていて、こちらは132分。伝説とも言われたスパイダーウォークが見られます。

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