サベージ・キラー

2015年06月04日 21:25

サベージ・キラー02

【原題名】SAVAGED
【製作】アンドリュー・トーマス・ハント
【監督】マイケル・S・オヘダ
【脚本】マイケル・S・オヘダ
【撮影】マイケル・S・オヘダ
【出演】アマンダ・エイドリアン ロドニー・ローランド ロニー・ジーン・ブレヴィンズ リック・モラ
2013年/アメリカ映画/95分


【STORY】
父親の形見の車を譲り受けた聾唖の女性ゾーイは、結婚を誓い合った彼の家を訪ねるため車を走らせる。道中、ドライブを楽しんでいたが、突然血だらけの少年が飛び出してきて、ゾーイは助けようとする。しかし、少年を追ってきたギャング連中が現れ、少年は殺されゾーイは拉致される。男たちは代わる代わるゾーイをレイプした後、口封じのため荒野に生き埋めにする。翌朝、偶然通りかかったネイティブ・インディアンの老人に発見され救い出されるが、すでに瀕死の状態。呪術を生業としていた老人は、ゾーイの魂を戻そうと試みるが、一緒に別の魂も復活し彼女の体に取り込んでしまう。その魂は、かつてこの地で白人の裏切りに遭い、虐殺されたインディアンの酋長マンガスだった。ゾーイは生き返り、インディアンを虐殺した白人たちへの復讐に燃えるマンガスの魂も重なり、自分を凌辱した男たちを一人ずつ抹殺していく。


【REVIEW】
日本で劇場公開もされた作品だが、見る前と見た後ではかなり印象が変わった1本。これは多分に、作品の宣伝効果によるもの。劇場映画用のオフィシャルサイトやDVDのジャケットでは、『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』のようなレイプ・リベンジ・ムービーをイメージしていたのだが、後半はかなり趣が変わったいき、バイオレンス+ホラー+オカルト+アクション・・・のような、様々なテイストが入り乱れた、バラエティに富んだ内容になっている。

主人公のゾーイは暴漢どもに襲われ、その後生き埋めにされるが、インディアンの呪術師に発見され掘り出される。哀れに思った呪術師は何とか彼女を助けようとするが、儀式がうまくいかずゾーイは一度死んでしまい、その後酋長インディアンの魂も一緒になって蘇ってしまう。彼女を暴行した男たちは、昔インディアンたちを虐殺した者たちの子孫で、ゾーイと酋長の復讐相手が一致、弓矢や手斧などの武器を駆使して、男どもを血祭りに上げていくわけです。ちなみに、宣伝では、このインディアンの絡みが紹介されていないので、一般女性が復讐するお話かと思うと、意表を突かれた感じになると思います。

ゾーイは一度死んで蘇っているので、いわゆるゾンビ状態。なので、銃で撃たれようが、チェーンソーで腹を掻っ捌かれようが意に介さず、たった一人で立ち向かっていき、その凛とした姿が最後まで美しい。魂は宿っていても、体は腐っていく一方なので、見た目はボロボロになっていくのに(傷口に蛆虫がたかっていたり、肉が削げ落ちていったりもします)、それでもめげずに戦う姿がカッコいいのです。まあ、この辺、戦うヒロイン像が個人的に好みというのもありますが。

復讐を果たした彼女はどうなるのか!?なかなか先の読めない展開でしたが、安易なハッピーエンドにならず、少し哀愁を漂わせて切なく終わらせたこのエンディングも良いです。「泣けます!」とか「涙が止まりません!」とか、やたら泣かせようと宣伝する映画は少なくありませんが、アクションやらホラーやらバイオレンスやらいろいろな要素がぎっしり詰まっていて、なお最後にホロッと切なくて自然に泣けてくる・・・、この『サベージ・キラー』はそんな映画です。撮影のために9か月も格闘訓練を受けて臨んだというヒロインのアマンダ・エイドリアンも素晴らしいが、6年もの歳月を費やして完成までこぎ着けた監督マイケル・S・オヘダの執念(そして映画への愛情)もビシビシ感じる、今年のベスト10に是非入れたい作品です。

サベージ・キラー01

サベージ・キラー03jpg






コメント

  1. リキマル | URL | Ef5G3OlI

    未公開の時に海外盤が一部でかなり評価が高くて、無事日本上陸した作品ですね。
    ヒロインが受ける暴力シーンはあまりにも可哀想で、復活してからのリベンジシーンには思わず力が入りました。
    ラストも感動的で良かったです。

    レンタルにはこれのパート2を名乗る未公開作があり、試しに鑑賞しましたが本作には全く及ばない、見所無しの酷い出来でした。

  2. Aki | URL | -

    Re:サベージ・キラー

    『サベージ・キラー』いいですよね!それほど期待せずに見てると、グイグイ引き込まれる展開で、最後は感動すら覚えるほどでした。大作ではあんまり味わえない、いろいろなテイストが混ざり合った作品だと思います。

    パート2は・・・、あれですね、勝手に邦題を命名した駄作ですかね。

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