ゾンビ映画年代記-ZOMBIES ON FILM-

2016年01月09日 15:59

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出版社:パイ インターナショナル
出版年月:2015年8月
ページ数:232頁
定価:3,200円(本体価格)


「250点を超える図版とともにゾンビ映画の歴史を徹底解剖!」

“「ゾンビ映画」がジャンルとして完全に定番化、世界的に共有されるひとつのフォーマットとなった今だからこそ、美しい図版とともに改めてその歴史を概観できる、こんな決定版的一冊が欲しかった―宇多丸(RHYMESTER)”

前書き:リビングデッドの世界

1.ハリウッド、ゾンビを召喚する

2.「低予算映画」から這い出して

3.墓場からやってきた侵略者

4.ロメロの革命

5.広がりゆく感染

6.スプラッターの嵐

7.すべてを変えたビデオゲーム

8.ゾンビ時代到来

索引



日本での「ゾンビ映画」の研究本としては、間違いなく伊東美和著の『ゾンビ映画大事典』とその続編『ゾンビ映画大マガジン』が筆頭として名を連ねるだろうが、本書は、2014年にRizzoli社より刊行された『ZOMBIES ON FILM』を高橋ヨシキ氏の監修のもと翻訳したもので、ゾンビ映画の歴史を図版を交えて体系的にまとめた1冊。ゾンビ映画の原点とも言える『ホワイト・ゾンビ』から2010年公開の超大作『ワールド・ウォーZ』まで、ゾンビというキャラクターがホラー映画の1ジャンルという枠組みを超え、一般人にまで広く認識されることとなったヒストリーを読んで体感していくことができます。

研究本といえば、窮屈で小難しそうなイメージがあるが、本書はどちらかといえば、文字量よりも図版の方が多い構成なので、映画のスチール写真やポスターを眺めているだけでも楽しめると思う(判型もB5判と大きいのも良し)。個人的には、映画の紹介本や研究本はどんなに優れた文章が書き連ねられていても、インパクトのある1枚の写真には敵わないと思っているので、写真やイラストがふんだんに使われているタイプの本は非常に嬉しく思います。最後まで、カラーで掲載されているのもグッドなのだが、その分、価格は少し高めになっている。

反面、スタッフやキャストの紹介や作品データはほとんどないに等しいので、資料的な使い方は出来ず、写真の方も、少々マニアックなファンなら一度は見たものばかりで、レアなものは少なく感じてしまった。そう考えると、ゾンビ映画には興味はあっても、どちらかといえば初心者向きの書籍で、美麗な写真を眺めて楽しむアート本的な使用法が最適だろう。本棚に並べておいても様になるので、全国の図書館は是非その蔵書のラインナップに加えてもらって、なお一層“ゾンビ”ワールドが広がり、ホラー映画に興味のない人にも認識されていけば嬉しく思ったりしますが、いかがなものでしょうか?






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