バイオハザード

2016年01月26日 18:16

バイオハザード01

【原題名】RESIDENT EVIL
【製作】ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ベルント・アイヒンガー、サミュエル・ハディダ
【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【脚本】ポール・W・S・アンダーソン
【撮影】デヴィッド・ジョンソン
【音楽】マリリン・マンソン、マルコ・ベルトラミ
【出演】ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス、エリック・メビウス
2002年/ドイツ・イギリス・アメリカ映画/101分


【STORY】
ラクーンシティの地下奥深くに存在する、巨大企業アンブレラ社の実験施設“ハイブ”。そこでは、秘密裏に細菌兵器や生物兵器の研究も行われていたが、何者かの手によって研究中のウィルスがばらまかれて所内の人間らは感染、研究所を統括する人工知能“レッド・クイーン”は感染拡大を防ぐため、所員をすべて抹殺する。

直後、アンブレラ社が派遣した特殊部隊がハイブの真上に位置する邸宅に到着、建物内に居た記憶喪失の美女アリスと警官と名乗る男マットを拘束し、地下のハイブへ潜入していく。事態の収拾を図るべく、レッド・クイーンを目指すが、侵入者に対する防御システムに引っ掛かり隊長以下数名が死亡、何とか最下層のコンピュータルームにたどり着き、システムをダウンさせることに成功する。しかし、それによって所内にはウィルスに感染したアンデッドの群れが解き放たれてしまう。研究されていたウィルスは肉体を活性化させ、一度死んだ人間もゾンビとなって蘇生していたのだった。地上へ戻るタイムリミットが迫る中、生き残ったメンバーたちは、ゾンビの群れをかわしながら脱出を図る。


【REVIEW】
もう何度もTV放映されていて、何度見たか分からない超有名ビデオゲームの映画化作品の第一作目。ベースになっているゲームの世界観を巧みに残しながら、オリジナルのキャラクターも登場させ、誰がウィルスをばら撒いた犯人なのか、そして最後は誰が生き残るのか、というサスペンス要素も織り交ぜ、最初から最後まで息もつかせぬジェットコースタームービーとして楽しめる内容になっている。元のゲームとは「ここが違うよ!」とか、「この表現はおかしい!」とか、いろいろ批判もあるだろうが、映画は別物と考えれば、これはこれで納得できる出来栄えだと言えるだろう。

勿論、ゾンビが大量に出てくる時点でホラー映画に分類されてもおかしくないが、ジャンル的にはアクション映画。ゾンビは襲って噛みついてはくるが、血しぶきがドバドバ溢れ出てきたり、内臓が掴み出されて食らいついたりという描写は皆無。あくまでスタイリッシュに、さらっと流していくので、グロさは感じない。むしろ、個人的にはレッド・クイーンに通じる通路で、レーザーカッターで細切れに裁断されていく隊員たちのほうが、よっぽど残酷度は高いと感じてしまったりする(これも、必要最低限しかみせてくれないのは残念だが・・・)。まあ、この辺レイティングの問題もあるはずで、家族連れやホラーに馴染みのない若者層にも見ていただこうという配慮だと思うのだが、これは当たりで映画自体もヒットし、この後5本の続編が製作されることになる。

当初、監督は御大ロメロにオファーが来ていたそうだが、結局降板し、ポール・W・S・アンダーソンがメガホンを取ることになる。これには往年のホラーファン(特にロメロ信者は)はがっかりしたと思うが、結果的にはいい判断だったと思われる。ロメロが撮っていれば、こってりしたいわゆる“ゾンビ映画”が出来上がってそれはそれで楽しめたのではないかと思うが、アクション主体の誰もが楽しめる(悪く言えば、広く浅く楽しめる)内容にしたことによって、ゲームに負けじと映画自体もヒット、一時期低迷していたゾンビ映画に復権をもたらした功績は計り知れない。事実、これ以降のゾンビ映画の製作本数はすさまじいものがあり(駄作・珍作も多いのだが)、ホラー映画の歴史の残るトピックスになったのは間違いないでしょう。

映画が成功したのは、ニューキャラクターの登場によるところも大きく、このシリーズのヒロイン・アリス役を務めたミラ・ジョヴォヴィッチと、タフな女性隊員役を演じたミシェル・ロドリゲスの功績は大きいだろう。ホラー映画には、美しいヒロインは絶対条件だと思うのだが、『バイオハザード』はアリスを主人公にしたことが成功した要因の一つで、事実ミラのスタイリッシュなアクションシーンを見ているだけでも、楽しめる作りになっているほど。このあとの続編では、ちょっとキャラクターの方向性がぶれまくっていくので(エスパー能力が発動したり、大量にクローンが出てきたり、そんでもってまた普通の人間に戻ったりと)、なんだかな~という感じなんですが、この1作目に関しては非常に魅力的なキャラクターに仕上がっています。製作年度を見れば、もう15年も前の映画なんだが、何回見ても、いろいろな意味でバランスのとれた作品だと改めて思う。まあ、それだけ、ゾンビ映画には似たような内容のものが多い割に、出来の悪い作品も数多くあるわけで、この作品の完成度の高さが光っているのではないかと思います。








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