悪魔の墓場

2010年12月06日 06:45

悪魔の墓場02
【原題名】LET SLEEPING CORPSES LIE
【製作】エドモンド・アマティ
【監督】ホルへ・グロウ
【脚本】サンドロ・コンチネンツァ、マンチェロ・コスチア
【撮影】フランシスコ・センべレ
【音楽】ジュリアーノ・ソルジーニ
【特殊メイク】ジャネット・デ・ロッシ
【出演】レイ・ラヴロック、クリスティーヌ・ガルボ、アーサー・ケネディ、ポール・ベンソン、アルド・マサッソ、ジョルジョ・トレスティーニ
1974年/イタリア=スペイン映画/94分


【STORY】
骨董屋のジョージは休暇を利用してロンドンからウィンドメアに向かう途中、車との接触事故でバイクが故障、足止めをくってしまう。仕方なくその女性の車に同乗し目的地に向かうことに。女性の名はエドナといい、サウスゲイトに住む姉を訪ねていく途中だった。その夜、エドナの義兄が何者かに殺され、居合わせたジョージは警察から疑われることに。警察の疑念を晴らすため、2人は奔走するが、やがて驚くべき事実が判明する。義兄を殺した犯人の男は、1週間前にすでに死亡していた。この近辺の農場では、超音波を使った害虫駆除機が導入されていて、その影響で死者が甦って人間を襲っていたのだった!


【REVIEW】
ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の影響下で製作されたユーロゾンビ映画。日本では『ナイト~』が劇場未公開であったため、ロメロの『ゾンビ』よりも前に公開された本作はモダンゾンビ映画の先駆けだった。余談ですが、日本では配給会社が悪魔三部作として『悪魔のはらわた』『悪魔のいけにえ』『悪魔の墓場』の3本を宣伝していたとか。ロメロの定義したゾンビのルールを使った模倣映画と言ってしまえば身もふたもありませんが、モノクロだった『ナイト~』と比べて、フルカラーで展開される本作の方がインパクトは上。加えて、ジャネット・デ・ロッシによる人肉喰いやはらわた引きずり出しなどの残酷描写もなかなかグロい仕上がりです。

ゾンビ発生の原因が害虫駆除の機械だったというのは時代を感じさせますが(他にも公害や放射能が原因の映画って多かったですよね)、静かな寒村を舞台に繰り広げられる陰惨な事件の数々は、なかなかいい雰囲気です。このあたり、ヨーロッパはアメリカとはまた違ったムードが感じられて、味わい深いですね。音楽も淡々としていますが、心臓の鼓動音にも似た不気味なテンポが怖さを盛り上げています。

甘いマスクで当時人気のあったR・ラヴロックが主役を務めていますが、事件を解決しようと奔走するものの、最後まで警察の疑いは晴れず、ゾンビたちを壊滅させたものの、犯人として射殺されてしまうのは皮肉な結末。(その後、復讐を果たしますが)線の細い、ヒロインのC・ガルボの美しさも印象に残ります。

『悪魔の墓場』と言えば、代名詞にもなっている解剖ゾンビ。生々しい手術跡の残るゾンビの不気味さは今見ても、気味悪さは抜群!小学生のころにケイブンシャかなにかのホラー百科に載っていたこのゾンビの写真を見て、「この映画は怖くて絶対見たくない!」と思った記憶があります。
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コメント

  1. リキマル | URL | 1jhbtX.k

    Re: 悪魔の墓場

    70年代ゾンビ映画の中でも最高な1作ですね。
    今でもゾンビ映画ベスト3となれば「ゾンビ」「サンゲリア」この「悪魔の墓場」を迷わず選びます。
    ジェネット・デ・ロッシによるゾンビメイク、中盤の集団墓地で登場した頭を撃っても全く動じないバアさんゾンビは怖いです。
    病院での解剖跡ゾンビは、当時秋田書店の「怪奇大全科」に白黒でスチルが載っていてインパクト大でしたね。
    今作のヒロイン役が魅力的なクリスティーヌ・ガルボはこの他にはイタリアンスリラー「ソランジェ」くらいしか出演作を知りませんがもっとホラー作品に出て欲しかった女優さんです。
    SPO発売版は、画質が向上しテレビ吹き替えの収録、特典ディスク付きと文句なしの仕様でした。

  2. Aki | URL | -

    Re: 悪魔の墓場

    『怪奇大前科』って懐かしすぎます!解剖ゾンビの写真は当時の小学生の私には本当にトラウマ必至でした。今見ても、不気味ですから。他に登場するゾンビたちも本当に怖い描かれ方をしてますよね。

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