ディレンジド 人肉工房

2016年05月22日 16:57

ディレンジド01

【原題名】DERANGED
【製作】トム・カー、ボブ・クラーク
【監督】アラン・オームズビー、ジェフ・ギレン
【脚本】アラン・オームズビー
【撮影】ジャック・マッゴーワン
【音楽】カール・ジットラー
【特殊メイク】トム・サヴィーニ
【出演】ロバーツ・ブロッサム、マリアン・ウォルドマン、コゼット・リー、ミッキー・ムーア
1974年/アメリカ映画/84分


【STORY】
父の死後、長い間母親の介護を続けていたエズラは強いマザー・コンプレックスを抱えていた。やがて、母親は病死するが、その事実を受け入れられないエズラは苦しみ続け、埋葬されていた母親の遺体を掘り出し、自宅へ持ち帰ってしまう。再び母親と一緒に暮らせることに喜びを覚えるエズラだったが、死後1年以上たっている遺体はミイラ化し、朽ち果てかけていた。悩んだ彼は、死後間もない女性の遺体を掘り出し、そのパーツを移植して母親の体を蘇らせようと試みる。エスカレートしていくエズラは、遺体だけでなく、生きている女性を標的にしていき・・・。

【REVIEW】
伝説の猟奇殺人犯エド・ゲインをモチーフにした映画は数多く製作され、『サイコ』や『羊たちの沈黙』、『悪魔のいけにえ』などが有名だが、その犯行のリアルな再現度では群を抜く出来栄えなのが本作品。『ゾンビ』などを手掛ける前のトム・サヴィーニも参加した特殊メイクはチープながらも、逆に不気味な印象を感じさせ、死体を分解し、母親の体にパーツを移植していくシーンなどはかなりグロ度が高めだ。特に、恩師の女性教師の頭を割って、脳みそをスプーンで掻き出す場面がかなり気持ち悪い・・・。←それを、淡々と長~く撮っているのが、なおグッド!

遺体解体シーン以外にも、誘拐してきた女性を椅子に座らせて死体を囲んだ食事場面や(『悪魔のいけにえ』のそれとそっくり!)、全裸女性を逆さづりにして腹を掻っ捌いたりと、当時としてはショッキングな場面が続出。フィルムが行方不明になり長らく幻となっていたこともあり、カルト映画と呼ばれるのに内容も相応しいものになっている。ただ、全体的なテンポはゆるめで、『悪魔のいけにえ』ほど極限の緊張感のようなものは感じられない。そこは、『死体と遊ぶな子供たち』のボブ・クラークやアラン・オームズビーが参加している影響が大きいと思われる(なんとなく、全体の雰囲気は似ている)。やっていることは凄惨極まりないのだが、演出はゆったりめ、このなんとも言えないアンバランスさが逆に不気味なわけで、主演のロバーツ・ブロッサムも演技というよりは、地のままのようにも見えてくる怪演ぶり。怪作である。




映像特典はほとんどないのだけれども、封入されている縮小版チラシが嬉しい。
ディレンジド003_convert_20160522164711








コメント

  1. KKK | URL | -

    Re:ディレンジド 人肉工房

    エド・ゲインではなくエド・ギーンと発音するらしいです。
    どっちでもいいんですが……。
    それで実際のエド・ゲイン(ギーン)氏は、親友(男)と一緒に墓場から死体を掘り出していたとか。
    のちに、この『大親友』は死んでしまうようです。
    それから彼の『行為』がエスカレートしたのかは判りませんけど。
    どうであるにせよ【ディレンジド 人肉工房】は最高です。
    友人たちには勧められませんけどね。

  2. Aki | URL | -

    Re:ディレンジド 人肉工房

    こんばんは。コメントありがとうございます。
    エド・ギーンと発音するのですね、初めて知りました。

    ―友人たちには勧められませんけどね。
    そうですね。大多数の人々にはまずお勧めできませんねー。
    たまに「趣味は映画観賞です」と答えると、「じゃあ、おススメの映画を教えてください」なんて言われても、熟考したのち、無難なジャンルのものを言ってしまいます。素直におススメのタイトルを言うと、多分明日から白い目で見られるんじゃないかと思ってしまうので。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://thehorrormovies.blog55.fc2.com/tb.php/424-8f79ce4c
この記事へのトラックバック


最新記事