残穢 -住んではいけない部屋-

2017年04月09日 22:56

ZANE01.jpg

【製作】松井智、高橋敏弘、阿南雅浩、宮本直人、武田邦裕
【監督】中村義洋
【脚本】鈴木謙一
【撮影】沖村志宏
【音楽】安川午朗
【出演】竹内結子、橋本愛、 坂口健太郎、滝藤賢一、佐々木蔵之介
2015年/日本映画/107分


【STORY】
読者の体験談をもとに短編小説を執筆している「私」は投稿されてきた1通の手紙に目を止める。それは、マンションで一人暮らしをする女子大生の久保さんからで、部屋の中から畳を掃くような音が聞こえてくるというものであった。興味を持った私は、投稿者の久保さんと調査を開始する。すると、このマンションでは、他の部屋でも怪現象に悩まされていた住人がいることがわかり、さらに余所へ引っ越した後で変死した者もいた。事故物件ではないという不動産屋の説明を受けた2人は、このマンションが立てられる前に原因があったのではないかと考え時代を遡っていくと、ここに代々住んでいた住人に負の連鎖が生じていることが判明する。


【REVIEW】
小野不由美の原作を竹内結子と橋本愛の主演での映画化。最初は軽い気持ちで始めた怪奇現象の調査が、やがて最後はえらい大事に発展していくという、いわゆる本当にあった怖い話を淡々と調査していくドキュメンタリーっぽいミステリー。怪談話は各地に点在しているが、似たようなエピソードを辿っていくと、それはどこかでつながっていて、さらに元を辿れば出所は実は同じでしたという話の流れが心地よく、最初は関東での話だったのが、大元は九州であったことがわかって、最後はそこまで調査に行くという昔よくあった2時間のテレビ特番みたいで懐かしかったです。心臓直撃!みたいなショックシーンはなく、実に淡々と語られる物語が寒々しい映像と相まって静かな恐怖話という感じが出ていて良かったのだが、最後の恐怖シーンは逆に姿を見せてしまったことで、それが無くなり残念な結果に。これはCGが今一つで迫力不足だったのも否めず、もう少し見せ方を考えてほしかった。

“穢れ”に触れたものが不幸になっていくのは設定としてはおもしろかったが、必ず全員が同じ体験をするわけではなく、何も感じず普通に暮らせていたり、助かった者もいる一方、悲惨な死を遂げたり、逃げても追いかけてきたりと、法則が一定ではないのが腑に落ちないが、元来呪いの類のものにルールを求めること自体がナンセンスで、不条理であることも人知を超えた存在であることの一つの特性なのかもしれません。助かる術は、ヤバいものには関わらないこと、これが一番なのかも。あと、主演の竹内結子の地味で静かな小説家という設定がハマっていて良かった。ホラー映画なら、恐怖で叫びまくってほしいところですが、本作では感情を表に出さない淡々とした演技がマッチしていてはまり役でした。

ZANE02.jpg

ZANE03.jpg




コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://thehorrormovies.blog55.fc2.com/tb.php/482-6cc312cb
    この記事へのトラックバック


    最新記事