ゾンビ・クィーン/魔界のえじき

2017年04月14日 22:44

リビングデッドガール04

【原題名】LA MORTE VIVANTE/LIVING DEAD GIRL
      (再発タイトル:リビングデッド・ガール)
【監督】ジャン・ローラン
【脚本】ジャン・ローラン、ジャック・ラルフ
【撮影】マックス・モンティエ
【音楽】フィリッペ・ダラム
【出演】マリナ・ピエロ、フランソワーズ・ブランシャール、マイク・マーシャル、カリーナ・バローン
1983年/フランス映画/95分


【STORY】
産廃のドラム缶を捨てに来たついでに墓泥棒をしていた男たちの目の前で、漏れてきた産廃液に触れて甦った死者カトリーヌ。彼女は墓泥棒たちを血祭りにあげ、かつて住んでいた屋敷に戻ってきた。幼馴染で恋人でもあったエレーヌは生き返ってきた姿を見て喜ぶが、カトリーヌが人間の生き血を求めるため、屋敷に連れ込んだ人間たちを犠牲にしていく。次第に記憶が戻ってきたカトリーヌは、自分のしてきたことに悲嘆し、入水自殺を図るが死にきれずにエレーヌに助け出される。しかし、空腹のあまり我を忘れたカトリーヌはエレーヌを噛み殺してしまい、後悔の叫び声を上げ続けるのだった。

【REVIEW】
ゾンビ映画なのにどこか物哀しい、センチメンタルな気分にさせてくれる不思議な映画。それもそのはず、監督はジャン・ローランで、彼が撮ったらゾンビ物でも普通のゾンビ映画にはならないわけで、生き返ってしまったばっかりに人を殺して生き血をすすらないといけなくなってしまったヒロインと、その彼女を救うために次々と死者を増やしていくレズの恋人。2人の行く末は、当然幸せな未来などはなく、破滅が待っているだけ。自分を助けてくれたエレーヌを殺してしまったことに気付いて、悲しみに暮れるカトリーヌの悲しみの叫び声で終わるラストシーンは忘れ難い。

しかし、本作が名作として名を残しているようでないのは、そのほかの部分が凡庸であるため。カトリーヌが生き返るのも拍子抜けするくらいあっさりだし、なぜ彼女が生き血をすするのかもよくわからない。よくわからないけれども、その辺はたいして重要ではない(少なくとも、ローランにとっては)。大事なのは、愛する者を失う悲しさであって、ほかはどうでもいいのだ。全体的に、まったりとした昼ドラみたいな雰囲気で退屈だが、それもいつものこと。2人の少女時代の回想シーンや、カトリーヌがエレーヌにかぶりつく場面を長々と見せたりと、やはり他のホラーとは違う視点が際立っていて、面白い。『殺戮謝肉祭』ほど、ゴアシーンはないけれども、要所要所で血しぶきはあがります。


リビングデッドガール02

リビングデッドガール03




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