2018年01月16日 17:45

【原題名】THE COMPANY OF WOLVES
【製作】クリス・ブラウン 、スティーヴン・ウーリー
【監督】ニール・ジョーダン
【脚本】ニール・ジョーダン
【撮影】ブライアン・ロフタス
【音楽】ジョージ・フェントン
【出演】アンジェラ・ランズベリー、サラ・パターソン、スティーヴン・レイ、デヴィッド・ワーナー、グレアム・クラウデン、テレンス・スタンプ
1984年/イギリス映画/95分
【STORY】
屋根裏部屋に一人閉じこもって眠り続けるロザリーンは夢を見ていた。夢の中では彼女は中世の村娘で、預けられた祖母からいろいろな話を聞かされる。“行商人の夫が行方不明になり、数年後戻ってきたときには狼男になっていた” “領主の息子に捨てられた村娘がその息子の結婚式に現れ、参列者の貴族たちに呪いをかけると、狼に変身した” “眉毛のつながった男は狼だ”
ある日、母親から手土産の酒を持って祖母の家に向かっていたロザリーンは森の中で猟師と出会う。猟師はロザリーンに賭けを持ちかける。自分が先に祖母の家に着いたら彼女のキスを頂くと。猟師はロザリーンよりも先に到着すると、祖母の首を跳ね飛ばし、その体を食べてしまうのだった。
【REVIEW】
『狼の血族』が公開された当時は(1985年ごろ―)、まだまだホラー映画が熱かった頃で、特殊メイク技術を競ったような映画も話題を集めていた。狼男モノも往年のクラシックなものとは一線を画したリアルな変身シーンを売り物とした『ハウリング』や『狼男アメリカン』が公開され、これも人気を博し、この『狼の血族』も当時は斬新な変身シーンがフューチャーされたが、本質はおとぎ話をモチーフにした文芸ファンタジー映画といった趣が強い。ストーリーは、主人公のロザリーンの見る夢の中に狼にまつわるエピソードが数珠つなぎになったような感じで、抽象的で何を訴えかけているのかは分かり辛い。むしろ、ここはやはり、良くできた中世の村や森のセットから醸しだれる幻想的な映像美に酔いしれたり、所々で出てくる独特の変身シーンを楽しんだ方がいいと思われます。特に、変身場面では、男の口から狼の口が出てきたり、人間の皮をバリバリ剥いでいくとやがて狼になっていったりと様様なバリエーションを見せてくれ、飽きさせないのが嬉しい。また、ヒロインのロザリーン役の、サラ・パターソンの美少女っぷりも見どころの一つです。


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