クジョー

2011年02月18日 00:09

クジョー05
【原題名】CUJO
【製作】ダニエル・H・ブラット、ロバート・B・シンガー
【監督】ルイス・ティーグ
【脚本】ドン・カーロス・ダナウェイ、ローレン・キュリア―
【原作】スティーブン・キング
【撮影】ヤン・デ・ボン
【音楽】チャールズ・バーンスタイン
【出演】ディー・ウォーレス、ダニー・ピンタウロ、ダニエル・ヒュー・ケリー、クリストファー・ストーン、エド・ローター
1983年/93分/アメリカ映画


【STORY】
息子のタッドを連れ、町から少し離れた修理工場を訪れたドナ。朝から調子の悪かった車はエンストを繰り返しながらも、やっとのことでここまで辿りついたのだった。しかし、工場に人影は無く、居るのはそこで飼われているセントバーナード犬のクジョーだけだった。車外に出て途方に暮れるドナに、突然襲いかかるクジョー。からくも車に逃げ込むが、車のエンジンは全くかからず移動することはかなわない。助けを待つ二人を、クジョーは静かに見つめていた。

クジョーは実はコウモリに咬まれて狂犬病に感染していたのだった。そして、飼い主のキャンバーも既に噛み殺されていたのだった。助けの来る気配すらない中、夏の日差しで車内はどんどん気温が上昇、脱水症状を起こしたタッドの具合はどんどん悪化していく。このままでは息子は死んでしまう―。限界を超え、意を決したドナは遂にクジョーと対峙する。

【REVIEW】
ホラー小説の大御所スティーブン・キングの原作、後に『スピード』を監督しブレイクするヤン・デ・ボンが撮影を担当、そして監督は『アリゲーター』のルイス・ティーグ。思えば、そうそうたるメンバーが揃ったアニマルホラームービー。キングの原作を映画化したものは多いが、どちらかといえば失敗作が多いのも事実。文章で描かれた恐怖を映像化するのは意外と難しく、多くの監督が挑戦し、敗れ去っています。個人的にはキューブリックの『シャイニング』、クローネンバーグの『デッドゾーン』は良く出来ていたと思いますが、本作『クジョー』は可も無く不可も無く、平均点は取れている、と言ったところでしょうか。

恐怖のメインとなるのが故障した車に閉じ込められた母子を、狂犬病に侵された大型犬が襲うという、いたってシンプルな設定。最初は毛並みもキレイで大人しかったクジョーが段々と汚れていき表情も獰猛になっていくあたり、丁寧に描かれています。また、タッド役の子役さんも迫真の演技で、極限状態が伝わってきてリアル。母親の愛情と野生の本能を剥き出しにした犬との対決を最後まで魅せてくれます。この辺は監督のルイス・ティーグの手腕をもっと褒めてあげてもいいと思うのですが、映画後半は一台の車の密室劇に限定されてしまったため、どうしても単調な感じになってしまい、『アリゲーター』のようなドラマティックな展開にには及ばなかったのは致し方ないところでしょうか。

ラストは原作とは違って、クジョーを倒して、家族が再会して終わるハッピーエンドになっていますが、映画的には違和感のない無難な終わり方だと言えると思います。しかし、家族愛が強調された結果、純粋なホラー映画としては恐怖感は物足りなさを感じてしまうのも事実。「狂犬病になった犬が大量に襲ってくる」とか、「町の住民が犬の軍団に襲われて大パニック!」みたいなシーンもあればおもしろかったのに・・・!なんて思うのは下品な映画の見過ぎでしょうかね。








コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://thehorrormovies.blog55.fc2.com/tb.php/57-c493b34c
    この記事へのトラックバック


    最新記事