飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

2018年05月09日 00:01

悪魔のいけにえ3D01

【原題名】TEXAS CHAINSAW 3D
【製作】カール・マッツォコーネ
【監督】ジョン・ラッセンホップ
【脚本】アダム・マーカス、デブラ・サリヴァン、クリステン・エルムズ
【撮影】アナスタス・ミコス 
【音楽】ジョン・フリッゼル
【出演】アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー、タニア・レイモンド、トム・バリー、スコット・イーストウッド、マリリン・バーンズ、ビル・モーズリイ、ガンナー・ハンセン
2013年/アメリカ映画/94分


【STORY】
1973年8月18日。テキサス州で、友人4人が殺された少女が保護される。彼女の証言でソーヤー一家の犯行だと知れ渡ると、激怒した街の住人達が押し掛け、投降を呼びかけていた警官を押しのけ屋敷に火を放ち、一族を皆殺しにしてしまう。そのとき赤子が見つかるが、ある夫婦によって密かに引き取られる。

それから20年後、ヘザーと名付けられ成人した彼女のもとに一通の封書が届く。その中には、彼女の実の祖母が無くなり、遺産として屋敷を相続してほしいとのことだった。自分が養女であったことに驚きと落胆を隠せないヘザーであったが、自分の出生の秘密を知るため、友人たちとテキサスにある屋敷へ向かう。現地についてみると、広大な土地に巨大な屋敷が建っていた。豪華な遺産に喜ぶヘザーたちだったが、屋敷の地下室の奥には隠し部屋があり、そこにはソーヤー一家の生き残り“レザーフェイス”が潜んでいた。

【REVIEW】
あの『悪魔のいけにえ』の直後から始まる3D作品。3Dなので、レザーフェイス愛用のチェーンソーがこちら目掛けて飛んできたりして、「おいおい、大事な物放り投げたらあかんやろ!」と突っ込みたくなったりするが、それよりもフーパーの2作目を無かったことにして、新しいストーリーを構築してしまっていてそっちの方が心配になったが、これが意外によくできた作品。

前半は主人公の友人がレザーフェイスに殺されていき(背中を鉤爪にブッ刺すところとか、箱の蓋を開けると女性が飛び出してくるところとかオリジナルを彷彿させる描写が面白い)、ヘザー自身も追い掛け回されるが、自分の出生の秘密がわかって、なんとレザーフェイスとは親戚関係だったことが判明、最後は一族を虐殺した町長らにタッグを組んで逆襲していく話の展開がなかなか面白いのであった。友人らは殺され損のような気もするが、彼氏はヘザーの女友達といい仲になっていたり、途中拾ったヒッチハイカーの男は無断で屋敷の物品を持ち去ろうとするようなやつらなんで、そんなに同情する余地がない気がしたりする。また、レザーフェイスが町長にとどめを刺す場面で保安官が見殺しにするのも、ソーヤー一家を皆殺しにしようとした報いから「目には目をか」と呟いていて、妙に納得。そして、祖母の遺言に沿って、レザーフェイスに寄り添うヘザー。なんだかんだ言って、血縁関係というものは強いものがあるんだなーと、いやいや、さすがにそこまですんなり受け入れられるだろうか?確かに自分を助けてくれたけれどもね。少々疑問。

主人公のヘザー役はアレクサンドラ・ダダリオ。少し影のある感じの美人さんで適役。ただ、レザーフェイスに追われる場面が少なかったちょっと残念。歴代のヒロインは一家総出で狂気の接待を受けていたので、年老いたレザーフェイス一人だと物足りなかった気がします。ゴア描写は及第点だが、あんまり痛々しさを感じないのはなぜだろう?この辺、『悪魔のいけにえ』がほとんど血を見せていないのに、残酷さを感じさせるのはやっぱり演出が素晴らしいということなんだろうなあ。

ちなみに、エンドクレジット後にもおまけがあるのでお見逃しなく。やっぱり報いは受けねばならないということで。


悪魔のいけにえ3D03

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