ZOMBIO/死霊のしたたり

2018年05月16日 07:23

死霊のしたたり01

【原題名】RE-ANIMATOR
【製作】マイケル・エイベリー、ブルース・ウィリアム・カーティス
【製作総指揮】ブライアン・ユズナ
【監督】スチュアート・ゴードン
【脚本】スチュアート・ゴードン、デニス・パオリ、ウィリアム・J・ノリス
【撮影】マック・アールバーグ
【音楽】リチャード・バンド
【出演】ジェフリー・コムズ、ブルース・アボット、バーバラ・クランプトン、ロバート・サンプソン、デヴィッド・ゲイル
1985年/アメリカ映画/86分


マサチューセッツ州の医大にやってきたハーバード・ウエストは脳外科医の権威ヒル博士の研究室に入る。同じ研究室のダンのルームメイトになったウエストは、猫の死体に自分の発明した血清を注射し生き返らせてみせる。人間で実験を試みたいウエストはダンを説得し、大学の遺体安置室に潜り込み、死後間もない死体に血清を注射。死体はほどなくして動き出すが、狂暴化したゾンビとなり二人に襲い掛かる。その頃、ダンの恋人のメグと父親で学長のホルジーが遺体安置室にやってくる。ホルジーはウエストが無謀な実験を行っていると聞き、その処分を言い渡そうとするが、安置室から飛び出してきたゾンビに殺されてしまう。目の前にできた新たな死体にウエストはまたもや血清を注射、死んだホルジーは生き返るが、収容された後、ヒル博士が実験体にしてしまう。ウエストが死体を生き返らせる血清を発明したことを知ったヒルは、ウエストを脅迫してその研究自体を横取りしようとするが、逆に殺されてしまい、血清を打たれてゾンビとなる。隙をついて逃げ出したヒルは、奪った血清を使って次々に死体を生き返らせ自分の手下に。ウエストとダンはヒルを追いかけて遺体安置室へ向かう。


【REVIEW】
H・P・ラブクラフトの『死体蘇生者ハーバード・ウエスト』が原作だが、出来上がったのは原作を忘れてしまうくらいエロ・グロにブラックなユーモアを織り交ぜたパワフルなスプラッタームービー!手当たり次第死体を蘇生しまくるマッドサイエンティストなウエスト、そのウエストの首チョンパされた後ゾンビ化して暴走するヒル博士、さらにその首なしゾンビとなったヒルに犯されかかるメグと、無茶苦茶なストーリーが展開するが、これが映画初監督となったスチュアート・ゴードンが見事に演出。グロテスクな見せ場を強引にまとめあげ、やり過ぎたゴア描写が笑いを誘うあたりは、『死霊のはらわた』を彷彿させるものがあり、ゾンビ映画史にその名を残す傑作となった。

ジャンルとしてはゾンビ映画(マッドサイエンティスト物とも言える)なのだが、そのゾンビがとにかくパワフルで超元気!意識は欠落しているのだが、手当たり次第に暴れまくって手に負えず、事故死したゾンビなどは生々しい傷跡を晒しながら動き回って、怖いのか可笑しいのか絶妙のバランス。さらにヒル博士が蘇生したゾンビたちはロボトミー手術が施されて、ヒルの思念で操られているが、博士が苦しんだら他のゾンビも一緒に苦しんだりと、シンクロしているのも面白い。ヒル博士の生首のシーンや、巻きついてくる腸、ゾンビ猫のシーンなど、低予算なのが丸わかりだが、アイデアと工夫で乗り切ろうとしているのが微笑ましい。大金をかければ良いというものではないし、むしろ低予算映画の方が作り手側の熱気も感じられて、いい方向に仕上がっていることも多い気がします。

プロデューサーのブライアン・ユズナは、この5年後に自ら監督した『死霊のしたたり2』を発表、『フランケンシュタインの花嫁』をモチーフにしたような内容で、スクリーミング・マッド・ジョージが製作に参加したのも話題に。さらにユズナは3作目となる『RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3』を2003年に製作、こちらは刑務所を舞台にした作品だったが、やはり、どちらも1作目を超える評判は得られなかった。

死霊のしたたり02

死霊のしたたり04


死霊のしたたり03
確かに、この状況下でなお愛を語るヒル博士は、紛れもないヘンタイでしょうな。






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