輪廻

2018年06月01日 21:14

輪廻04

【製作】一瀬隆重
【監督】清水崇
【脚本】清水崇、安達正軌
【撮影】柴主高秀
【音楽】川井憲次
【出演】優香、香里奈、椎名桔平、杉本哲太、小栗旬、松本まりか
2005年/日本映画/96分


【STORY】
35年前に群馬県のホテルで大学教授が11人を惨殺し、自身も自殺したという痛ましい事件をもとに映画化が進められている。そのオーディションで監督の松村に見初められた新人女優の杉浦渚は主演に抜擢される。しかし、渚は撮影が近づくにつれ、見知らぬ少女の幻覚を見るようになる。一方、女子大生の木下弥生は幼い頃から行ったことのないホテルの夢を見続けていた。ある日、弥生は前世の記憶を持っているという女性森田由香と知り合う。由香は35年前に起きた11人殺人事件の被害者が自分の前世だと説明する。興味を持った弥生は今では廃屋となっている夢で見たホテルへ向かう。その頃、映画の撮影中、渚はセットに再現されたホテルから35年前の事件当時のホテルを行き来するようになり、次第に記憶が曖昧になっていく。

【REVIEW】
『呪怨』の清水崇監督の、リーインカネーションをテーマにしたサスペンスホラー。35年前の殺人事件の当事者たちが輪廻転生し、再び惨劇に巻き込まれていく様子を描いているが、劇中に映画撮影シーンを加えているのがポイント。35年前の営業していた頃のホテル、今現在の廃墟と化したホテル、そしてスタジオ内に建てられたセットのホテル。その3つのホテル内を彷徨う優香の視点が目まぐるしく変わり、現在と過去が入り混じった独特の世界観を構築しているのが興味深い(この時間軸が巧みに交錯して、段々と現在地が分からなくなっていく流れは、『呪怨』の清水崇らしいところ)。途中まで、優香が被害者の少女の生まれ変わりと思わせておいて、実は―という最後の種明かしも悪くない。しかし、正気を失って別人のようになってしまった優香以外の転生したものたちの末路が放りっぱなしの終わり方が少々残念。あれだけ映画化に執念を燃やしていた松村があまりにもあっさり死んでいるのもあっけないが、事件後の顛末が何も語られないのも説明不足気味。

主演の優香は、感情の起伏が無さ過ぎて演技的には物足りなさを感じるが、最後の狂気の表情は印象に残る。その優香にそっと被害者兄妹の形見の品を差し出して、怯える優香を見てほくそ笑む唯一生き残っていた教授夫人の笑顔も怖い。が、一番怖かったのは、少女の抱えていた人形。物語にはそれほど絡んでこなかったが、あの人形の顔はトラウマレベル。果たしてあの人形をプレゼントされて子供が喜ぶのだろうか!?視聴後もそこが疑問に残って、頭から離れない・・・。

輪廻05

輪廻02





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