ギリシャ・ゾンビ

2019年02月13日 18:09

ギリシャゾンビ03

【原題名】TO KAKO
【製作】ランブロス・トリフィリス、P・ノウシアス、クラウディオ・ボリヴァー
【監督】ヨルゴス・ノウシアス
【脚本】ヨルゴス・ノウシアス
【撮影】ヨルゴス・ノウシアス
【音楽】G・グリゴロボウロス、タノス・カラバジアキス
【出演】メレティス・ゲオルギアディス、べビ・モスコヴァコウ、アルギリス・タナソウラス
2005年/ギリシャ映画/85分


【STORY】
地下洞窟を探索していた3人の男性が何者かに襲われる。からくもそこから逃げ出すことに成功するが、彼らにはその時の記憶が抜け落ちていた。それから数時間後、彼らは突然周囲の人間に襲いかかり、彼らに噛みつかれた人間はゾンビとなってさらに犠牲者を増やしていくのだった。

父親が母親を噛み殺した現場から逃げ出した少女ジェニーは、同じアパートに住む女性と一緒に街中に向かうが、そこでもゾンビが溢れかえっていた。またタクシー運転手のアルギリスは客を乗せて走行中にゾンビの大群と遭遇し、ゾンビのいない場所へ車を走らせる。途中でジェニーら生存者と合流したアルギリスたちだったが、行く先々でゾンビに見つかり、ゾンビとの戦いの果て仲間たちも命を落としていくのだった。

【REVIEW】
ギリシャ初の本格ゾンビ・ムービーという触れ込みの本作は、演出・脚本ともに粗削りながらもユーモアとゴア描写が混然一体となったなかなかパワフルな仕上がりの1本。原因不明のゾンビパンデミックが発生したアテネ市内は戒厳令が引かれ、僅かに生き残った人々は安全な場所を求めて逃げ続けるが、ゾンビの群れは執拗に追いかけてゆく・・・。ありふれたストーリーながら、不気味な音楽、ビデオ撮りと思われるドキュメンタリーチックな映像が独特の雰囲気を醸し出しており、荒っぽい展開や素人くさい俳優の演技さえもこれらに貢献している感じさえするから不思議。ひたすら走るゾンビから逃げていく展開は『28日後...』の影響が大きいと思われるが、80年代に作られた『ナイトメア・シティ』にも似た感がある。

見せ場のゴアシーンは唐突に出現、中盤のレストランの場面、隠れ家にゾンビが押し寄せてきた場面に集約されていて、ゾンビを首チョンパ、親指で目潰し、胴体チョンパなど過激なスプラッター描写が目白押し。また、登場人物のゾンビへの攻撃が何故か執拗で(何回も何回もナイフで刺したり、鈍器で何回も何回も頭部を潰したり―など)、この辺がまた何か病的な感じがして、狙ってやっているとしたら面白い(じゃなければ、ただのやり過ぎ演出)。目立った主人公が居ないため、最後まで誰が生き残るか分からない展開も、結果的にプラスになっている(褒め過ぎか)。勿論、低予算で製作されているのは明らかで、特殊メイクもチープだが、勢いが感じられるのは評価していいと思う。『死霊のはらわた』もそうだったが、お金が無くても見せたいものを存分に見せてやる・・・!という気概のようなものが感じられ、個人的にはツボにはまった作品です。ちなみに、同監督は2009年に『ヴァーサス・ゾンビ 時空を越えた生きる屍』という続編も撮っているらしいので、見てみたい(ユーザーレビューが低いので、期待しない方がいいかもしれませんが)。

ギリシャゾンビ01

ギリシャゾンビ02






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