ミミズバーガー

2019年03月07日 12:23

ミミズバーガー表

【原題名】THE WORM EATERS
【製作】テッド・V・マイクルズ
【監督】ハーブ・ロビンズ
【脚本】ハーブ・ロビンズ
【出演】ハーブ・ロビンズ、バリー・ホステットラー、ジョセフ・サケット、リンゼイ・アームストロング・ブラック、ロバート・ギャリソン
1975年/アメリカ映画/89分


【STORY】
町はずれの沼地を再開発してひと儲けしようと企む市長一派は、土地を所有しているアムガーを疎ましく思っていた。人付き合いを敬遠して生活しているアムガーの楽しみはミミズを飼育すること。一匹一匹に名前を付けて愛情を持って接しているが、他人には変人扱いされている。ある日、アムガーの家にやってきたっ女性が、ミミズの混入したパスタを食べてしまい、彼女は下半身がミミズになってしまう。困ったアムガーは彼女を檻を作って中で飼育する。その頃、町では沼地の開発案が可決され、それを知ったアムガーはそれを阻止しようと、町の食物にミミズを入れミミズ人間を増やしていく。

【REVIEW】
ミミズを扱ったホラーといえば、『スクワーム』が有名だが、もう1作答えなさいと言われたら、出てくるのがこの『ミミズバーガー』。『スクワーム』は大量発生したミミズやゴカイが街や人を飲み込んでいくスケールの大きい作品だったが、本作はほとんどが主人公の家の周りで起こる珍事を描いた小粒な作品。ミミズを食べたら、ミミズ人間になっちゃった!・・・というのをバカ真面目に撮っているだけにかなり痛い仕上がりとなっている。主人公のアムガーおじさんを演じたハーブ・ロビンスは生ミミズを吹き替えなしで食べており、劇中ではミミズを手に取ってうっとり話かけるシーンを熱演。監督・脚本も彼の名前でクレジットされており、アムガーおじさんワンマンショーといった趣だ。

さらに肝心のミミズ人間の姿が下半身に布をぐるぐる巻きにしただけで、出来損ないの人魚みたいなのも凄い。そんなミミズ人間が腕の力だけで這って進んでいく姿はシュールを通り越して唖然とするしかない光景。ミミズ人間の男3人組は、俺たちに女のミミズ人間をあてがえ!と脅し、檻の中ではミミズ人間が奇妙な声を上げて暮らしている。アムガーがミミズと戯れる場面で流れる安っぽいエリーゼのためにも切ない。ほとんど予算の無いコントを延々と見せられている感じがし、リモコンの早送りボタンから手が離せない。製作のテッド・V・マイクルズは、エド・ウッドの唯一のライバルという触れ込みだったが、他に手掛けた作品が、『人間ミンチ』や『アストロ・ゾンビ―ズ』などがあり、ソフトの特典で映像が紹介されているが、どれもこれも同じようなレベルの仕上がりで、ある意味凄いな・・・と思ってしまった。ホラー映画には玉石混合様々な作品が存在するが、間違いなくその最底辺に位置するといっても過言ではない、カルト作だ。

ミミズバーガー裏
中古で購入したら、なぜか未開封の新品が送られてきた。それほど嬉しくないのはなぜだろうか。





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