スリープレス

2011年04月20日 08:28

スリープレス01
【原題名】SLEEPLESS
【製作】クラウディオ・アルジェント
【監督】ダリオ・アルジェント
【脚本】ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ
【撮影】ロニー・テイラー
【音楽】ゴブリン
【特殊効果】セルジオ・スティヴァレッティ
【出演】マックス・フォン・シドー、ステファノ・ディオニジ、キアラ・カセッリ
2001年/イタリア映画/117分


【STORY】
17年前のイタリア・トリノで起こった連続殺人事件。その犠牲者の1人である若い母親は金属製の縦笛でメッタ突きにされて息絶えていた。現場に駆け付けたモレッティ警部は、犯行の一部始終を目撃していた犠牲者の息子のジャコモに犯人の逮捕を約束する。

現在―。娼婦のアンジェラは変質的な客に恐怖を感じて、客の家から逃げだす。その帰路、夜行列車の中で彼女は誤って客の家にあったファイルを持ち出していたことに気づく。ファイルには17年前の連続殺人事件に関する資料が入っていた。その秘密を知ったアンジェラは友人に駅まで迎えに来てくれるよう電話するが、何者かに殺され、駅に着いた友人も車の中で惨殺される。

列車の車掌の証言から、警察は17年前の連続殺人との関連があるのでかないかと考える。しかし、当時事件の容疑者は死体で発見されていて、解決済みとなっているはずだった。そんな中、同様の手口で女性が惨殺されていく。犯人は模倣犯なのか、それとも17年前の事件の真犯人が引き起こしているのか。一度は警察を引退していたモレッティは、当時の記憶を呼び起こしながら事件の真相に迫ろうとする。そして、17年前と現在の事件との決定的な違いに気づいた時、犯人の魔の手はモレッティ自身にも迫っているのだった。

【REVIEW】
『サスぺリアPART2』や『シャドー』などの初期サスペンス・スリラー路線に久々に回帰したのが本作。『サスぺリア』、『インフェルノ』などの魔女ものに代表される超自然的なホラーとは異なり、犯人探しのミステリーにしっかりと貼られた伏線、多様な登場人物、プラスお得意のエグイ殺しの場面がインサートされた本格ジャーロ映画に仕上がっています。そして、何より嬉しいのは音楽を担当したゴブリンの復活!長らく解散状態にあった彼らが、本作のために再結成し、恐怖のメロディーを提供してくれています。

『ダリオ・アルジェント 恐怖の幾何学』で矢澤利弘氏が述べているように、『スリープレス』のオープニングシーンにおけるスピード感、スリリング感はなかなか見応えがあります。ゴブリン・サウンドと相まって、名作『サスぺリア』を彷彿させる出来栄えに仕上がっていると思います。逆に、その後の殺しのシーンが印象が薄く~残酷度はけっこうあるのですが、それほど印象に残らない~、平坦な感じがしたのは残念。ストーリーは驚くほど真面目な推理物で、アルジェントらしからぬ丁寧な作り。また、主役のモレッティを名優マックス・フォン・シドーが貫録で演じ、物語に深い味わいを与えています。

ラスト、大人になったジャコモが意外な真犯人を突き止めるのですが、身近な人間が人知れず狂っていて殺人を繰り返していたというのはアルジェントお得意のパターンで、ニンマリ。そこに警察が駆けつけて犯人を射殺して終わるのですが、建物の外から窓越しに頭部を撃ちぬいてジ・エンドと少々荒っぽい展開。頭部から肉片が飛び散ってスプラッターなシーンですが、いきなり撃ち殺したらいかんのちゃう!?と少し突っ込んでみたりして。ちなみに、連続殺人に引用される童謡はアルジェントの愛娘アーシアの作だそうです。





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