クロール -凶暴領域-

2020年12月05日 21:32

クロール002

【原題名】CRAWL
【製作】サム・ライミ、クレイグ・フローレス、アレクサンドル・アジャ
【監督】アレクサンドル・アジャ
【脚本】マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン
【撮影】マキシム・アレクサンドル
【音楽】マックス・アルジ、シュテフェン・トゥーム
【出演】カヤ・スコデラーリオ、バリー・ペッパー
【製作年度】2019年
【製作国】アメリカ
【上映時間】88分


【STORY】
大学の競泳選手であるヘイリーは、姉のべスから父親のデイブと連絡が取れなくなっていることを聞かされる。デイブは離婚後フロリダで独り暮らしをしており、その地域一帯にはハリケーンにより避難警報が発令されていた。気になったヘイリーは暴風雨の中実家へ戻り、家の中を探すうち、地下室で重傷を負ったデイブを発見する。助け出そうと階段へ向かうが、巨大なワニと遭遇し地下室から抜け出せない。この家の周りの湿地帯にはもともとワニが多数生息しており、折からの大雨でワニが家の周りまで入ってきていたのだった。地下室内はどんどん浸水し、二人はワニの攻撃をかわしながら何とか脱出を試みる。

【REVIEW】
昨年、スクリーンで鑑賞した『クロール-狂暴領域-』が安くなっていたので、ソフトを購入して鑑賞。劇場で見たときには、昨今の公開作品が150分を超えるものも珍しくない中、上映時間90分弱と潔い短さで若干物足りなさもありましたが、自宅で見ると丁度良い長さ。この手の動物パニック物は短く感じるくらいが丁度いい気がします。

で、この映画、主な登場人物は主人公親子+飼い犬(名前はシュガー)のみでほぼ進行、途中、助けを求めようとした若者3人(向かいの店で火事場泥棒中)や様子を見に来た警官2人(うち一人は姉のベスの元カレ)はワニの群れに瞬殺されてしまい、結局人間2人でワニと対峙することに。「結構ワニに噛みつかれて重傷なのに結構素早く動けちゃうのね」とか、「ワニが居るはずの場所で結構のんびり水に浸かっちゃっているいるのね」とか、いろいろと突っ込みどころは存在するものの、ワニの造形や襲ってくるタイミング、ワニとの攻防場面が良くできていてワニの群れ+洪水からの脱出劇として単純に楽しめる作品だと思います。まあ、ほかに存在するワニ映画が出来の悪いものも多数存在するんで、それらと比べれば至極マトモな映画である気がします・・・(比べたらあかんのかもしれませんが・・・)。

主人公のヘイリーと父親のデイブとの関係がこのワニ事件で回復していくのをサラッと組み込んでいるのはいいんですが、ワニの群れが多数泳ぐ水の中で「お前ならできる!!」とヘイリーにボートまで泳がせるシーンには「おいおい、それはないんとちゃう!?」とさすがに自分も突っ込んでしまいましたが、一応競泳生活で思い悩んでいたヘイリーが自ら殻をぶち破ったということで良しとしておきます。タイトルも『クロール』ですしね。監督のアレクサンドル・アジャは、同じ水中パニック物で過去に『ピラニア3D』を撮っていましたが、ブラックなジョークが散りばめられていたピラニアと比べると本作はシリアスに徹していて笑う場面はほぼ無し。ワニも怪獣っぽくはなくリアルな生物として描いていて真面目な作り。脚本にはもうひとひねりほしかった気もしますが、まあ見ても損のないワニ映画だとしておきます。


クロール003

クロール001

クロールステッカー
ブルーレイ+DVDのセットで購入。謎のワニのステッカーまで付いていました。






コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://thehorrormovies.blog55.fc2.com/tb.php/725-d31d79f1
    この記事へのトラックバック


    最新記事