コロナ禍のハプニング

2021年01月18日 11:21

シャマランの『ハプニング』を久しぶりに鑑賞(前回は、2011年だった)。評価は低い本作ですが、個人的には割と好きな作品。ストーリーはオチを放棄してしまっているんでダメなんだろうけど、「何か得体の知れないものに襲われて逃げ惑う人々の不安」を淡々と見せてくれていて、こういう雰囲気を味わいたいときにはピッタリ(←そんなときって、どんなとき?)。特に、昨年から続いているコロナ禍の今現在だと、より身近に感じたりもする。この『ハプニング』でも、植物がなんらかの化学物質(毒素)を放出して人間の神経を狂わせている(らしい)という原因が提示されるが、はっきりとは分からずじまい。ただ言えることは、自然界で起こることは人間では解明できないことも多く、新型コロナウィルスもその発生原因・対処方法など今現在では謎要素がてんこ盛り。はっきり分からない事象ほど怖さを感じるもので、「自然界が傲慢な人間に牙を剥いた」とか「増えすぎた人口を減らすために自然界の淘汰が始まった」とかそういったフレーズも出てきたりします(人間が作り出して、それをばら撒いて人減らしを行っているという考えも末恐ろしいが)。まあそんなこんなで、核心的なところは何も説明してくれない不親切な本作ですが、あまり何も考えずに不安的な雰囲気を味わってみるのがこの映画の本質な気がします。



ハプニング02

ハプニング04
工事現場で高いところから人が降ってきたり、大量に首をつっていたりと、自殺する人続出の映画ですが、流血シーンはほとんどなくて割とマイルド(そもそもホラーではないし)。途中、ライフルで頭ぶっ飛ばされてちょっとだけ脳みそドロッというところは、少しビビりました。



ハプニング03

ハプニング01
マーク・ウォールバーグの嫁さん役のゾーイ・デシャネルのブルーの瞳がやたら綺麗なのが気になった。レグイザモはオマケで。
あと冒頭の公園のシーンで、『キャビン』や『ザ・ベイ』にも出演していたクリステン・コノリーがチョイ役で出ていた。



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